岩本公水 ベストセレクション2011

岩本公水 岩本公水 ベストセレクション2011歌詞
1.みちゆき舟

作詞:仁井谷俊也
作曲:弦哲也

貴方(あなた)を失(な)くして 生きるのは
いのちが無いのと おなじです
世間の波風 吹こうとも
つないだこの指 離さない
愛が積み荷の… みちゆき舟よ

明日(あした)が見えない 恋でいい
ひとりの昨日にゃ 戻れない
涙と笑顔を わかちあう
縁(えにし)という名の もやい綱(づな)
こころひとつの… みちゆき舟よ

ふたりで流れる 情け川
貴方のかわりは 探せない
女に生まれて よかったと
思えるその日が いつか来る
夢に棹(さお)さす… みちゆき舟よ


2.さいはて岬

作詞:吉岡治
作曲:田尾将実

遠くサハリンが見える こんな晴れた日は
覚えてますか…
くちづけだけの 淡い恋
心の振り子が いまでも揺れる
帰ってきませんか 帰ってきませんか
さいはて岬へ

海もうらうらと凪(な)いで 沖ゆく連絡船
鴎の群れが…
短い春を 告げていた
待ってるおんなが 一人でいます
帰ってきませんか 帰ってきませんか
さいはて岬へ

肌に突きささるような シベリアおろしです
何処(どこ)より早く…
幾千億の 雪が降る
あなたを求めて 花いちもんめ
帰ってきませんか 帰ってきませんか
さいはて岬へ


3.雪行路


4.花筏

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

一途な恋ほど届かない
いつでも答えがすれ違う
あなたのコトバ あの日の仕草
忘れられずに取ってある
花筏… こころの河は
散っても咲いても 花模様

初めて恋したわけじゃない
つよがる笑顔や愁(うれ)い顔
鏡にうつす 自分がいやで
投げて砕いた愛の日々
花筏… こころの河は
流れてほどけて 花模様

漕いでも漕いでも恋舟は
涙で越せない砂の舟
それでも春に 花咲くように
わたし一生夢おんな
花筏… こころの河は
散っても咲いても 花模様


5.絹の雨

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

「濡れるじゃないか もっとお寄りよ」
言ってあなたは わたしを抱いた
絹の雨…絹の雨 別れたあとも
胸にせつなく 濡れかかる
ひとり飲む酒 みれんの味がする

「二人でいつか 旅に出ようよ」
あの日あなたが 誘ってくれた
絹の雨…絹の雨 想いだされる
細くはかない 夜の雨
ひとり飲む酒 みれんの味がする

「泣くんじゃないよ いつか逢えるさ」
そんな言葉に 降る雨かなし
絹の雨…絹の雨 いつ降り止むの
咲かずじまいの 夢ひとつ
ひとり飲む酒 みれんの味がする


6.えんか坂

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

苦労積み荷の 荷車を
引いてこの世の 登り下り
決めた道なら 男なら
夢をヨイショと 持ちあげて
涙こらえろ がまんだぜ
なんだ坂 こんな坂 人生(えんか)坂

一と一とが ささえあい
人という字が 立ち上がる
相身互いさ 人の世は
花が咲くとき 散るときも
一緒に行こうぜ なぁおまえ
なんだ坂 こんな坂 人生(えんか)坂

汗をながして 生きていりゃ
いつか陽が射す 人の道
つらいときには 肩寄せて
せめて飲もうぜ 癒し酒
愚痴はいうなよ 明日がある
なんだ坂 こんな坂 人生(えんか)坂


