Cliche

大貫妙子 Cliche歌詞
1.黒のクレール

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

白い光の海を 眩しく船が
幻 を連れてくる
夏を追いかけて行く
二人の愛が さめるのがこわくて

あなただけを 待ちつづけた
この海辺の家
幾度 夏がめぐり来ても
あなたは帰らない

愛の行方 うらなう時
The Card is Black
悲しく 砂の上に すべり落ちて
ちらばり 小波が運ぶ

誰も知らない島で
子供のように 暮らすのが夢だった
一人 渚を行けば
あなたの声が 耳元に聞える

愛し合った日々思えば
心はさすらい
幾度 夏がめぐり来ても
あなたは帰らない

いつか風にくちてしまう
思い出も 港も
走りさった時の中で
夕映えが永遠をうつす


2.色彩都市

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

ひまを
もて遊ばしてるあなた
レエスのパラソル
そっと閉じて

頬にふりそそぐ
十二色の
外は光と風のハーモニー

遊びながら
きれいになるのよ
私だけの秘密

はじめてみつけた
宝ものは
少年みたいな
あなたのこと

恋の道草は
もうやめましょう
帰る想いは
たったひとつ

聞いて
魔法使いの竪琴
ふたり奏でる
愛のシンフォニー

歌いながら
きれいになるのよ
わたしだけの秘密

優しくあなたに
つつまれたら
少女のわたしと
出会いました

いつでも心は
雨のち晴れ
はつらつ便りを
待っています


3.ピーターラビットとわたし

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

はなぴくぴく
いたずらずき
おかあさんを
こまらせてる

みみくるくる
かわいいアンテナ
こわいはなし
にがさないわ

はなのさいたレタスのは
たべるとふしぎ
じょうとうのさいみんやく
ひとりじめよ

ピーターラビットの
おうちは
おおきなもみの木の
したにある
なかよしとすんでる

ジャムのつぼに
はいりこんで
あまずっぱい
ゆめをみてた

おなかこわし
しょんぼりして
かみつれ草
のまされてる

ふるぐつはひだりあしに
かたおもいして
こいびとのみぎのくつに
ふられました

ピーターラビットは
わたしの
となりにすんでいる
こころわくわく
いたずらが だいすき


4.LABYRINTH

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

緑の丘に
ふたつの 月が出る
過去と未来の
狭間に生まれる

その時人は
迷宮という名の
不安の果実
誘われ くちにする

NHTIRYBAL LABYRINTH
NHTIRYBAL LABYRINTH
NHTIRYBAL LABYRINTH

やがて悪魔に
魂売り渡した
メフィスト
あまい声で 囁く

男と男
女と女の
密かに育つ
透明なジェラシイ

みじめなデカダンス
仮面のまんなかに
ぽっかりあいた
暗闇が 見つめる

NHTIRYBAL LABYRINTH
NHTIRYBAL LABYRINTH
NHTIRYBAL LABYRINTH

気付いた時
待ってた
とめられない時計の
捻子を今日も
捲いてる

美しさに
守られた
淡い夢のmosaicが
儚く こぼれる


5.風の道

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

はじめての場所
静かな街
ここであなたは
おおきくなる

庭さきに いま
錆ついてる
自転車がある
息を秘めて

※今では他人と
呼ばれるふたりに
決して譲れぬ
生き方があった※

とりとめもなく
歩くうちに
心はいつか
暖かくなる

(※くり返し)

おたがい寄り添う
月日を思えば
語る言葉もないほど
短い


6.光のカーニバル

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

紅いくちびるから
唄が花びらのように
ひらひらとこぼれ落ち
通りに流れ

屋根裏部屋では
犬や猫が驚き
歴史に揺れた窓から
微笑みがのぞく

六月は
光のカーニバル
太陽も月も
降りてくる

男も女も
御伽噺の主役
浮気な恋人から
逃れてくる

ひと夜のユーリディス
そして
あなたはオルフェ
ふり向いてはいけない
永遠の罠

果てしない
光のカーニバル
太陽も月も
降りてくる


7.つむじかぜ <tourbillon>

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

おしゃべりな つむじ風
落葉とダンスして
振り向いた
その時はもう
青空に帰ってく

束の間の舞踏会に
招いてあげましょう
街を行く
ひとりぼっちの
あなたの手をとって

ただ黙って待ちぼうけじゃ
恋の天使は
気付かずに
通りすぎるだけ

どこにいても胸のおくの
声は聞こえる
諦めず
そっと呼びかけて

いたずらな つむじ風
雨雲つれてくる
けんかした
恋人達は
くるくる傘の中

ただ黙って見つめあうの
どんな言葉も
そんな時
交わしてはだめよ

いつの間にか雨は上がり
ふたりの胸に
微笑みの光が射しこむ
風の贈り物


8.憶ひ出 <memoire>

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

憶ひ出を
つぶやく あなたの
くちびるは
かすかに震えるだけ

遙かにけむる
記憶の海を
あなたをのせた船が
港へ帰る

鏡のように
光る波間を
見おろす丘を駆けて
腕に抱かれる

遠い日々
みつめる あなたの
瞳には
何も映っていない

再び出会う
ふたりの前に
流れた時が 愛を
さらっていった

さよなら あなた


9.夏色の服

作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子

よく似合うと
買ってくれた
夏色の服を
今年も
ひとりで
抱きしめて 仕舞う

青いインク
なくなるほど
愛しさを綴り
励まし
なぐさめ
指さきが 染まる

あなたを縛る
想い出を
そっと解いてあげるのに

見上げる窓
夜の庭に
薔薇色に咲いて
ひっそり
私を
遠ざけるように

愛におびえて
傷ついた
あなたのそばで
暮したい

もう一度 春が来るように


10.黒のクレール(reprise)