黄昏の騎士

恰克與飛鳥( CHAGE & ASKA ) 黄昏の騎士歌詞
1.黄昏の騎士

作詞:松井五郎
作曲:CHAGE

旅立つ心をとぎすまし 黄昏の都あとにする
戦うことが生きることと 男の掟をきざみこみ
愛よいつの日か おまえが大空をつつみこむまで
俺は逃げはしない どんな苦しみが待とうと
けだかくたくましい騎士となる

“ばかな奴だ みんなあきれて
おまえを笑ってるじゃないか
おまえが信じてる愛なんてものは
飢えをみたすこともできない
ひときれのパンほどの 値打ちもないんだ
雲の上に神様なんて もういやしない
まるでおまえは まるでおまえは
ドン・キホーテじゃないか”

涙のひとには楯となり 罪深きひとに槍を突く
風よどこまでも運んでゆけよ やさしさだけを
俺は負けはしない たとえひとりになろうと
この世の悲しみを吹きとばせ

“目をさませ おまえになにができるものか
もっと気楽に 生きるが勝ちさ”

俺は逃げはしない どんな苦しみが待とうと
けだかくたくましい騎士となる
愛よ いつの日も 心照らし続けろ
愛よ いつの日も 心照らし続けろ


2.南十字星

作詞:飛鳥涼・松井五郎
作曲:飛鳥涼

青さがしみる 窓越しの空
胸のきざみは 時を越える
雲をぬけてく 流線形が
はじくまぶしさ おまえの瞳にみたい
不思議な想い出 南の島によせる 波にかわる輝く夏
別れまぎわに なにか言いかけた
おまえの唇 指でおさえて
かならずくるよ 逢いにくるよと
小麦色の肌 約束を灼きつけた
あふれる思いが 南の空をかける 海をわたる輝く夏
今 愛をのせた 南行きの大きな鳥が 空をみた

南十字星を ひきもどせるか
幻よりも 熱い日々に
たとえゆきずりの 恋だとしても
おまえの心 裏切りたくはない
ひとりのまよいをほどいた 遠く燃える 夢にかける輝く夏
今 愛をのせた 南行きの大きな鳥が はばたいた


3.男と女

作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼

誰もが一度は ひき返す道
二人でここまで 歩いて来たのに
あなたの心が 足をとられて
冬の坂道 ころがりはじめた
ふるえる肩越しに あなたのさよなら
背中で涙をかくす 私

あなたの愛をもっと ぬくもりをもっと
あふれるほどに
あなたの愛をもっと ぬくもりをもっと
感じていたかった
言葉ひとつに うなずいたのは
あなたが望む離別(わかれ)だから

心の支えは いつの時代も
男は女 女は男
あなたを信じて ささやかな夢
積み上げたのは女の 私
幸せだったと 最後に言わせて
せめてさよならは 飾ってみたい

あなたの愛をもっと ぬくもりをもっと
あふれるほどに
あなたの愛をもっと ぬくもりをもっと
感じていたかった

あなたの愛をもっと ぬくもりをもっと
あふれるほどに
あなたの愛をもっと ぬくもりをもっと
感じていたかった
心の支えは いつの時代も
男は女 女は男


4.夜のジプシー

作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼

甘い言葉を 今宵も投げかける
陽気な朝を あたいとむかえてよ
港の男は荒らくれ 気まぐれ男
片手に酒を抱えて あたいをひろう
派手な衣装に この身をまかせ
夜を渡る女
見知らぬ男の腕の中でも 夢を見れるの
風に流浪う 恋のジプシー

胸をはだけた 女は夜の蝶
異国の男には ポルカの舞い調べ
そんじょそこいらの娘らとは ちがうから
恋の溜息洩らせば とんだ笑い者
あたいは女 仮面をつけて
男をだますの
一夜限りの愛の形でも 生きてゆけるわ
風に流浪う 恋のジプシー

派手な衣装に この身をまかせ
夜を渡る女
見知らぬ男の腕の中でも 夢を見れるの
風に流浪う 恋のジプシー


5.月が海にとける夜

作詞:CHAGE・松井五郎
作曲:CHAGE

月灯りの海が みたくなった
君の微笑みを 思いだす
恋にゆれていた 遠い日々
ぼくは淋しがりやなのかもしれない
ささやかなやすらぎを 守れずにいたけれど
かぞえきれない想い出が あの街にはある
よせてはかえす 波になってみたかった
たえることなく 君の心に

遠まわりしてた ぼくひとり
夢を追いかけて 傷ついて…
君のぬくもりが 残る胸
いつも心をささえてた 気がするよ
涙ながしたぶんだけ 幸せになりたいね
淋しくさせたぶんだけ やさしさあげる
さむい夜には 星になって輝くよ
はなれていても みつめられるように

ふたりのめぐり逢いを 信じたい
それは少しも 不思議なことじゃない


6.誓い

作詞:松井五郎
作曲:CHAGE

砂煙舞い上がり 地平線さえも見えない
荒れくるう空の果て やすらぎは幻なのか
悲しみはいつの日も 眠りから夢を奪った
幸せへ続く道 おまえはつらい旅路
たとえ孤独に くじけようと
この愛だけは 死なせない
いつまでも微笑よ 暗闇の星の如く

稲妻におびえている 麗しきお前の胸に
歓びの薔薇を刺す 愁いなき日々がみたい
たとえ嵐に 打たれようと
お前だけは 離さない
いつまでも微笑よ 暗闇の星の如く
稲妻におびえている 麗しきお前の胸に
歓びの薔薇を刺す 愁いなき日々がみたい


