井上由美子 全曲集 2012

井上由美子 井上由美子 全曲集 2012歌詞
1.港のほたる草

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

汽笛 汽笛ひと声 連絡船が
波に残して ゆく潮路
ついて ついて行きたい
ついて行けない
おんなの未練が 鴎になって
泣いてあとおう 港のほたる草

ひとり ひとりぼっちの 夕日の海よ
瞼とじれば 見えてくる
さびし さびしすぎるわ
はかなすぎます
あなたの笑顔も 昔のままに
涙あとひく 港のほたる草

風の 風の冷たさ 別れのつらさ
心二つが 遠くなる
わすれ わすれたいのに
わすれきれない
あなたと三年(さんねん) 十月(とつき)の恋に
咲いた命よ 港のほたる草


2.相馬に 雨が…

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

男祭りのサー 夏が逝く
揃いのゆかたも 仕舞いましょう
年に一度の ふるさと帰り
別れ惜しんで あなたが抱いた
ハァー、手綱とる若武者は 男気きりり
ハァー、想い出をまた一つ 置いて旅立つ
ふたりの夏が
夏が逝くョー

雨が降る日のョー 船溜り
かもめよひとりじゃ 淋しかろう
年に一度の 短い逢瀬
ひとり待つ身に 月日は長い
ハァー、流れ星見つけては あなたを想い
ハァー、流れ雲追いかけて 夢で抱かれて…
ふたりの夏が
夏が逝くョー

ハァー、流れ星見つけては あなたを想い
ハァー、流れ雲追いかけて 夢で抱かれて…
ふたりの夏が
夏が逝くョー


3.哀愁半島

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

許してください わがままでした
海鳴りばかりの 夕月航路
ふたり暮らした 長さだけ
この髪切っては 来たけれど……
いますぐ帰れと 目を覚(さ)ませよと
風が… 風がほゝ打(う)つ 哀愁半島

こころの迷いに 花水仙の
香りがせつない 灯台岬
バカな喧嘩で 意地はった
私を叱って 日本海……
一生一度の ねがいを賭(か)けて
船が… 船が出てゆく 哀愁半島

離れてはじめて 気がつきました
あなたが私の 終着みなと
昨夜(ゆうべ)別れた 桟橋に
手を振る姿は ありますか……
恋しさあふれて 波うつ胸に
雪が… 雪が舞い散る 哀愁半島


4.海峡桟橋

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

夜汽車をおりたら そこから先は
風も泣いてる さいはて港
女ひとりで渡るには
淋しすぎます つらすぎる
別れるなんて やっぱり無理と
あなたの名を呼ぶ 海峡桟橋

置手紙(かきおき)がわりに 残しておいた
都忘れの 花一輪よ
それで他人になれるよな
愛し方では なかったと
あと追いかけて 叱って欲しい
あなたに逢いたい 海峡桟橋

みぞれがいつしか 小雪にかわり
こころ細さを またつのらせる
意地をはらずに 帰れよと
呼んでいるよな 波止場駅
東京行きは まだ乗れますか
あなたが恋しい 海峡桟橋


5.恋の糸ぐるま

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

恋はなにいろ 春の色
男と女の 夢の色
あなたとわたしで しあわせの
きれいな模様が 織れますように
どうぞこのまま
このままで 時間をとめて

恋のしあわせ なんの色
弥生三月 花の色
川面(かわも)につれない 風がふき
涙で花びら 散らさぬように
どうぞこのまま
このままで 抱きしめていて

女ごころは 白い色
触れればいのちの 赤い色
一期一会の めぐり愛
あなたの心の 文(あや)なすままに
どうぞこのまま
このままで わたしを染めて


6.あすなろ酒

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

雨に打たれて 日照りに耐えて
天をつらぬく 一本檜(ひのき)
あれが男の 生きざまと
故郷(ふるさと)でるとき 言ったじゃないの……
負けるなよ… 負けるなよ…
グッといこうか あすなろ酒を

人の値(ね)うちが 生きてく道が
浴びたうぶ湯で なぜ決まるのか
泣いて見上げりゃ あの空の
今夜の月さえ 曇るじゃないの……
愚痴るなよ… 愚痴るなよ…
グッとこらえて あすなろ酒を

待てばまた来る あんたの時代
今日が雨なら 明日(あした)は晴れよ
背すじ伸ばせば 見えるはず
自分を信じて 行(ゆ)こうじゃないの……
やるだけよ… やるだけよ…
グッと呑みほせ あすなろ酒を


7.奥能登ひとり

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

あなたが この町 旅しなければ
泣かずに 暮らした はずでした
ここは奥能登 鉢ヶ崎(はちがさき)
いで湯の郷で 燃えた恋…
みんなあなたに あげたのに
なんで置いてく みれんの涙

昨夜(ゆうべ)の嵐が 散らした 紅葉(もみじ)
ひとひら 荷物に 忍ばせる
ここは奥能登 葭ヶ浦(よしがうら)
ランプの宿の 秘めごとを…
昔ばなしに しないでね
それも女の わがままですか

