1.男侠(おとこぎ)
作詞:たかたかし
作曲:岡千秋
天を睨んで 牙むく龍に
惚れてよりそう 女花
まげてまがらぬ 男の夢を
陰でささえて くれるやつ
笑顔千両の
まっことおまえは
まっことおまえは よか女
やるぞ見ていろ 命は一つ
捨てて咲く身の 男花
恋に生きるも 情けに死ぬも
決めた道なら 悔いはない
抱けばうなずく
まっことおまえは
まっことおまえは よか女
雲が流れる 洞海湾の
波に咲かせる 男女花(みょうとばな)
いつかあんたは 日本一の
晴れて男に なる人と
笑顔千両で
まっことおまえは
まっことおまえは よか女
2.凛として
作詞:たかたかし
作曲:徳久広司
日が昇り 日が沈む
春が来て 夏が行く
生きとし生ける ものすべて
命にかぎりは あるけれど
花のように 心を開き
私は咲きたい…凛として
めぐり逢い 時にまた
涙して わかれゆく
喜び悲しみ それもまた
この世のならいと 胸に秘め
鳥のように 夜明けの空へ
私は翔びたい…凛として
移りゆく 人の世に
ささやかな 夢を抱き
男は酒を みちづれに
女は愁いを 身につけて
川のように 大地を流れ
私も生きたい…凛として
3.祝い酒
作詞:たかたかし
作曲:猪俣公章
浮世荒波 ヨイショと越える
今日はおまえの 晴れの門出だよ
親が咲かせた 命の花が
二つ並んだ 鶴と亀
笑顔うれしい 祝い酒
五臓六腑に 樽酒しみる
酔うてめでたい 唄のはなむけさ
七つ転んで 八つで起きろ
明日は苦労の ふたり坂
縁がうれしい 祝い酒
花も嵐も 人生航路
愛が舵とる 若い二人だよ
吹けばとぶよな 小さな木でも
枝は栄える 葉もしげる
門出うれしい 祝い酒
4.男の情話(セリフ入り)
5.能登はいらんかいね
作詞:岸元克己
作曲:猪俣公章
欠けた徳利に 鱈子(たらこ)のつまみ
酒の注ぎ手は 見染めたあの娘(こ)
能登はいらんかいねー
ふるさと 能登はヨー
寝酒三合に 口説きを混ぜて
今夜は輪島の 夢をみる
風は潮風 シベリア返し
汽車は昔の 各駅停車
能登はいらんかいねー
ふるさと 能登はヨー
いさざ土産に 嫁さんつれりゃ
おひろめ椿の 花が舞う
冷やで五合 ぬくめて五合
しめて一升 酒ありゃ楽し
能登はいらんかいねー
ふるさと 能登はヨー
氷鳴らして 想いを馳(は)せりゃ
御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)の 音がする
6.火の国の女
作詞:たかたかし
作曲:猪俣公章
肥後は火の国よ 恋の国
燃える中岳(なかだけ)よ 胸こがす
一つしかないこの命
くれというならくれてやる
熱か 熱か こころもからだも 熱か
惚れた女(おなご)を抱きたけりゃ
火傷(やけど)かくごで
抱かんとね 抱かんとね
肥後は湯の里よ 滾(たぎ)る国
菊地 地獄谷 血がさわぐ
たとえ地の底 針の山
来いというならついてゆく
熱か 熱か
情念(おもい)も涙も 熱か
恋は一生 ただひとり
それでよかなら
抱かんとね 抱かんとね
熱か 熱か
枕も吐息も 熱か
うちはひとりじゃ よう寝れん
月にかくれて
逢いに来い 逢いに来い
熱か 熱か
こころもからだも 熱か
闇を流れる火の河で
うちはあんたの
夢をみる 夢をみる
7.男惚れ
作詞:星野哲郎
作曲:猪俣公章
淀の水さえ 流れては
二度と逢えない 浪花街
星の数ほど あるその中の
たったふたりが 知り合うて
男同志の 酒を汲む
(台詞)
ええなあ…男はんは…腹の内を見せ合うてからに…
ほんまに羨しいわ…
君の情を 俺に注げ
俺の誠を返すから
忘れられよか そのひとことの
夢と意気地に 酔わされて
命もやした 淀屋橋
(台詞)
こないなると 女子はかもて貰われへんさかい…
淋しいわ…
風にとび散る 銀杏の
粒に似たよな 命でも
情け大阪堂島育ち
見栄も飾りも 酒に換え
君の愁いを 晴らしたい
8.夜叉海峡
作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也
乳房の夜叉を 隠してみても
この血が 激しく 暴れます
あなたがそちらで 倖せならば
殺したいほど 憎みます
心だけでは いや
抱かれるだけでは いや
吹雪の岬 身を投げて
死んでくれると いうのなら
あゝ…あなた あなた 夜叉海峡
緑の黒髪(かみ)を 根もとで切れば
憐れむ 尼女(おんな)に なれますか
地獄へ堕ちても 奪えるならば
この身裂かれて かまわない
この世だけでは いや
哀しいだけでは いや
素肌のままで 抱きあって
死んでくれると いうのなら
あゝ…あなた あなた 夜叉海峡
心だけでは いや
抱かれるだけでは いや
吹雪の岬 身を投げて
死んでくれると いうのなら