7.いろはにほへと

作詞:飛鳥涼
作曲:CHAGE

宵闇にうつらうつら ひざ枕くずされ くらり
洗い髪 月に浮かんで ゆるむ顔つねられ ちくり
酔醒にぽつりぽつり 世捨てびと種をあかせば
えりあしに無情の風が からめあう指をほどく
からめあう指をほどく
今宵 いろはにほへと 夢はちりぬるを

頬そめてふわりふわり 浮かれ酒口にあうなら
抱くも抱かぬもままよ ふりだしはみだし ぽろり
野暮天はとろりとろり 故郷は何処の空か
笛吹けど踊らぬ暮らしに 子守唄 涙 ぽろり
子守唄 涙 ぽろり

今宵 いろはにほへと 夢はちりぬるを
今宵 いろはにほへと 夢はちりぬるを


8.琥珀色の情景

作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼

木の葉が舞い落ちる 西陽のあたる部屋で
虚ろな時間のなか ゆり椅子にひとり
過ぎた日々は 想い出の中
めぐりあいは 時の悪戯
そんな恋だと我が心に 言い聞かせたはずなのに
ああ 新しい恋を 拾おうとする度に
忘れた「あの人」を いつも想い出す

ただひとりを 恋するゆえに
何もかもを捨てた 一途な日よ
「あの人」の愛の言葉 聞けないままだったね
ああ 新しい恋を 拾おうとする度に
忘れた「あの人」が いつもよみがえる


9.安息の日々

作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼

いつの日も 私は見えない道を
たよりない足どりで 歩いた
ためいきひとつで こわれてしまうよな
そんな人生を
時には人知れず 休むことを覚え
このまま眠りたいと思った
ありきたりの夢 ありきたりの愛
それさえも わずらわしく感じた
ただ流れてゆく 季節の中で
私は何を何を感じて
生きてゆけば 生きてゆけばいいのか

この空を見あげて 今度こそはと
何度つぶやいてみただろう
春はいつの日も やさしいふりだけで
私の目の前を 過ぎてゆく
ただ流れてゆく 季節の中で
私は何を何を感じて
生きてゆけば 生きてゆけばいいのか

ああ 限りなく風吹けども この道遠けれども
この瞳をあけて 歩けるような
そんな勇気が
そんな勇気が
今はほしい


10.愛すべきばかちんたちへ

作詞:CHAGE・飛鳥涼
作曲:CHAGE・飛鳥涼

風にのせて この想いを届けよう
忘れかけた なにかをとりもどすために
宝物はいつでも そう机の中
ビー玉 めんこ パチンコ 2B弾 銀玉鉄砲
みんな想い出の中
夕焼け小焼けの 暮れゆく川辺で
捨てられた小犬を 抱きしめたあの日
なにもかもが あざやかに輝いてた
あの頃の少年に 帰るために

空の青さ 雲の流れ
夢中で追いかけたのは 遠い日々
なにもかもが あざやかに輝いてた
あの頃の少年に 帰るために
帰るために 帰るために

ふうたらぬるい生きかたのくさ
どうしょうもない俺たちばってんがくさ
この歌を 愛すべきばかちんたちへ
ララ…


※“ふうたらぬるい”とは
のらりくらりと言う意味の博多弁


11.長い雨のあとに

作詞:松井五郎
作曲:CHAGE

長い雨のような 淋しさに 心は濡れていた
たった一言が言えず 悩む日々
いつかピリオドを 打ちたかったよ

出逢いは確かに 俺だけが拾った幸せさ
夢をわかち合える おまえだから
辛い事さえも 笑い飛ばせる

かけてこい この胸に かけてこい この愛に
俺達は もう離れない
かけてこい この胸に かけてこい この愛に
おまえを もう離さない

戸惑い 震える おまえの心をつかみたい
もしも 消えない過去が あるのなら
俺に隠さずに 言ってほしいのさ

※かけてこい この道を かけてこい この愛に
俺達は ひとつになれる
かけてこい この道を かけてこい この愛に
おまえを 迎えに来たよ※

(※くり返し)


12.放浪人(TABIBITO)

作詞:松井五郎
作曲:CHAGE

風立ちぬ心悲しき かりそめの時は消えてゆく
わが想いあてもないまま 流浪(さすらい)の旅にでてゆく

醒めた酒に酔い ひとときの戯れに身をこがし
明日を占おうと 仰ぎみる天(そら)には流れ星

錆びついた日々の鎖を断ち切れる心がほしい

かげりなき貴女のまなざし ゆきずりに夢を誘い
浮き沈むひとの情に 旅浪人(たびびと)は仮の宿をとる

醒めた酒に酔い めざめれば暁に夢は枯れて
過去をふりかえる ながい影 街角に立ちつくす

錆びついた日々の鎖を断ち切れる心がほしい


13.真夏の国境

作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼

燃えさかる街を さまよい歩いた
地平の彼方に 沈む夕陽が紅い
見上げる空に 傷ついた鳩が
悲しげな瞳をして 西の空へ翔けてく

この心 祈りにみちて
遠い故郷をふり返り
俺はそっと瞳を閉じなつかしい貴方(ひと)想う

ここは幸なき 悲しみの世界
人は武器を片手に 欲を競いあっていた

夜明けの夢か 真昼の幻か
真澄の空を 人は乱しつづけた
吹き荒れる風よ 灰色の雲よ
愚かな罪人を どうか許したまえ

この心 祈りにみちて
遠い故郷をふり返り
俺はすべて投げ出し ただ走りつづけた

俺は愛する 貴女を求めて
真夏の国境を 今越えようとしている

俺は愛する 貴女を求めて
真夏の国境を 今越えようとしている

やすらぎ求めて