7.冬陽炎

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

おんな一途な 恋だから
離れられない 離さない
あなたにわたし 見えますか
しあわせなのよ わかってと
燃えて 燃えてせつない あゝ冬陽炎

酔ったふりして 嘘つきを
責めてみたって 薄情け
あなたのまんま 好きなまま
いいのよそれが 男だと
泣いて 泣いてすがった あゝ冬陽炎

風の寒さに 消えそうな
薄い日射しの 恋よ恋
あなたの胸の 日溜りに
おんなの夢も 棲まわせて
命 命ゆらゆら あゝ冬陽炎


8.千年桜

作詞:吉岡治
作曲:岡千秋

口が重くて 世渡り下手で
みんな みんな承知で 惚れたひと
なによしんみり らしくもないわ
あなたの背中が 道しるべ
咲いて嬉しい 千年桜

なにがなくても 笑顔があれば
生きて 生きてゆけます ついてゆく
いいのお金じゃ買えないものを
あなたにいつでも 貰ってる
夢がふくらむ 千年桜

憂き世七坂 それでも春は
どこの どこの誰にも やってくる
泣いて笑って 枝葉をはって
咲くのも 散るのも おんななら
命染めます 千年桜


9.一生一度

作詞:星野哲郎
作曲:弦哲也

好きなあなたは 近くて遠い人
いまはかなしい 片思い
いつかはあげる 女の花を 汚さずに
淋しさに 耐え抜いて
一生一度の 愛の奇跡を 信じて待つわ

逢うに逢えない さだめの嵐も
きっといつかは 止むでしょう
その日のために 私は守る ひたすらに
海となり 風となり
人にゃ見せない 玉の素肌を ささげるため

女心は 開かずの扉なの
だけどあなたが ささやけば
開かないはずの 扉がひらく 音もなく
ひとすじの 愛だから
一生一度の 春の便りを 明るく待つわ


10.矢車の花

作詞:水木れいじ
作曲:市川昭介

なにも言わずに ついて行く
それが惚れるって ことなのね
矢車草の むらさきは
こころ一途な 証しです…

たとえ嵐の 人生(みち)でもいいの
花のいのちは あなたに賭けました

うまく世渡り できなくて
泣いた日もある 古傷(きず)もある
矢車草の おもいでに
しみたあの日の なみだ雨…
いつか逢えると 信じていたの
花のいのちは あなたに賭けました

まわり道でも ほら見てよ
肩をよせれば 春は来る
矢車草の 陽だまりで
祈る女の ねがいごと…
ふたりづれです これから先も
花のいのちは あなたに賭けました


11.涙唱

作詞:佐藤順英
作曲:相沢清

ひとり海鳴り 聞いている
寄せてくるしぶきに 濡れながら
愛しお前のおもかげに
男泣きする時もある
おまえに燃やした情熱を
凍てつく海に 流したら
生きて 生きてみようか
もう一度

冷やで一ぱい 暖をとる
シベリヤおろしの その中で
ひとつ ふたつと悔いている
後の祭りと知りながら
おまえに燃やした情熱を
凍てつく海に 流したら
生きて 生きてみようか
もう一度

北に生まれた 寒流も
赤道めざして 旅してる
いくじなしねと叱る声
返す言葉もないままに
おまえに燃やした情熱を
凍てつく海に 流したら
生きて 生きてみようか
もう一度


12.夜祭り

作詞:佐藤友紀
作曲:岡千秋

ばちのうまさに 見とれて惚れた
海の男に 一目で惚れた
かがり火 夜祭り 炎の中で
二人の目と目が 絡み合う
もっと激しく もっと激しく
私をめがけて 火の銛打ちなさい

海の男の 背中は波よ
踊る私に 合わせてうねる
かがり火 夜祭り 炎の中で
二人の身体に 飛沫散る
もっと激しく もっと激しく
私を狙って 火の綱打ちなさい

夜が更ければ 踊りの渦の
潮は引いても 想いは引かぬ
かがり火 夜祭り 炎の中で
男女の心が 求め合う
もっと激しく もっと激しく
私を奪って 火の肌抱きなさい


13.演歌はいいね

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

演歌はいいね 心にしみて
演歌はいいね 人情(なさけ)があって
塩っぱい涙と Tシャツひとつ
人生七坂 がんばりゃいいさ
エンヤコラ今夜は まわし酒
酔って乾杯 …演歌はいいね

演歌はいいね 秋刀魚の味が
演歌はいいね 涙の味が
夢のあなぼこ あしたが見えりゃ
人生横丁 がんばりゃいいさ
エンヤコラ今夜は まわし酒
酔って乾杯 …演歌はいいね

