宮路オサム 2008全曲集

宮路オサム 宮路オサム 2008全曲集歌詞
1.風来ながれ唄

作詞:京えりこ
作曲:大谷明裕

夢を探す旅に出て
ずいぶん遠く 来たもんだ
酒を浴びた日もあった
もう俺はだめだと

不器用で 無愛想で
不作法で 無精者

※どうにかここまで 生きてきた
自分をほめてやれ
どうにかここまで 生きてきた
風来ながれ唄※

世話になった あのひとへ
いつのことやら 恩返し
のどの渇き うるおした
あの一杯の水よ

ひとの子の 親になり
その子らも 親になる

どうにかここまで 生きてきた
女房を道連れに
まだまだ何やら ありそうだ
風来ながれ唄

不器用で 無愛想で
不作法で 無精者

(※くり返し)


2.酒無情

作詞:たきのえいじ
作曲:浜圭介

声を殺して 涙をしぼる
未練たためぬ 身が辛い
浮世 木枯らし 裏通り
酔わせておくれ こんな夜は
燃えてはかない 酒無情

飲めば飲む程 心が痛む
痛む心が やせ細る
忘れられよか あの人を
面影ばかり またからむ
運命悲しい 酒無情

女ひとりの この淋しさを
知るや知らずや 路地明かり
募る思いに ひとしずく
こぼれて沁みる 雨の糸
何故に泣かせる 酒無情


3.あなたが命

作詞:北鉄郎
作曲:宮路オサム

君の命は 俺のもの
云ってくれたわ ねぇ貴方
今さらうそとは 云わせはしない
夢じゃないのね 信じていいの
今じゃ私は あなたが命

たとえこの身が 枯れようと
いいの笑顔で つくしたい
他の誰にも 渡しはしない
二度と涙は 見せたくないの
今じゃ私は あなたが命

ひかげ暮しの 運命だと
知っていながら 夢をみる
女心と わかってほしい
これが最後の 恋だときめた
今じゃ私は あなたが命


4.根室の辰

作詞:木下龍太郎
作曲:たもと正

北の漁場に 着いたら起こせ
獲ってやるとも 好きなだけ
海の河童だ 根室の辰は
時化た位が 丁度いい
ラッパ呑みした 一升瓶を
枕がわりに 高いびき

呑み家「ひさご」の 女将が呉れた
赤い手縫いの 守り札
よしなよしなよ 根室の辰は
船が女房の へそ曲り
惚れた張れたの 生きるの死ぬの
それが嫌さに 恋ぎらい

割った流氷 石鹸がわり
産湯使った オホーツク
喧嘩 もめ事 根室の辰は
飯を抜いても 飛んで行く
腕っ節なら 誰にも負けぬ
丸く治めて おごり酒


5.縄のれん

作詞:高須郷
作曲:深谷昭

できたらおやじ 辛口の
冷やを一杯 ついでくれ
男の人生 あれやこれ
酒の力を 借りなけりゃ
忘れられない 恋もある

二度とは逢えぬ 奴だけど
きっと成るだろ 倖せに
男の人生 あれやこれ
四十路半ばで つまずいた
未練つぎたす コップ酒

漁場の育ち 荒れた手で
作るつまみも 潮の味
男の人生 あれやこれ
泣いて笑って 苦労すりゃ
春もくるさと いうおやじ


6.涙の酒

作詞:伊吹とおる
作曲:小池青磁

男一途の 火の恋を
何んで涙で けされよう
未練ばかりが ただつのる
夜の暗さを はしご酒

浴びておぼれて なお酔えぬ
酒のにがさを かみしめる
露地の屋台の 灯にさえも
男心が 泣ける夜

涙ぐんでた あの顔に
なんで嘘など あるもんか
噂なんだぜ 噂だと
胸にきかせる はしご酒


7.かすみ草

作詞:たきのえいじ
作曲:宮路オサム

世渡り下手と お人好し
ほんとに歌の 文句だね
俺とおまえの なれそめは
夢追い 道草 行ったり来たり
それでもだまって ついてくる
この世にふたりと いやしない
おまえは心の 心のかすみ草

だまっていても 目で判る
その目の中に 書いてある
俺を気遣う やさしさが
夢追い 道草 とまり木酒場
両手を揃えて 酌をする
呑む程酔う程 惚れ直す
おまえは心の 心の夢明かり

十年先も 変わらずに
離れずそばに いて欲しい
云えばうなずき 照れる奴
夢追い 道草 しあわせとんぼ
寄り添うふたりの 肩先に
止まっているよな 裏通り
おまえは心の 心の風車


8.女房

作詞:荒木とよひさ
作曲:彩木雅夫

裸ひとつで今日まであなた ご苦労さんと
生きることが下手でも 私はいいのよ
酔った寝顔は無邪気なままで 子供の人だから

※泣きぐせ 涙ぐせ あなたがいるのに
この世でいつまでも
ずっと女房にしていて下さいね
小さな人生 この胸いっぱい あなたに乾杯※

元気ひとつでここまであなた お疲れさんと
いつも夢の手伝い 出来たらいいのよ
少しぐらいは遊んでいいの 男の人だから

泣きぐせ 涙ぐせ あなたが優しく
想い出 離さずに
ずっと隣りにおいてて下さいね
小さな幸福 この胸あふれて あなたに乾杯

(※くり返し)


