1.いっさいがっさい(密命ヴァージョン)
作詞:奥村愛子
作曲:奥村愛子・熊谷憲康
週に一度 あなたと逢う日
いつもよりも目立たぬ色着て
七つ先の角で待つ 車にそっと乗り込んで
ゆらりゆられうたかたの夢
友達には見られぬように 彼女には見つからぬように
誰もいない場所へ ふたり走りだす
蹴とばして 噛み付いて 腕つねって
目を覚ますのなら今のうち わかっているくせに
それから わらって 諦めて すこし泣いて
もう戻れないの 受け入れましょ いっさいがっさい
サングラスはしなくていいわ
お金だってかけなくてもいいわ
豪華なフルコースより あなたをもっと知りたいの
ゆらりゆられうたかたの夢
発泡酒片手にうたって きしむブランコ押しあって
泥だらけのベンチ ふたりならいいわ
蹴とばして 噛み付いて 腕つねって
目を覚ますのなら今のうち わかっているくせに
それから わらって 諦めて すこし泣いて
もう戻れないの 受け入れましょ いっさいがっさい
やめなくちゃ いけないわ らしくないの
はぐらかされてもゆるすのは 馬鹿だとしってるわ
それでも さらって 逃がさないで 愛の罠
もうこうなったら 受けとめてよ いっさいがっさい
蹴とばして 噛み付いて 腕つねって
目を覚ますのなら今のうち わかっているくせに
それから わらって 諦めて すこし泣いて
もう戻れないの 受け入れましょ いっさいがっさい
やめなくちゃ いけないわ らしくないの
はぐらかされてもゆるすのは 馬鹿だとしってるわ
それでも さらって 逃がさないで 愛の罠
もうこうなったら 受けとめてよ いっさいがっさい
2.万華鏡
作詞:奥村愛子・川上夏季
作曲:奥村愛子・熊谷憲康
ほんとはもう気付いてる
終わりがすぐ近いこと
あなたの想いや 願いの行く先は
私の夢じゃない ずっと分かっていた
戻れない 進めない
想い乱れる恋は万華鏡
とどまることの出来ない運命なら
最初から最後まで
真実などひとつもなかった?
めぐりめぐって崩れていく
星屑を数えて眠りましょう
想い出せば止まらない
何もかもが愛しくて
言葉にしたなら 儚く消えてゆく
偽りの永遠 だけど信じていた
せつなくて まぶしくて
キラキラと輝いてた日々は
鏡の中に閉じ込められたまま
この手には還らない
もうどうすることもできないの?
迷い彷徨って探してる
失ったモザイクのかけらを
戻れない 進めない
想い乱れる恋は万華鏡
とどまることの出来ない運命なら
最初から最後まで
真実などひとつもなかった?
めぐりめぐって崩れていく
星屑を数えて眠りましょう
3.冬の光
作詞:奥村愛子・松井五郎
作曲:奥村愛子
春まだ遠い風の坂道が
深い空へと続く
日溜まりに並んだふたつの影
白い吐息がつなぐ
どれだけの季節
あなたといられるのでしょう
幸せ感じたとき
幸せは脆くなる
あなたが雪になる
溶けない雪になるから
心は 離せない このまま
終わりのない冬に
やさしく射す光 いま
願いが かなうよう あなたに涙
たとえば名前など持たなくても
花は綺麗に咲ける
報われたがるさみしさを人は
愛と名付けてしまう
風が運ぶ雲
冷たい指先を結び
儚く舞う落ち葉も
青くまた萌えるのに
どこまでも流れる
時に身を委ねて ただ
ひとつに なれるまで このまま
あなたの悲しみも
救う光になろういま
思いが 届くよう あなたに涙
戻れない昨日も
巡り来る明日も もう
ふたりは怖れることはない
あなたが雪になる
溶けない雪になるから
心は 離せない このまま
終わりのない冬に
やさしく射す光 いま
願いが かなうよう あなたに涙
4.宝石
作詞:奥村愛子
作曲:中野定博
渇いた光と影が 戯れる街
着信履歴がいつか 気持ちを埋める
さみしいだけで 他人と繋がれる
自分が どこかかわいそう
知らないうちに 別の誰かに
なりそうで 恐ろしくなるの
だから愛情だけは 忘れないでね
心は欲ばり からだは無口
ただ逢いたいだけで 路上の石も
この世にひとつの 宝石になる
奪おうとしても 奪えないもの
そんなものでしょ愛は
もっと与えながら
許しながら... ずっと...
傷などつくはずがない 夢を見るのに
磨いてばかりいるから Fakeとわかる
まちがうたびに あきらめること
そのうち 慣れてしまいそう
優しさにさえ 疑い深い
まなざしを向けそうになるの
いつも愛情だけは 失くさないでね
ほんとのわたしも 知っててほしい
ただ逢いたいだけで 汚れた石も
あなたを癒せる 宝石になる
ほどこうとしても
ほどけないほど
どんなときでも愛は
きっとかなえられる
わかちあえる... もっと...
