1.アゲハ
作詞:Kazuyoshi Saito
作曲:Kazuyoshi Saito
二十一歳の彼女は今日も歌を歌ってる
It's・Only・My・Time
こんがらがってた頭の中を波がさらっていく
It's・Only・My・Time
もうあんな奴のことなんて 忘れようって思った時
雨の向こうに 空の面影が見えた
二十二歳の彼女は今日も夢を見ている
It's・Only・My・Time
きっとあの街へ行けばすべてが変わるはず
It's・Only・My・Time
いつの間にか身につけた作り笑いをした時
あの日見かけたアゲハが空に消えてった
Baby I like you
もう会う事はないけれど
Baby I like you
君は君 それをどうか忘れないで
二十六歳の彼女は今日も月に尋ねる
It's・Only・My・Time
「何か忘れてる気がするんだけど あなた知ってる?」
It's・Only・My・Time
また吸い始めたタバコに火をつけようとした時
水に沈めたピアノが空に顔を出す
三十二歳の彼女は今日も歌を歌ってる
It's・Only・My・Time
こんがらがってた頭の中の霧が晴れてく
It's・Only・My・Time
もう許してあげよう 月を見上げた時
あの日見かけたアゲハが肩に舞い降りる
2.月影
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
今夜夢のバスに揺られている 街はまだ眠る
晴れた夜に輝く月 どこまでもついてくる
十年前にもしもちょっと行けるのなら 何をしようかな
あの懐かしい 街に出かけ 月の影をめざして
気がつけば ほら、あの時の匂いがする
見覚えのある 石を蹴飛ばして夢見てる少年
晴れた夜には誰の後ろにも 月はついてくる
変わったもの 変わらないもの すべては胸の中に
回り続ける季節のない毎日も
振り向けば ほら、月の影は今 僕らの街の上
僕は夢のバスに揺られている 街も動き出す
ターミナルでUターンして 月の影をめざして
君の眠る街まで 伺気なく首肯いて
3.アメリカ
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
「A Man was looking for America.
But couldn't find it anywhere.」
僕の大好きな映画のポスターに書いてある
1969年のピーター・フォンダと
デニス・ホッパーが作ったきれいなストーリー
年に何度か見たくなる 夜中にそっと一人で
夢はまた今日も夢のまま 背中丸めたまま
青春と呼ばれたあの日々がバイクに乗ってくる
荒野をハーレーで 僕のドアを開けて
日本語の字幕付きで こたつで剥いてるみかん
夢はまた今日も夢のまま 締めきれないまま
青春と呼ばれるその時は 今でもここにある
荒野をハーレーで 僕のドアを開けて
「A Man was looking for America.
But couldn't find it anyway.」
アメリカを探したけど 何処にもなかった
何処にもなかった
4.古いラジカセ
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
古いラジカセでかけたテープから 聞こえてくるのは あの日の君の声
君のピアノと僕のギターで 歌ったメロディ 今でも歌えるよ
幸せは今君のそばで 笑ってる? それとも 泣いてる?
夢から覚めればそこは何処なのか 愛はわがままで憎しみも連れてくる
幸せは今君のそばで 笑ってる? それとも 泣いてる?
君にも聞いて欲しいよ 思い出のメロディ
君に弾いて欲しいよ 新しいメロディ そうあの指で…
古いラジカセのボリュームを上げる 突然涙がこぼれてしまったよ
幸せは今君のそばで 笑ってる? それとも 泣いてる?
思い出は美しいままで 笑ってる この胸の奥で
5.大丈夫
作詞:斉藤和義・寺田創一
作曲:斉藤和義・寺田創一
ずっと遠くまで見渡せる丘に上ろう
ちょっとだけ増えすぎた
重い荷物なんかは置いて行こう
でっかい観覧車に揺られて揺れて
僕を見つけよう 探しに行こう
ずっと遠くまで見渡せる丘に上ろう
ちょっとうまい話など
いつも決まって悪い奴等の嘘だし
丸い月の船に体を任せ
もう 忘れましょ
大丈夫 なるようになるのさ
いつでもそうやって笑ってたじゃない
大丈夫 なるようになるのさ
構わずに行こう 思いのまま
でっかい星の海に ため息沈め
もう 忘れましょ
大丈夫 なるようになるのさ
いつでもそうやって笑ってたじゃない
回る観覧車の下
僕等の街は ちっぽけだな…
Lalalala…
Lalalala…
Lalalala…
Lalalala…
6.真夜中のプール
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
古い友達が教えてくれたんだ
もうすぐ君が結婚するってことを
あの日の君の泣き顔が横切った
なつかしい校庭の片隅に
知らないうちに僕ら大人になっていく
あの大きかった鉄棒も肩の下
おめでとう 相手は何をしている人?
