1.大利根ながれ月
作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫
利根の川風 吹くまま気まま
舟にまかせて 月見酒
酔えばひととき 忘れる浮世
今じゃ平手も ざんざら真菰(まこも)
義理の着流し 落し差し
はぐれ葦切(よしきり) さわぐな啼くな
啼けばくずれる 水鏡
なんだ神田の ひと悶着は
捨てて流れて 旅空夜空
江戸は日に日に 遠くなる
血の気あるうちゃ 性根は坐る
見栄を承知の 捨て台詞
酒をひとふき 鯉口切れば
抜いた白刃に 涙か露か
今宵名残りの 利根の月
2.七つ星
作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫
渡る世間の 荒波しぶき
遠く故郷(ふるさと) 後にして
夢を見るのが 男の仕事
人生海原 どこまでも
俺を呼んでる 七つ星
悔いを残さず やるだけやれと
笑って送って くれた人
夢の大漁 信じてひとり
明日へ舵取る 道しるべ
仰(あお)ぐ夜空の 七つ星
よそ見してたら 振り落される
時化(しけ)が男を 強くする
夢を追いかけ 波かき分けて
人生海原 どこまでも
燃えて輝く 七つ星
3.ふるさとの風
作詞:かず翼
作曲:水森英夫
秋風柿の実 すすきが揺れて
肩にとまった 夕焼トンボ
母の呼ぶ声に 急ぐ帰り道
湯気の向こうに 親父の笑顔…
風もやさしい ふるさとへ
あぁ 帰ろかな
雪解けせせらぎ 笹舟ひとつ
そっと浮かべて 微笑む君よ
何も言えないで 淡く消えた初恋(こい)
青春(はる)の思い出 ただ懐かしい…
今もひとりと 風便り
あぁ 帰ろかな
浮き雲流れて 山並み青く
桑(くわ)の葉陰(はかげ)に 聞く蝉しぐれ
夢を追いかける 遠い街角で
一人見上げる あの空の下…
風もやさしい ふるさとへ
あぁ 帰ろかな
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