演歌はいいね 汽笛が聴こえ
演歌はいいね 故郷が見えて
敗けちゃならない 奥歯をかんで
人生荒波 がんばりゃいいさ
エンヤコラ今夜は まわし酒
酔って乾杯 …演歌はいいね

エンヤコラ今夜は まわし酒
酔って乾杯 …演歌はいいね


14.草枕

作詞:こはまかずえ
作曲:田尾将実

あなたと一緒に いる夜は
なんにも見えない あなただけ
あなたと離れて 見る空に
心を半分 分けた月
逢(あ)いたくて 逢いたくて ただ逢いたくて
草の枕に 問いかける
あなたの今の 胸のうち

楽しい時間は 短くて
知らない間に 更ける秋
待ってる時間は 長すぎて
育てる愛にも 気づかない
ふれたくて ふれたくて ただふれたくて
草の枕で 夢ん中
面影ばかり 追いかける

二人で訪ねた この町を
一人で行(ゆ)くのは つらすぎる
小さな想い出 ひとつにも
大きな未練の 愛を知る
泣きたくて 泣きたくて ただ泣きたくて
草の枕に 映しては
あなたのすべて 抱きしめる


15.恋風

作詞:秋浩二
作曲:田尾将実

涙ポロポロ 流れて落ちる
桜ハラハラ 散るように
悲しみあふれ 傷あと濡らす
夜ごと・夢ごと・私ごと
ああ この恋が 許されないと
わかっているのに ああ戻れない
どこまでも 追いかける 地の涯(はて)・空の涯

季節(とき)が過ぎて 心のスキ間
風がヒュルヒュル 吹き荒れる
瞼(まぶた)とじれば 高鳴る胸が
夜ごと・夢ごと・私ごと
ああ この恋が はかなく終わる
運命(さだめ)と知っても ああ悔やまない
どこまでも 追いかける 地の涯・空の涯

ああ あなただけ 偏(ひとえ)に愛し
生きてくことしか ああ出来ないわ
どこまでも 追いかける 地の涯・空の涯


16.火の舞、北の盆

作詞:東海林良
作曲:弦哲也

燃えろョ オジャレ篝火
あの鳥海山 赤く染め
好いたあの人嫁をとる
あたしより 綺麗な人
彦三頭巾に 涙をかくし
恨み言など 言いません
ア〜ア ヤ〜トセ〜

端縫の 衣裳は母の
その又 母ゆずり
東北の女の 性哀し
恋一途 云えもせず
櫓太鼓は 五穀豊穣
何を急ぐか 流星群
ア〜ア ヤ〜トセ〜

西馬音内盆踊は三日続いて
残りの 夏少し
心だけでも 届いたら
それだけで 幸福です
風がバチ打つ 三味線鳴らす
願化踊りに 夜を明かせ
ア〜ア ヤ〜トセ〜

ヨイワナ〜 セッチャ〜


17.夜は終ったのに


18.贈りもの

作詞:吉幾三
作曲:吉幾三

母からの贈りもの 切りつめたお金
使えずに握りしめ 泣いていた あの日
父からの贈りもの 長々と手紙
大人だろ頑張れと 身体に気をつけろ

夕焼けの 秋風と… 山並みと
あの頃に逢いたい…
ありがたく また嬉しくて 使えずにある
ありがたく また嬉しくて 読み返す 夜

姉からの贈りもの 励ましの電話
友からの贈りもの 仲間達 写真
海からの贈りもの 潮風と太陽
頑張ろう今日も また、この都会の片隅で

青い空 白い雲… 限りなく
続いてほしいナ
幸福で また楽しくて 夢を見る 私
贈りもの… そうありがとう いつの日か 返す

戦いの 無い町で 助け合い…
生きて行こうヨ
貧しさも また幸せも あるけれど もっと…
やさしさを 持ち続け 生きるのが いい


19.紅葉伝説

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

風が重たく流れます
雨がひと降り来そうです
季節の短かさ告げるよに
ざわめく獣みち
あなたは霙 それとも氷雨
紅葉のわたしを打ちのめす
おんなごころを 錦に染めて
ただ散るだけの 愛ですね