やさしくしてくれるかい?
あの日描いた未来とは
何か少し違ってるけど
それが時の流れ
真夜中に飛び込んだプールで
服のまんま泳いだ夏 君は覚えている?
教会の鐘が聞こえる
白いドレスが目に浮かぶ
あの日描いた未来とは
何か少し違ってるけど
それが今は好きで
真夜中に飛び込んだプールは
二度と戻らぬあの夏を 僕に見せた
少し酔い過ぎたみたいだ
プールサイドに君の影 月に照らされて
7.ニューヨーク
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
ダウンタウン 夜が凍り始めて
ダウンタウン 心に火が灯る ニューヨーク
ダウンタウン どこも禁煙だらけ
ダウンタウン 止まってくれないイエローキャブ ニューヨーク
何故だろう ここに来ると 心が蘇ってく
しばらくここに居れば 二人もあの日みたいに また笑いあえる
Dan Doobe Da Da…ニューヨーク
何故だろう ここに来ると 東京も好きになれる
新しい友達もいる 二人もあの日みたいに また恋に落ちる
ボブディランが歌ったカフェ
ダウンタウン あのビルはもうないけど ニューヨーク
ダウンタウン ぼくは日本人
ダウンタウン 君は何処から来たの? NEW YORK
Dan Dan Doobe Da Da…
8.ぼくらのルール
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
今夜も縮まらない距離 同じ部屋にいるのに
壁のシミはナポリタン あの夜君が投げつけた
タベ見た夢の中で ぼくらはキスを交わしていた
もう悲しくさせないよ ウソついたらそこでお別れ
夢の答はどっちだろう? 笑っていたいな 瞳の奥まで
誰も見たことないような 僕らのルールで遠くまで
今夜も縮まらない距離 こんなそばにいるのに
デタラメばかり バラマカレる画面 まだ止まない 時代の雨
もう傷つきたくなどない もう傷つけたくなどない
足りないものばかりを 探していたけどもうやめた
恋の続きを見に行こう 裸になって 最初に帰って
誰も見たことないような 僕らのルールで遠くまで
9.無意識と意識の間(はざま)で
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
無意識と意識の間で 今あなたを抱きしめている
いい事なのか悪い事なのか
わからなくなってる事だけは
わかっている わかってる
きっと“マスカレード”が終わると
あなたは現実に 戻って行くんでしょう
そうでしょ?
いつまでも いつまでも流れていてほしい
僕の気持ちを 知らないまま
行かないで そばにいて 現実を見ないで
目を見せて 手を見せて 顔見せて キスさせて
僕を子供にかえしてよ
穏やかな時が流れる 言葉はこの空気を壊すだろう
真実が見えかくれしてる
うなじに 髪に 唇に 潤む目に
やがて“マスカレード”が終わると
二人は照れ隠しに笑うけど
またキスを交わせば今よりもっと甘く素直な二人に
出会えるさ
毎日を僕にして 涙は止めさせて
目を見せて 手を見せて 真実をのぞかせて
僕を子供にかえしてよ
行かないで そばにいて 現実を見ないで
目を見せて 手を見せて 顔見せて キスさせて
毎日を僕にして 涙は止めさせて
目を見せて 手を見せて 真実をのぞかせて
僕を子供にかえしてよ
無意識と意識の間で
10.好きな人の手
11.歩いて帰ろう
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく
誰にも言えないことは どうすりゃいいの? おしえて
急ぐ人にあやつられ 右も左も同じ顔
寄り道なんかしてたら 置いてかれるよ すぐに
嘘でごまかして 過ごしてしまえば
たのみもしないのに 同じ様な朝が来る
走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく
だから歩いて帰ろう 今日は歩いて帰ろう
嘘でごまかして 過ごしてしまえば
たのみもしないのに 同じ様な風が吹く
急ぐ人にあやつられ 言いたい事は胸の中
寄り道なんかしてたら 置いてかれるよ いつも
走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく
僕は歩いて帰ろう 今日は歩いて帰ろう
12.何処へ行こう
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
明日の行く先を僕等は考える
それより誰よりも今夜を楽しもう
人の噂よりも早く うまく夜空を泳ぐ
そしてまた忘れてしまう 嗚呼
明日の行く先を僕等は考える
誰もが誰よりも一番悩んでる
偉い人達は賢く光の中を泳ぐ
そしてまた忘れてしまう
僕等は愛とか恋とか 勝った負けたで忙しい
誰かが涙流したら 僕も泣いてる振りをする
そのうち忘れてしまうさ
忘れちゃいけないことまで
誰かが何とかするだろう
そしてあなたは何処へ行く?
