流転

上原敏 流転歌詞
1.流転

作詞:藤田まさと
作曲:阿部武雄

男命を みすじの糸に
かけて三七(さんしち) 二十一(さいのめ)くずれ
浮世かるたの 浮世かるたの
浮沈み

どうせ一度は あの世とやらへ
落ちて流れて 行く身じゃないか
鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの
渡り鳥

意地は男よ 情は女子
ままになるなら 男を捨てて
俺も生きたや 俺も生きたや
恋のため


2.妻恋道中

作詞:藤田まさと
作曲:阿部武雄

好いた女房に 三行り半を
投げて長脇差 永の旅
怨むまいぞえ 俺等のことは
またの浮世で 逢うまでは

惚れていながら 惚れない素振り
それがやくざの 恋とやら
二度と添うまい 街道がらす
阿呆阿呆で 旅ぐらし

泣いてなるかと 心に誓や
誓う矢先に またほろり
馬鹿を承知の 俺等の胸を
何故に泣かすか 今朝の風


3.裏町人生

上原敏・結城道子
作詞:島田磬也
作曲:阿部武雄

暗い浮世の この裏町を
覗く冷たい こぼれ陽よ
なまじかけるな 薄情け
夢も侘しい 夜の花

やけにふかした 煙草のけむり
心うつろな おにあざみ
ままよ火の酒 あおろうと
夜の花なら くるい咲き

誰に踏まれて 咲こうと散ろと
要らぬお世話さ 放っときな
渡る世間を 舌打ちで
すねた妾が なぜ悪い

霧の深さに 隠れて泣いた
夢が一つの 想い出さ
泣いて泪が 枯れたなら
明日の光りを 胸に抱く


4.親恋道中


5.通り雨の唄


6.流沙の護り


7.仏印だより


8.渡世がるた


9.鴛鴦道中

作詞:藤田まさと
作曲:阿部武雄

堅気育ちも 重なる旅に
いつかはずれて 無宿者
知らぬ他国の たそがれ時は
俺も泣きたい ことばかり

染まぬはなしに 故郷をとんで
娘ざかりを 茶屋ぐらし
茶碗酒なら 負けないけれど
人情からめば もろくなる

かたちばかりの おしどり姿
ならぶ草鞋に 風が吹く
浮世あぶれた やくざな旅は
どこで散るやら 果てるやら

泣くも笑うも ふところ次第
資金なくした その時は
遠慮要らずの 女房じゃないか
丁と張りゃんせ わしが身を


10.上海だより


11.曠野の進軍


12.俺は船乗り


13.波止場気質


14.夜霧の出船


15.男晴れ姿