ただ逢いたいだけで あなたがくれる
思いのすべては 宝石だもの
だから愛情だけは 忘れないでね
心は欲ばり からだは無口
ただ逢いたいだけで 路上の石も
この世にひとつの 宝石になる
奪おうとしても
奪えないもの
そんなものでしょ愛は
もっと与えながら
許しながら... ずっと...
5.フリージア
作詞:奥村愛子・川上夏季
作曲:小池雄治
※波の音に 瞼閉じた
あの日一緒に来たこの海で
波の音を聴いていたら
すこし泣きそうになった※
海を見渡す駅のホームで
ゆれていたフリージア 今年も咲いてる
卒業記念と 君が描いた
落書きの文字はもう見つけられない
いつまでも このままじゃいられない
あの日やっと気づいた
悲しいほど 空は青くて
波の音が 心揺らす
君は今どうしているのだろう
波の音を聴いていると
何故か君がいるようで
いつか手紙で君に書いた
さりげない告白をジョークにしたのは
まるでこぼれる砂のように
卒業のその時がやってくるから
叶わない恋は そういつまでも
胸の奥で一輪
フリージアのように咲いてる
(※くり返し)
波の音に 瞼閉じた
波の音も 泣いているよ
6.蝶
作詞:松井五郎
作曲:奥村愛子・中野定博・安部潤
誰かに言ったことばでしょ
なにを試すというの 二人で
バレバレのその罠
くせになる蜜なら
それなりに毒でも
きっと感じるんだ愛は
※抱かれれば 蝶のように 煌めくのに
枯れる花しか 知らないせいで からっぽな夢を見る
わがままな 蝶のように 振る舞うほど
あなたがくれる ぬくもりがただ 心まで近過ぎる
これから先 どうなるの ? ※
背中を撫でるゆびさき
天使の羽などもうないのよ
唇をまちがい
嘘ばかりつきあい
憎んだりするもの
なんて勝手なんだ愛は
さみしくて 妙に胸が 乱れるけど
囚われながら あなたの方を 虜にもしてみたい
たくさんの 蝶を知って いるんでしょう
求められても 応えられずに わたしだけ渇いてく
これから先 どうするの ?
優しさを躊躇い
やすらぎに戸惑い
したいほどできない
ずっと迷路なんだ愛は
(※くり返し)
ここからは どうするの ?
わたしたち どうなるの ?
7.いろのない日記帳
作詞:奥村愛子
作曲:奥村愛子・熊谷憲康・小林哲也
あたし いつだって 日記を押し付けるの
読んでね、って揺さぶって
あなた やさしく 受けとめてくれるの
大丈夫、って言って
午前も午後もあたしを語り足りなくて
書き出す言葉は涙みたいにこぼれて
白いノートはもうぼろぼろになったわ
伝える手段はこれしかないのに
あなたは壊さぬように受け取って
中身を読んではいないのでしょう?
あたし いつでも 質問を出すのよ
どうなの、って急かして
あなた 笑って 答えをくれないの
どうだろう、ってごまかして
本当のことはいつも変わって行くのでしょう
それでも今の気持ちのぞきたかっただけよ
あなたの目にあたしは映りもしない
その目をのぞくことも許されない
やさしい嘘はもう大概にして
広げて見せてよ こころのいろ
本当のことはいつも変わって行くのでしょう
それでも今の気持ちのぞきたかっただけよ
白いノートはもうぼろぼろになったわ
伝える手段はこれしかないのに
あなたは壊さぬように受け取って
中身を読んではいないの
白いノートはもうぼろぼろになったわ
最後のページで飛行機を折るの
それを窓の外に飛ばしてみれば
青い空だけがあたしのいろ
8.捨てられ上手(穏やかMix)
作詞:奥村愛子
作曲:奥村愛子・小林哲也
頼って甘えて勘違いをして
痛いほどに幸せ感じて
手のひらの上でくるくる回れば
それが私よ 遊ばれ上手
毎晩のように泣きついてみせて
かまってほしくて電話するの
わるいことしたら怒っていいのよ 健気に喜ぶから
この声響いているでしょうか?
疲れたあなた癒すため笑顔振りまきましょう
優しく気安く名前呼ばないで
空しいことくらい知ってるわ
いい子にできたら頭をなでてよ
目指すは ただの遊ばれ上手
おとなしくいつまでも待ってます 本当の気持ちは口にしないで
友達でいればそばにいてもいい 笑われてもいいから
この声響いてくれませんか?
今日もあなた励ますため笑顔振りまきましょう
頼って甘えて勘違いをして
痛いほどに幸せ感じて
手のひらの上でくるくる回れば
それが私よ 遊ばれ上手
本当は寂しくて不安になるわ このまま毎日は終わってゆくの
下手な芝居なんて見抜いてるでしょ?
見過ごしてるのはあなたも同じ
優しく気安く名前呼ばないで
空しいことくらい知ってるわ
消えたら焦ってくれるのかしら
大事な都合のいい女でしょ?