偉い人よりも賢くうまくリンゴを食べる
そしてまた忘れてしまう 嗚呼
明日の行く先を僕等は考える
誰もが誰よりも一番悩んでる
13.僕の踵はなかなか減らない
作詞:KAZUYOSHI SAITO
作曲:KAZUYOSHI SAITO
思い詰めたように顔を上げれば
遂に待ちわびた休息が転がる
他には何もいらない
もしや君も
木陰で寝てる老人の目には
二匹のハエが手を擦り合わせてる
誰か名付けてくれないか
この憎しみに
昼間になれば精神は安定
発展途上の動物園だ
東京には冬がないという
知らない人に連いて行かないで
例えクリスマスイヴでも
カラカラ頭 皺が足りないから
頭カラカラ 知ってしまったから
喉もカラカラ レモン搾ったから
僕の踵はなかなか減らない
想像の中では当たり前でしょう
想像通りで当たり前でしょう
アレも コレも ソレも ゼンブ
もしや君も
大袈裟な涙で歌っても
君は騙されない
一切合切束になって
留まる処を知らないのなら
満身創痍でよちよち歩け
うだうだ しのごの みなまで言うな
それでも何かが足りないような
議論は外人さんに任せて
日本人だろ目で話したまえ
発展途上の動物園だ
僕の踵はなかなか減らない
14.歌うたいのバラッド
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
嗚呼 唄うことは難しいことじゃない
ただ声に身をまかせ 頭の中をからっぽにするだけ
嗚呼 目を閉じれば 胸の中に映る
懐かしい思い出や あなたとの毎日
本当のことは歌の中にある
いつもなら照れくさくて言えないことも
今日だってあなたを思いながら 歌うたいは唄うよ
ずっと言えなかった言葉がある 短いから聞いておくれ
「愛してる」
嗚呼 唄うことは難しいことじゃない
その胸の目隠しを そっと外せばいい
空に浮かんでる言葉をつかんで
メロディを乗せた雲で旅に出かける
情熱の彼方に何がある? 気になるから行こうよ
窓の外には北風が
腕組みするビルの影に吹くけれど
ぼくらを乗せて メロディは続く…
今日だってあなたを思いながら 歌うたいは唄うよ
どうやってあなたに伝えよう 雨の夜も 冬の朝も そばにいて
ハッピーエンドの映画を今 イメージして唄うよ
こんなに素敵な言葉がある 短いけど聞いておくれよ
「愛してる」
15.誰かの冬の歌
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
Baby 今すぐ会いたいから 車飛ばして行くね
Baby 夜が長過ぎるから 一人じゃいられない
Baby 真夜中の自由通りは 踏切りもすんなり行けて
Baby 昼間の渋滞が 幻だったみたい
あー 一緒に暮らしたら 何かが変わるのかな
一人暮らしにも飽きた 君は何て言うのかな
Baby 信号が点滅して 灯りを消すラーメン屋
Baby 僕の見つけた近道は 何かの工事中
あー 一緒に暮らしたら 何かが変わるのかな
独り暮らしにも飽きた 君は何て言うのかな
Baby もうすぐ君の住む町 公園に集まるのら猫
Baby ラジオから聞こえてくる 誰かの冬の歌
Baby 君へと続く道 何て君は言うかな
Baby 部屋の灯りが見える カーテンの向こうに君の影
16.海に出かけた
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
始まりの鐘が鳴り
君と海に出かけた
大きな橋を渡り
君と海に出かけた
流れるいつもの街
エンドロールのようだ
真夜中のパレードが
バックミラーに消えて行った
そしてさりげなく一日は行く
何かに恋する暇もないほどに
始まりの鐘が鳴り
君と海に出かけた
水に浮かぶ太陽
オレンジの波模様
そしてさりげなく一日は行く
あなたに恋する暇もないほどに
生まれたばかりの始まりは行く
あなたの願い事と同じだと思う
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