あゝ…あなた あなた 夜叉海峡
9.大志(こころざし)
作詞:たかたかし
作曲:市川昭介
男ふりだし ないないづくし
汗水ながして 道はつく
人に頼るな ぐちるな泣くな
今日の苦労を 積み上げて
明日(あす)はでっかい
山になれ あぁ、山になれ
ほれた女に 一度でいいさ
抱かせてやりたい しあわせを
決めた道なら 迷いはすてろ
悔し涙を 胸に溜め
明日(あす)は大きな
川になれ あぁ、川になれ
桜吹雪の 舞う坂道を
行くも男の 心意気
人生(みち)はひとすじ 希望(のぞみ)は一つ
はるか大地に 根を張って
(あす)は実のなる
華になれ あぁ、華になれ
10.ふたり咲き
作詞:麻こよみ
作曲:岡千秋
夏の陽射しも 木枯しも
両手広げて よけてやる
俺にあずけろ おまえの命
おまえの命
広い世間の めぐり逢い
心ひとつで ふたり咲き
すぐに泣く癖 なみだ癖
白いうなじの か細さよ
つらい過去(むかし)は 忘れろ捨てろ
忘れろ捨てろ
そっと小さな 手のひらに
乗せてあげたい 幸せを
泣くも笑うも ひとりなら
生きる明日(あした)に 夢がない
そばに居てくれ これから先も
これから先も
遅い春ほど あたたかい
俺とおまえと ふたり咲き
11.風に立つ
作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
青嵐(せいらん)に吹かれて
胸をはる 日もあれば
雨風にたたかれて
頭(こうべ)をたれる ときもある
人はこの世に 生きてあるかぎり
山坂千里の 九十九(つづら)折り
そうさ、人生やるっきゃないさ
朔風(さくふう)が吹いても
向かい風 吹こうとも
たじろがずくじけずに
前だけ見つめ 行くがいい
泥にまみれて 涙ながしても
こころに錦の 華をもて
そうさ、人生やるっきゃないさ
うつりゆく時代の
波風に のまれても
騒がずに嘆かずに
最善つくし 立ち向かえ
ままにならない 茨道(いばらみち)なれど
それでも行かねば ならぬ道
そうさ、人生やるっきゃないさ
そうさ、人生やるっきゃないさ
12.船で帰るあなた
作詞:池田充男
作曲:猪俣公章
(さようなら)船で帰るあなた
(さようなら)愛をくれたあなた
さようなら むせぶ霧の笛
両手さし出す ふたりの間に
別れが砕ける 波が泣く
今度いつの日 ここで逢えるの
さようなら さようなら 鴎はひとりぼっちよ
(さようなら)海を越えるあなた
(さようなら)どうぞご無事であなた
さようなら 叫ぶ泪声
長い黒髪 この一筋にも
あなたの香が のこってる
泣いて幾月 待てば逢えるの
さようなら さようなら 波止場はひとりぼっちよ
指にからんで 千切れたテープを
あなたのかわりに 抱きしめる
熱いくちずけ いまもほしいの
さようなら さようなら 私はひとりぼっちよ
13.あんちくしょう
作詞:麻こよみ
作曲:猪俣公章
女にゃ見えない 夢追いかけて
あんちくしょう
この手を振り切り 夜汽車に乗った
待って待って 待ちくたびれて
あんたを怨んでしまいそう
ギュッとこの肩を抱きしめて あんた
凍えたつま先 夜ふけにそっと
あんちくしょう
足をからませ温めてくれた
待って待って 待ちくたびれて
声さえ忘れてしまいそう
弱いこの心 叱ってよ あんた
今夜の夢にも笑顔をきっと
あんちくしょう
やさしくのぞかせ私を泣かす
待って待って 待ちくたびれて
誰かにすがってしまいそう
せめて噂でも 届けてよ あんた
14.角番
坂本冬美・谷本知美
作詞:麻こよみ
作曲:猪俣公章
一度つまずきゃ 人生勝負
打つ手打つ手が また裏目
男の角番 待ったなし
ぐっとこらえろ 崖っぷち
負けりゃ世間が アー う…れしがる
義理だ恩だと 並べたやつが
俺に真っ先 背を向ける
男の角番 待ったなし
あてにするなよ 他人など
意地でささえる アー ゆ…めひとつ
負けてたまるか 人生勝負
女房子供が 泣きをみる
男の角番 待ったなし
みせてやろうか ど根性
明日は笑顔の アー は…れ姿
15.雨あがり
作詞:麻こよみ
作曲:猪俣公章
舗道にのびた あなたの影を
ポンとヒールで蹴ってみた
雨あがり 嘘つき 男の背中
遊びだったと あきらめるには
つくした月日が 長すぎた
十七・八の 頃ならきっと
別れる話も かすり傷
夢をみた 信じた 女になった
あなたに言われて やめてた煙草
淋しさしのぎに 今夜から
コートの襟を 両手であわせ
あなただんだん 急ぎ足
水たまり 靴音 街の灯ユラリ
他の女を 抱けないように
くちびる私に 置いていけ
16.あばれ太鼓~無法一代入り~(ライヴ・ヴァージョン)
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