1.制服のマネキン
作詞:秋元康
作曲:杉山勝彦
君が何かを言いかけて
電車が過ぎる高架線
動く唇 読んでみたけど
YesかNoか?
河川敷(かせんじき)の野球場で
ボールを打った金属音
黙り込んだ僕らの所(とこ)へ
飛んでくればいい
一歩目を踏み出してみなけりゃ
何も始まらないよ
頭の中で
答えを出すな
恋をするのはいけないことか?
僕の両手に飛び込めよ
若過ぎる それだけで
大人に邪魔をさせない
恋をするのはいけないことか?
君の気持ちはわかってる
感情を隠したら
制服を着たマネキンだ
冬型の気圧配置に
心が冷え込みそうだよ
自販機の缶コーヒー
君の手にあげる
卒業を待ってみたところで
何も変わらないだろう
今しかできない
チョイスもあるさ
どんな自分を守ってるのか?
汚(けが)れなきものなんて
大人が求める幻想
どんな自分を守ってるのか?
僕は本気で好きなんだ
その意思はどこにある?
制服を着たマネキンよ
できないんじゃない やってないだけさ
未来の扉 そこにあるのに
僕は何度も誘う
生まれ変わるのは君だ
僕にまかせろ
恋をするのはいけないことか?
僕の両手に飛び込めよ
若過ぎる それだけで
大人に邪魔をさせない
恋をするのはいけないことか?
君の気持ちはわかってる
感情を隠したら
制服を着たマネキンだ
制服を着たマネキンだ
2.指望遠鏡
作詞:秋元康
作曲:北室龍馬
覗いてみよう
指望遠鏡
目に見える世界は
すべて過去の物語さ
輝く未来を見失うなよ
君には もっといっぱい
夢と希望があるんだ
ぼーっとしてたら
見逃しちゃうぞ
できない理由探すより
やってみればいい
覗いてみよう
指望遠鏡
指と指を丸め 両目に当て
イメージして
探してるもの
頭の中のアドベンチャー
いろいろ失敗したり
上手くいかない時には
角度変えて 見なきゃだめだよ
常識の地図 広げても
道に迷うだけ
どこへ向かう?
指望遠鏡
指のその隙間に 何が見える?
遠いようでも
本当は近い
予言のような宝もの
涙で前が曇るなら
深く息吐いて…
覗いてみよう
指望遠鏡
指と指を丸め 両目に当て
イメージして
探してるもの
頭の中のアドベンチャー
どこへ向かう?
指望遠鏡
指のその隙間に 何が見える?
遠いようでも
本当は近い
予言のような宝もの
未来はすべて アドベンチャー
3.渋谷ブルース
作詞:秋元康
作曲:佐藤嘉風
夜が明けたセンター街で
遊び疲れて駅へと向かう
路肩の生ゴミが少し破れて
夢の残り物 カラスたちが狙う
悪いことをしてたんじゃない
親に言えない秘密が欲しい
「メールか電話くらいできるでしょ?」
そう叱られたって
どこで何してたか
言わない
誰のために生きているのだろう?
自分のことさえわからなくなった
大人が敷いたレールの上を
ただ黙って行けばいいのか?
渋谷 渋谷 渋谷だけが
いつも私の話を聞いてくれるから
今日も 今日も 今日もここで
なぜだか泣けて来るんだ
交差点の人の流れと
逆に歩いて孤独に気づく
スカートのプリーツがしわしわで
バレてる朝帰り
でも反省なんかしてない
何のために学校行くのだろう?
やりたいことなんか見つかってないのに…
自由に動けない制服なんか
どこかのロッカーに預けたい
渋谷 渋谷 渋谷だけが
いつも私の話を聞いてくれるから
今日も 今日も 今日もここで
なぜだか泣けて来るんだ
空の青さに道を見失って
声を上げたくなった
渋谷 渋谷 渋谷だけが
どんな嘘でも本音も曝け出せるよ
明日も 明日も 明日もきっと
私はここにいるだろう
渋谷で歌うブルース
4.春のメロディー
作詞:秋元康
作曲:フジノタカフミ
ニュースの後で
いつもの予報士が
身振り手振りで
伝えてた
明日(あす)の朝から
暖かくなるよって
手柄みたいに…
窓のガラスを
ノックしている
風はまだ知らない
春のメロディー
聴こえて来た
そっと歌いたくなる
気持ち
目を閉じて
思い出すの
彼と花の香り
近い恋の足音
同じクラスで
顔を合わせる度
ぎこちなくなる
私たち
長かった冬
雲たちは
遠ざかり
太陽が射す
雪と誤解は
いつかとけてく
ハート 顔を見せる
春のメロディー
どこからだろう
誰もしあわせになる
光
夢の花
咲き乱れる
私たちの未来
春のメロディー
聴こえて来た
そっと歌いたくなる
気持ち
瞼(まぶた) 閉じて
思い出すのよ
泣いたあの夜
雪が降り始めて
私は傘もささず
濡れて
愛に凍えながら
1人 帰ったことを…
今は懐かしい涙
5.ここじゃないどこか
作詞:秋元康
作曲:大藤史
ふわふわのワタ畑
隠れてるから見つけて
真っ白なその中に
マシュマロみたいなしっぽ
ホントは知ってる
早く見つけて欲しいって…
ここじゃない
そう どこかへ
想像以上の明日へ
変わらない毎日に
隠れる場所はないよね
悲しみに出会ったら
声を上げて泣いていいんだ
愛とはぬくもり
一人ぼっちにさせないよ
ここじゃない
そう どこかへ
目標以上の未来へ
ルルル…
ふわふわのワタ畑
隠れてるから見つけて
退屈になって来たら
他の畑を探そう
ここじゃない
そう どこかへ
きっと 君なら大丈夫
6.やさしさなら間に合ってる
作詞:秋元康
作曲:松田純一
真冬のプラタナスは
お別れの道
あなたは心配そうに
隣りを歩く
「悪いのは僕なんだ」なんて
ずるい言い方をしないで
もっと冷たく突き放して
あきらめさせてよ
やさしさなら間に合ってる
思い出でいっぱい
心の奥に残ってる 大切な記憶
強がりなら もう限界
この胸が苦しい
あなたのことを憎めたら楽だったのにね…
信号 待っていたら
追いかけて来た
ハンカチ 差し出す手が
あなたらしいわ
「1人でも帰れるか?」なんて
子ども扱いをしないで
恋のひとつが終わっただけ
よくある話よ
やさしさなら間に合ってる
悲しみを隠して
目尻に流れ落ちてゆく 小さな涙
同情なら そういらない
プライドの問題
あなたのことは今だって大好きだけどね…
やさしさなら間に合ってる
思い出でいっぱい
心の奥に残ってる 大切な記憶
強がりなら もう限界
この胸が苦しい
あなたのことを憎めたら楽だったのにね…
やさしくしないで
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