この手に包めば はかなく消える
風花みたいな 夢ですか
ここは奥能登 琴ヶ浜(ことがはま)
あなたを呼べば 砂が哭(な)く…
惚れて待つのが 運命(さだめ)なら
待つわ一生 いのちをかけて


8.夾竹桃の咲く岬

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

好きに 好きに 好きにならなきゃ よかったわ
こんな別れが 待ってるならば
かもめよ泣いて 夕陽に泣いて
泣いてあの船 追いかけて…
あなただけはと 信じて燃えた
夾竹桃の咲く岬

あなた あなた あなたもいちど 聞かせてよ
とわず語りの 身のうえばなし
今夜も酔って お酒に酔って
酔ってみれんに 泣きじやくる…
呼んでみたって 誰もいない
夾竹桃の咲く岬

いのち いのち いのち尽して 散りたいの
女ごころは いちずなものよ
この町すてて この恋すてて
すてて明日が 見えますか…
霧笛かえして ふたりの春を
夾竹桃の咲く岬


9.赤い波止場

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

赤い花びら 波に散る
命の薄さに 泣けてくる
あなたを忘れて この港町(まち)で
どうして生きたら いいのでしょうか
ひとり海峡 霧がふる
あぁ未練の 未練の波止場

待てと一言 いわれたら
百年千年 待てるのに
あなたの心の はんぶんを
残してください 汽笛よ船よ
胸のほくろに 霧がふる
あぁ女の 女の波止場

夜の海峡 船がゆく
死ぬほどあなたが 好きなのに
ふたたび逢う日は ないものを
それでも来る日を 涙で祈る
女ごころに 霧がふる
あぁ未練の 未練の波止場


10.さくらんぼ


11.潮騒

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

赤いしゃくなげ 咲く岬には
潮騒さみしく 鳴るばかり
あぁ 人恋し 逢いたいあの人に
涙でたたんだ 折鶴を
海峡はるかに 飛ばします

心どれほど 通わせたって
あなたは理由(わけ)ある 人だから
あぁ 人恋し 鴎も泣いている
女に生まれて 恋をして
この世のかなしみ 知りました

誰を呼ぶのか 荒磯(ありそ)のちどり
かえりの港に 夕陽が落ちる
あぁ 人恋し 逢いたいもういちど
あなたの胸に おもいっきり
抱かれてわたしも 泣けたなら…


12.片瀬波

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

船は出てゆく あなたを乗せて
つれていってと 叫んでみても
椿散る散る 哀愁港
だめよだめです 行かないで
伊豆の下田の 片瀬波

たった一言 別れをつげて
女泣かせる 無情の船よ
思いきれない 哀愁港
わたしひとりに させないで
雪の下北半島(しもきた) 大間崎

いつかふたたび あなたに逢える
そんなはかない 希望(のぞみ)を胸に
涙頬うつ 哀愁港
泣いて見送る 人ばかり
豊予海峡 佐田岬(さだみさき)


13.人生ふたりづれ

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

つらい時には この手を握り
外の苦労を 半分わけて
浮草みたいに 身をよせながら
生さる約束 したじゃない…‥
もちつもたれつ 憂き世川
越えてゆきましょ 人生ふたりづれ

他人(ひと)に踏まれて 笑顔で許す
うしろ姿に 涙が出たの
黙っていたって あんたの気持
見ててくれます 神さまも…‥
惚れてよかった このひとに
縁が嬉しい 人生ふたりづれ

雪と思えば 舞い散る桜
さっと叶うわ 今年の夢は
弱音はいたら 叱ってくれと
酔ったふりして 抱きよせる…‥
どこか似た者どうしです
明日(あす)を信じて 人生ふたりづれ


14.浪花人生心意気

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

あんたやさしい 人やけど
甲斐性なしが 玉にキズ
きばってや きばってや あんたも男なら
浪花人生 心意気
うちがあんたに ついている

なんやかんやと 言うたかて
あんたにうちは 惚れている
こらえてや こらえてや 浮気はせんといて
浪花人生 心意気
苦労かくごで ついてゆく

(浪曲節)
笑うかどには 福が来る
楽しくやりましょ なぁあんた
浪花の町は昔も今も 水の都や人情の町や
銀杏並木に灯がともりゃ 歌がながれるあの路地この路地
いつか涙に花が咲く
きばってやきばってや 浪花人生心意気


15.大阪紙芝居

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

どんなに上手な 言い訳も
あんたの嘘なら すぐわかる
枕投げよか 迎えに行こか
どこで今夜は 午前さま・・・・・
こんな夜更けに 千鳥足
さあさ始まり 大阪紙芝居

ないない尽くしも ふたりなら
よっぽど気楽で 倖せや
十日戎(とおかえびす)の 福笹買うて
喧嘩したかて しゃあないし・・・・・
さしつさされつ 水いらず
夢を見ようよ 大阪紙芝居

愛想(あいそ)も尽きたし 別れよか
かんにんごめんと 肩を抱く
そんなあんたに またほだされて
明日もつきあう 泣き笑い・・・・・
時代遅れで えやないか
春はもうすぐ 大阪紙芝居


16.うち好きやねん(よさこいバージョン)