人間なんて

吉田拓郎 人間なんて歌詞
1.人間なんて

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

人間なんて ラララ ラララララ
人間なんて ラララ ラララララ

何かが欲しい オイラ
それが何だかは わからない
だけど 何かが たりないよ
いまの 自分もおかしいよ

空に浮かぶ 雲は
いつかどこかへ 飛んでゆく
そこに 何かが あるんだろうか
それは誰にも わからない

人間なんて ラララ ラララララ
人間なんて ラララ ラララララ


2.結婚しようよ

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

僕の髪が肩までのびて
君と同じになったら
約束どおり 町の教会で
結婚しようよ whm…

古いギターをボロンと鳴らそう
白いチャペルが見えたら
仲間を呼んで 花をもらおう
結婚しようよ whm…

もうすぐ春がペンキを肩に
お花畑の中を 散歩にくるよ

そしたら君は窓をあけて
エクボを見せる僕のために
僕は君を さらいにくるよ
結婚しようよ whm…

雨が上って 雲のきれ間に
お陽様さんが 見えたら
ひざっこぞうを たたいてみるよ
結婚しようよ whm…

二人で買った緑のシャツを
僕のおうちの ベランダに並べて干そう

結婚しようよ 僕の髪は
もうすぐ肩まで とどくよ


3.ある雨の日の情景

作詞:伊庭啓子・補作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

バスが止まって 外は雨がふっている
ガラス窓に いっぱい並んだ雨だれの
むこうで誰かが タバコに 火をつけた

それから人は 皆 傘をさして
まるで心を 傘でかくせるみたいに
そして 黙って 雨の中を歩いてる

それから雨は どこかの風と一緒に
茶色のハッパを一枚 落としていった
それから 皆 雨にぬれて歩いてる

雨の中を バスは動き出した


4.わしらのフォーク村


5.自殺の詩

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

歩き疲れてしまいました
しゃべりつかれてしまいました
何もかもに疲れて 今日が来ました
けだるい午後の日ざしは 花をしおらせて
道行く人の言葉も かすんでいました

うつろな心も終りました
かわいた心も終りました
何もかもが終って 今日が来ました
小さな鳥の瞳は かたく閉ざされて
流れる雲に包まれる 自分を見ました

バイ バイ バイ バイ
今日のすべて バイ バイ


6.花嫁になる君に

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

指がふれたら
ぽつんと落ちてしまった
椿の花みたいに
おそらく観念したんだネ

君はいつもの様に
電話に僕を呼びだし
僕を笑わせた後で
その宣言をしたのだった

お料理を習うのも
まんざらすてたもんじゃないよ

そちらから電話を切ったから
君はもっと他のことも
云おうとしてたんだろう

受話器をおいたら
終ってから初めて気づく
運命みたいに
ぼくにも 悲しみが湧いてきた

君はこれから ぼくに
気軽に電話をしなくなり
ぼくの退屈さをすくってくれる君は
いなくなったのだ

お料理を習うのも
まんざらすてたもんじゃないよ

とつぜん とても確かになったのは
とり残されたのは
僕だったということなんだ


7.たくろうチャン

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

僕は遠い星の国から一人で
チョイト 地球へ遊びにやってきた
ムロン魔法のツエに乗ってサ
ほんのチョイト遊びに来ただけ
かっこいいだろう
どこかのボンボンみたいな
たくろうチャン

いつか僕の国から
迎えがやってきて
早くお帰りください王子様 なんてネ
魔法のツエをひとふりしましょう
地球に何かおみやげを残しましょう
かっこいいだろう
どこかのボンボンみたいな
たくろうチャン


8.どうしてこんなに悲しいんだろう

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

悲しいだろう みんな同じさ
同じ夜を むかえてる
風の中を 一人歩けば
枯葉が肩で ささやくョ

どうしてだろう このむなしさは
誰かに逢えば しずまるかい
こうして空を 見あげていると
生きてることさえ むなしいョ

これが自由というものかしら
自由になると 淋しいのかい
やっと一人になれたからって
涙が出たんじゃ困るのサ
やっぱり僕は人にもまれて
皆の中で 生きるのサ

人の心は 暖かいのサ
明日はもう一度 ふれたいな
一人ごとです 気にとめないで
ときには こんなに思うけど
明日になるといつもの様に
心を閉ざしている僕サ


9.笑えさとりし人ヨ

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

※思いのままに ならないまでも 好きにやりたい
勝手にさせてよ 気ままに生きたい俺の人生
笑え 今さらと
笑えよ 若いぜと※

何が暮らしだ2LDK それも幸せか
女房は一人か 子供は二人かそれも幸せか
いやだ このままで
いやだよ 死ぬなんて

何のために生きているんだ この俺は
短いぜ 残った月日 生きてやる

ヘソを曲げても 仕方の無いのが 世の中かい
人に云われて ただそれだけにまどわされ
何が 天国だ
どこだい おしえてよ

今さら云うのは よそうなんて 俺は思わない
あきらめ気分でいたとこで 傷つくばかり
涙は 生きてると
感じてサ それからサ

苦しまぎれに はいた言葉が かっこ良くうつるネ
さとっているのか 目をつむっている人々よ
笑え この俺を
笑えよ 愚か者と

もつれあった糸をたぐりよせ 今一度
ほどこうか この手で 生きてやる

(※くり返し)


10.やっと気づいて

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

両手で こぼれない程の
小さな 自由らしいものを
両手で こぼれない程の
自由らしいものを

いつまで 待ってみても
くるのは 疲れた電車
いつまで 待ってみても
疲れた電車

服を 脱ぎすてると
時計の音がする
時は 流れてゆく
今日も 今日も
明日への道を

短い 人生ですヨと
誰かが つぶやいたけれど
短い 人生ですヨと
つぶやいたけれど

何かが 目に見えないまま
やみの中で 動いているらしい
目に見えないまま やみの中で
動いているらしい

すべては 移りゆくもの
追ってみても 消えさるもの
すべては 移りゆくもの
消えさるもの

いつか 気がついたら
自由が笑っている
どこか 頭の上で
笑って 笑って
小さな自由が

両手で こぼれない程の
小さな 自由らしいものを
両手で こぼれない程の
自由らしいものを


11.川の流れの如く

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

誰を信じるものではなく
ただ自分のためにと
心を動かされながらも
この道を歩いてきました

いつか 涙も枯れ果て
もう生きる事でさえが
時計のフリコの様に
ただいつもの繰り返しでした

今 私の全ては あの川の流れの様に
作り作られた ものではないかと
あの川の流れの如く

何が悪いなどと云わず
自分を責めてみるでなし
水面に浮かぶ木の葉と共に
流れて行きたいと思う

今 私の全てを あの川の流れの様に
何かに身をゆだねて さすらうものにと
あの川の流れの如く

あの川の流れの如く
何かに身をゆだねて
さすらう木の葉の如く
あの川の流れの如く


12.ふるさと