霧が山なみ隠します
渓を渡って鳥が啼く
こころの底から淋しくて
紅葉も泣きじゃくる
あなたのために 芽生えて燃えて
死んだら涙をくれますか
忘れきれない 月日を抱いて
淡墨山で 眠ります

あなたは霙 それとも氷雨
紅葉のわたしを打ちのめす
おんなごころを 錦に染めて
ただ散るだけの 愛ですね


20.葉桜

作詞:東海林良
作曲:三枝成彰

鳥海下ろしは 冷たくて
寒い春ほど 赤くなる
私 杏か 桃の花
幼なさばかり 煽てられ
心を揺らす 人もない
ああ酔って酔って 十九の酒に
ああ泣いて泣いて 十九の恋に
ああ心 千々に 乱れながら
私 大人になるの

桜前線 すぐそこに
三日たったら 花開く
私咲きたい 赤々と
かくし通した 純情を
春の嵐に 身をまかせ
ああ燃えて燃えて まだ見ぬ人に
ああ抱いて抱いて 夢見る人よ
ああ心 千々に 乱れながら
私 女になるの

ああ酔って酔って 十九の酒に
ああ泣いて泣いて 十九の恋に
ああ心 千々に 乱れながら
私 大人になるの
ああ心 千々に 乱れながら
私 女になるの


21.恋燦華


22.岬

作詞:石原信一
作曲:浜圭介

涙を赤く 血に染めて
海峡越しに 陽が沈む
別れの手紙 ちぎる指
季節をそむき 雪になる

恋すればこそ 追い詰めて
愛すればこそ 追い詰められて
ここは ここは ああ ここは
もどり道など ない岬
もしも 鳥になったなら
空で抱いてくれますか

ひとりで泊まる 隠れ宿
隠れる理由も ないものを
鏡に向かい おもいでを
口紅引いて なぞるだけ

恋すればこそ けもの道
愛すればこそ 情に溺れ
いまは いまは ああ いまは
帰る明日が ない岬
もしも海に眠ったなら
髪を撫でてくれますか

恋すればこそ 罪になり
愛すればこそ 運命に負けて
ここは ここは ああ ここは
花の一輪 ない岬
もしもおろかと言われても
私女おんなです


23.雪の紋


24.星の語りべ


25.文鳥

作詞:峰崎林二郎
作曲:田尾将実

可愛がってた あの文鳥が
籠から突然 逃げました
愛しいあなたの 面影消えた
離れてなおさら 想いが増すの
あなたのそばで すごした日々の
しあわせ今も 忘れられない
ひとりで笑い 暮らせるよりも
泣いてもふたりで 暮らしていたい

静かになった とりかご見れば
ためらいながら 春が射す
逃げた小鳥を うらむのやめて
逃(にが)した自分を 責めてる私
ひとりぼっちの さみしい部屋に
鳴いてはいつも 愛をつないだ
耳を澄ませば 千代千代千代と
私を呼ぶ声 聞こえる今も

あなたのそばで すごした日々の
しあわせ今も 忘れられない
耳を澄ませば 千代千代千代と
私を呼ぶ声 聞こえる今も


26.故郷にありがとう

作詞:吉岡治
作曲:田尾将実

電話しようか 母さんに
愚痴(ぐち)になるから よそうかな
見た目飾って 綺麗(きれい)だけれど
見かけとうらはら つらい街です東京は
悩みかかえて へこんだ夜は
子どもの頃に 帰ります
田圃(たんぼ)の稲穂に 蝉(せみ)しぐれ
小川のせせらぎ 山ぶどう
頑張れ頑張れ 肩抱いて
やさしく包む 故郷に
故郷にありがとう

手紙書こうか 父さんに
出稼ぎさきの アドレスへ
お正月には 笑顔が揃(そろ)う
それぞれ馴染(なじ)んだ 家族の顔が浮(うか)びます
雪がしんしん 降りつむ夜に
囲炉裏(いろり)をかこみ きりたんぽ
おまえも飲めよと つぐお酒
父さん酔ってる 歌もでた
笑って喋(しゃべ)って 花が咲く
心を癒(いや)す 故郷に
故郷にありがとう
故郷にありがとう