SEA SIDE WOMAN BLUES

前川清 SEA SIDE WOMAN BLUES歌詞
1.SEA SIDE WOMAN BLUES

作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐

惚れてフラれた女性(ひと)の名を
酔ったフリして呼んでみた
あの日から大人になれなくて
独り身じゃ眠れない

夏の終わりと知りながら
逢えば浮世(うきよ)の恋塒(こいねぐら)
情けない男と言われても
振り返る渚橋

悲しくて酔えないこともある
涙を浮かべた水割りのせいだよ
今宵こそ濡れたい雨の中
口づけを交わした傘は無く
ひとり泣いた 嗚呼 夜です

“愛”という字は真心(まごころ)で
“恋”という字にゃ下心(したごころ)
江ノ島に明かりが灯(とも)る頃
艶(いろ)づくは片瀬川

やるせない今宵の南風
あの日と同(おんな)じ波音のせいだよ
夏の夜の花火と消えたのは
黄昏(たそがれ)という名の月明かり
君を抱いた 嗚呼 夜です

悲しくて酔えないこともある
涙を浮かべた水割りのせいだよ
今宵こそ濡れたい雨の中
口づけを交わした傘は無く
ひとり泣いた 嗚呼 夜です
君がいない 嗚呼 海です


2.フライト

作詞:さいとう大三
作曲:馬飼野俊一

リムジンバスが 遠ざかる
あなたを残して 街から
このまま二人 つづけたら
どちらも傷つく 気がして
あゝ何も言わず
あゝ逃げるような
こんな別れ こんな別れ
女だから 悲しい
夜の空港 未知(みし)らぬ国へ
ひとり 旅立つ

南の空へ 飛んで行く
ひとりの時間が 悲しい
手を振る人の その中に
あなたの姿を 探した
あゝ好きなくせに
あゝ逃げるような
こんな女 こんな女
あなた早く 忘れて

夜の空港 未知らぬ国へ
ひとり 旅立つ

夜の空港 未知らぬ国へ
ひとり 旅立つ


3.昔があるから

作詞:杉紀彦
作曲:曽根幸明

ふりかえる径に 風が吹く
冷たすぎる 風が吹く
苦労話は したくないけど
つらい憶いで 消えはしない
恨みごとを云いだせば 切りがない
哀しい私の 青春でした
けれど今 憶いでのぬくもりが
やさしく 私をつつんでくれる
寒い風よ ありがとう
つらい昔よ ありがとう
昔があるから私は 私は生きて行ける

ひとりぽっちの 歳月を
すさみ乍ら 生きて来た
そんな私に 春がめぐる
だから深酒 やめにするわ
これからは あなただけ抱きしめて
不幸な私にさよならします
けれど今もう一度ふりむくと
涙の昔がわらっています
寒い風よ ありがとう
つらい昔よ ありがとう
昔があるから私は あなたと生きて行ける

昔があるから私は あなたと生きて行ける