9.水化粧

作詞:荒木とよひさ
作曲:彩木雅夫

花という名の 口紅寒い
酒で心を ぬくめてみても
涙の雫(しずく)が 頬にこぼれてしまう
あゝ 水化粧

明日(あす)という名の 鏡に映す
胸の想い出 消えないように
涙のゆくえで 運命占うだけの
あゝ 水化粧

夜という名の 心の河に
遠い昔を 浮かべてみても
涙のかけらは いつも悲しみばかり
あゝ 水化粧

女(ひと)という名の 運命に生まれ
ほんの小さな 幸福だけを
涙と連れ添い ひとり探してみても
あゝ 水化粧


10.霧のグラス

作詞:松井由利夫
作曲:花笠薫

別れたいなら 別れてあげる
よしてよ今更 いいわけなんか
あんたこの頃 優しすぎたわ
だからわたしは 感じていたの
哀しい破局が 近づくことを
その日が来たのね こんなに早く

あんただけはと 信じていたが
あんたもやっぱり おんなじ男
こころ変りを 責めはしないが
許せないのよ 今度の女(ひと)が
お店で張り合う あの娘だなんて
おんなの誇りが 悲しいだけよ

まさかふられて 乱れて泣いて
あんたを追うほど 初心(うぶ)ではないわ
背中合わせの 夢の写し絵
消してあげるわ うらみっこなしで
グラスをあけたら 左と右へ
さよなら他人の ふたりになるわ


11.酔いどれ松つぁん

作詞:高橋直人
作曲:伊達信介

酒と喧嘩の 明け暮れで
親を泣かせた ド阿呆よ
曲がった根性 その心
叩き直すと 夜風が吠える
誰が名づけた
酔いどれ松つぁん

たとえ高嶺の 花だろと
俺の勝手よ 惚れるのは
かなわぬ夢見る 露路屋台
胸を焦がして 冷酒あおる
意気地無しだぜ
酔いどれ松つぁん

寒い世間の 裏通り
あつい情けの 灯が招く
背中丸めて 縄のれん
くぐるこの俺 迎える笑顔
呑めば極楽
酔いどれ松つぁん


12.土

作詞:高橋直人
作曲:たもと正

目には見えない 根っこのおかげ
草木は育つ 葉も繁る
忘れちゃいないか 大事なものを
土の支えが あればこそ
人もこの世に 生きられる

親父耕し おふくろ蒔いた
畑の実り 届く秋
忘れちゃいないか 大事なものを
土のぬくもり この匂い
生まれ故郷が 懐かしい

足を踏ん張り 大地に立てば
希望が胸に 湧いてくる
忘れちゃいないか 大事なものを
土のやさしさ その上に
明日は咲かせる 夢の花


13.酒二合

作詞:和泉友大
作曲:宮路オサム

心が白く なる夜は
ひとり手酌の 酒をやる
路地からもれて くる歌に
いつか いつか
いつかお前が ダブルのさ
笑顔が背中が あゝ酒二合

ひとりで暮らす 味気なさ
誰に云えよか 男なら
淋しさちょこに 注ぎまわし
呑んで 呑んで
呑んでみるのさ 呑んでいる
おもいでつまみに あゝ酒二合

女の青春(ハル)を 三年も
まわり道して 行った奴
四十路(よそじ)を前に それぞれの
夢を 夢を
夢をさがそと わかれたが
未練がお前が あゝ酒二合


14.雪次郎鴉

作詞:下地亜記子
作曲:宮路オサム

酒と女と 喧嘩が好きで
ひとつおまけに お人好し
出世かみしも パラリと脱いで
羽もないのに 旅鴉
みぞれ舞い散る 甲州路
肩で風切る 雪次郎
バカは死ななきゃ アアン…アン
直らねぇ

元をただせば 侍くずれ
野暮でござんす 言うじゃねぇ
可愛あの娘(こ)の 情けを蹴って
捨てた故郷 両親(おや)の顔
脇差(どす)を抱き寝の 東海道
泣けてきやんす 雪次郎
バカは死ななきゃ アンア…アン
直らねぇ

人の値うちを 表面(うわべ)で決める
そんな世間は まっぴらさ
ゆすり集(たかり)は 見棄(みす)てておけぬ
男一匹 暴れ旅
明日は木曽路か 中仙道
草鞋(わらじ)まかせの 雪次郎
バカは死ななきゃ アンア…アン
直らねぇ

オソマツ!!


15.舞酔い酒

作詞:石本美由紀
作曲:伊藤雪彦

燃えた恋ほど 醒めれば寒い
今のあんたは もう他人
いくら悔しさ 堪えても
酔ってまぎらす 涙もあるわ
どうせ今夜も
グラス相手の 舞酔い酒

離したくない この手を離し
別れ別れに なった人
下手な芝居と あきらめる
そんな恋なら 傷つかないわ
辛い運命に
負けてしみじみ 舞酔い酒

店の有線 「悲しい酒」は
誰の身の上 唄うやら
迷い道です 人生は
なにを信じて 生きればいいの
未練裏町
夢を下さい 舞酔い酒


16.なみだの操

作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫

あなたのために
守り通した女の操
今さら人に
捧げられないわ
あなたの決してお邪魔は
しないから
おそばに置いて ほしいのよ
お別れするより 死にたいわ
女だから

あなたの匂い
肌に沁みつく女の操
棄てられたあと
暮らしてゆけない
私に悪いところが
あるのなら
教えてきっと 直すから
恨みはしません この恋を
女だから

あなたにだけは
分かるはずなの女の操
汚れを知らぬ
乙女になれたら
誰にも心変りは
あるけれど
あなたを疑いたくない
泣かずに待ちます いつまでも
女だから