頼って甘えて勘違いをして
痛いほどに幸せ感じて
手のひらの上でくるくる回れば
目指すは きっと捨てられ上手
9.わたしはずるい(爽やかMix)
作詞:奥村愛子
作曲:奥村愛子
開店直後のドラッグストア 香水売り場さまようわたし
右端の棚の小瓶取って あなたのかおり確かめたりする
ジュンコ、ヨウコ、ナツコ、クミコ、ヒロミ、アユミ、カオリ、ハルカ。
誰もきっとわたしよりは賢い女
あなたが思っているよりも
ずっとわたしはずるい
試してみようと力を抜いた
すごくわたしはずるい あなたも少しずるい
さよならを笑うなんて
手のひらの中に握った鍵は どこも開けることなくなったのに
駅からつづいた部屋への道を 気づけばなぜ思ってばかりいる
ジュンコ、ヨウコ、ナツコ、クミコ、ヒロミ、アユミ、カオリ、ハルカ。
誰もきっとわたしよりは賢い女
わたしが思っているよりも
時の流れは遅すぎて
いつしか忘れるなんて計算してた
傲慢なわたし 残酷なあなた
笑ってきえてあげる
いたい、いたい、きらい、きらい、だいきらい、いたいのきらい。
だけどもっとなじって苦しめていいのよ
あなたが思っているよりも
ずっとわたしはずるい
今更わかったなんて叫んでいるわ
すごくわたしはずるい あなたは次にずるい
そうやって笑うじゃない
わたしが思っているよりも
時の流れは遅すぎて
いつしか忘れるなんて計算してた
傲慢なわたし 残酷なあなた
笑ってきえてあげる
10.東京から
作詞:奥村愛子
作曲:奥村愛子
桜咲く東京 私の東京は
電柱の似合う住宅街
こんな町にうまれた
あの人は今遠い町
きらきらと東京 私の東京は
オレンジ色の空の下
知らぬ色を見上げて
あの人も今風の中
わからないことばかりの毎日でも
確かなものもきっとある
こんな町にも咲く花
いつの日か見せたい
あなたが西に行ったから 私は東へ行ってみる
そうしてまた出会ったとき 拾ったものを見せ合いましょう
あなたが帰る日に きっとこんな晴れた日に
日が暮れる東京 私の東京は
周りに海のない都会
海の風に吹かれて
あの人は今何思う
わからないことばかりの毎日でも
確かなものもきっとある
こんな町にも咲く花
いつの日か見せたい
あなたが海へ行くなら 私は山を見に行く
そうしてまた出会ったとき 握ったものを分け合いましょう
あなたが帰る日に きっとこんな晴れた日に
あなたが西に行ったから 私は東へ行ってみる
そうしてまた出会ったとき 拾ったものを見せ合いましょう
あなたが帰る日に きっとこんな晴れた日に
11.紙の舟
作詞:松井五郎
作曲:熊谷憲康
激しい河の流れに
浮かべた紙の舟
どんな海鳴りが
聴こえてる
地図も持たずに
まだ使える舵もない
いつ沈むかも
わからないのに
別の夢は見ない
ゆら ゆら ゆら ゆらりと
眠ることのできる岸辺もないまま
ゆら ゆら ゆら ゆら ゆらりと
誰のために帆をはるのでしょう
なんのために帆をはるのでしょう
水面の月のまたたき
鏡に見立てれば
二度と逢えない
ひとが映る
帰れる場所も
たどり着く場所も知らず
優しい花を
積むことはない
すぐに空は変わる
ゆら ゆら ゆら ゆらりと
許すことのできる 昨日もないまま
ゆら ゆら ゆら ゆら ゆらりと
誰のために風呼ぶのでしょう
なんのために風呼ぶのでしょう
なぜ絶えず日は昇り
ただ影を生みながら心を巡る
ゆら ゆら ゆら ゆら ゆらりと
誰のために帆をはるのでしょう
なんのために帆をはるのでしょう
12.明日からふたりは
作詞:奥村愛子
作曲:奥村愛子・熊谷憲康
ねえ 三年の月日がすぎて
ふたりは少しずつ大人になった
いくつも涙をぬぐいあったあと
見上げた雲の切れ間をわすれない
認め合うことが さよならにもなる
あなたと出逢えて本当によかった
明日からふたりはひとつずつ
えらんだ違う花 育ててくの
最後におねがい 一度だけ
あの日と同じようにきゅっと抱いてよ
「ほんの五分でいいのよ」
ねえ いつだって頭をなでて
泣き出すあたしの横に居てくれた
不安も焦りもけしてくれたのは
あなたのやさしい温度だけだった
真っ直ぐに向いて 話してくれたから
あなたの未来も愛せるのよ
明日からふたりはひとりずつ
想い出の写真を胸にしまう
いつかまた逢うその日には
もう一度撮らせて きっとわらえる
見送る背中が ちいさくなっても
すぐそばに声は響いたまま
明日からふたりはひとつずつ
えらんだ違う花 育ててくの
最後に目を閉じ この日々と
きゅっと触れ合ったならば
明日からふたりはひとりずつ
想い出の写真を胸にしまう
いつかまた逢うその日には
もう一度ゆるして そっと泣かせて
「ほんの五分でいいのよ」
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