月華 -tsukihana-

北出菜奈 月華 -tsukihana-歌詞
1.月華 -tsukihana-

作詞:北出菜奈
作曲:Velvet romica

闇と玩(あそ)ぶ星たちへ
愛を唄い燒き盡くして
罪を燈しひなぎくの
夢に寄り添う爪の痕

唇から 唇へと伝い
その溫もりは何處へ?
たどり著く宛は無いのに

貴方でなくちゃ滿たせない
私じゃなきゃ許せなかった
だから私はこの腳で
立ち上がれてぞっとしたんだ
飼い殺しなら救われる
でも見事に鍵は外れて
私はまるで
鳥籠を欲している狂った小鳥
噓を抱いた華

さめた指で見透かして
觸れてだけど污さないで
振り返ると一片(ひとつら)の
羽根が焦げつく荊道(いばらみち)

幻なら 幻を愛して
明日でさえ棄てられる
恐れる理由を教えて

貴方がなくちゃ生きられず
朽ちる夜を追い掛けたのは
私を全てその腕へ
奪いあげて欲しかったから
けど靜寂に包まれる
規則的な卑しい鼓動
ふざけた部屋で
天罰を數えている 耳を塞いで

貴方でなくちゃ滿たせない
私じゃなきゃ許せなかった
だから私はこの腳で
立ち上がれてぞっとしたんだ

飼い殺しなら救われる
でも見事に鍵は外れて
私はまるで
鳥籠を欲している狂った小鳥
噓を抱いた華


2.鏡の國のアリア

作詞:北出菜奈
作曲:HIDEO

貴方は知らない
本當のわたしを
その眼じゃ視(み)えない
眠れるわたしを
だあれも知らない
死んでも、知れない

冰漬けの不思議の國
羽を持った暗貓(くろねこ)踴ってる
笑き亂れたそのアリアは
十三回鐘を擊ち鳴らす
ねぇ教えて ねぇ聽こえる?
泣く子はだいすき。
噓つきだいきらい…

きらい、すき、きらい

冰漬けの不思議の國
羽を持った暗貓(くろねこ)のアリアよ
風をまとい闇に充ちて
十三回鐘を擊ち鳴らせ
ねぇ教えて ねぇ聽こえる?
ねぇ答えて ねぇ教えて

冰漬けの不思議の國
わたしだけの不思議の國


3.マノン

哀しみには終わりがないのに
愛には何故終わりがあるの?

作詞:北出菜奈
作曲:根岸孝旨


薔薇を摘めば 露は滑り落ち
泥だらけの現(うつつ)へ返る
色褪せない頰紅を下さい

なら出來るだけ小さく
聲 近寄せて囁く
幸せの妖精が逃げぬように…

走り出したシュバリエの戀が
寒い夢を覆すなら
觸れられないそれでも觸れたい

そう出來るだけ愛しく
抗(あらが)うように囁く
幸せの妖精を 醉わすほど

惡い予感の芽 全部
優しく潰さずに摘んで
蝶に孵(かえ)る 卵ひとつひとつ
火で炙って 彈けてしまえ

そう出來るだけ小さく
聲 近寄せて囁く
幸せの妖精が目を醒まし逃げぬように
逃げぬように…