1.夜桜お七
作詞:林あまり
作曲:三木たかし
赤い鼻緒がぷつりと切れた
すげてくれる手ありゃしない
置いてけ堀をけとばして
駆けだす指に血がにじむ
さくらさくら
いつまで待っても来ぬひとと
死んだひととは おなじこと
さくらさくらはな吹雪
燃えて燃やした肌より白い花
浴びてわたしは 夜桜お七
さくらさくら弥生の空に
さくらさくらはな吹雪
口紅をつけてティツシュをくわえたら
涙がぽろりもうひとつぽろり
熱い唇おしあててきた
あの日のあんたもういない
たいした恋じゃなかったと
すくめる肩に風が吹く
さくらさくら
いつまで待っても来ぬひとと
死んだひととは おなじこと
さくらさくらはな吹雪
抱いて抱かれた二十歳の夢のあと
おぼろ月夜の 夜桜お七
さくらさくら見渡すかぎり
さくらさくらはな吹雪
さくらさくらさよならあんた
さくらさくらはな吹雪
2.帰ってこいよ
作詞:平山忠夫
作曲:一代のぼる
きっと帰って くるんだと
お岩木山で 手をふれば
あの娘は小さく うなずいた
茜の空で 誓った恋を
束京ぐらしで 忘れたか
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
白いリンゴの 花かげで
遊んだ頃が なつかしい
気立てのやさしい 娘だったよ
お前の嫁に 欲しかったねと
おふくろ今夜も ひとりごと
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
可愛いあの娘の 帰る日を
お岩木山で 今日もまた
津軽の風と 待っている
忘れはしまい あの約束の
こんなにきれいな 茜空
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
あの娘は小さく うなずいた
茜の空で 誓った恋を
束京ぐらしで 忘れたか
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
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