大全集

三笠優子 大全集歌詞
1.これからも夫婦舟

作詞:荒川利夫
作曲:聖川湧

この世に生まれて あなたと生きて
愛した絆は 花むすび
この川に…
命を運んだ 旅でした
ふたりの春は 夢色と
これからも これからも 夫婦舟

あなたの隣で 雨風浴びて
今では苦労が 懐かしい
優しさに…
隠れて涙を 拭きながら
目と目で話せる 仲だもの
これからも これからも 夫婦舟

自分のことより 私のことを
大事に想って くれた人
次の世も…
幸せ写して 水いらず
この人あっての 人生と
これからも これからも 夫婦舟


2.望郷夜汽車


3.ひとり娘

作詞:丹まさと
作曲:聖川湧

かわいい娘を 残して逝(い)った
あなたを偲(しの)んで 泣いた日もある
なりふりかまわず 女をすてて
ただひたすらに 母となり
つらい山坂 耐えながら
明日を信じて 生きてきた

父親譲(ゆず)りの やさしい目元(めもと)
見るたび苦労も 笑顔にかえる
家路にいそいだ 夕暮れ橋で
泣きべそかいて 待っていた
そんな我が子も もう二十才(はたち)
今もなつかし 茜空(あかねぞら)

花嫁姿の その日も間近(まぢか)
幸せ願って 天神参(てんじんまい)り
長生きしてねと うれしい言葉
おもわず涙 こみあげる
歩く二人の 肩先に
春の陽ざしが あたたかい


4.男の援歌

作詞:吉田旺
作曲:叶弦大

負けてどうする 不景気風に
こんな時世こそ 出直し酒だ
呑んで騒いで 呑んで
怨みもぐちも
きれいさっぱり 流そうじゃないか
グッと干そうや 男なら男なら

本音こぼせば この俺だって
流転街道 ぬかるみ続き
ここで人生 投げちゃ
あの娘も夢も
愛想つかして にげだすだろう
ひらき直って 生きるだけ 生きるだけ

親にもらった 命の花だ
後生大事に 咲かそうじゃないか
死んだつもりで 耐えりゃ
吹雪のむこう
きっと来るくる 芽をふく春が
ドンと行こうや 男なら男なら


5.心意気

作詞:鳥井実
作曲:花笠薫

つらいだろうが はなすなこの手
あなたの やさしさ 身にしみました
苦労続きの 男の意地を
起(た)ててあげたい いつまでも
それが 女の 心意気

ままにならない 世の中ですと
涙で汚した あなたの背中
今が一番 我慢のときと
夢を捨てずに 生きられる
それが 女の 心意気

川の流れに 棹さしながら
幸せ探した あなたと二人
親子絆を 引き継ぐ橋を
架けておきたい 残したい
それが 女の 心意気


6.夫婦徳利

作詞:星野哲郎
作曲:岡千秋

頭にきたぜと 玄関先で
吐き出す吐息が 酒まみれ
つらい気持ちは わかっちゃいるが
励ますことばも 月見草
黙ってあんたの 肩を抱く

この世が闇なら おまえが灯り
よろしくたのむの 一言が
女心に楔を入れりゃ
おちょこと徳利の仲だもの
地獄の底まで ついてゆく

徳利の数だけ 並べる愚痴の
女房は受け皿 つゆ払い
どうせ二人は 似たもの夫婦
涙の一夜が 明けたなら
裏町人生 日本晴れ


7.送り酒

作詞:星野哲郎
作曲:岡千秋

しっかり見ておけ親父の顔を
しっかり聞いとけ 母の声で
今日はめでたい 男の門出
涙かくして 出世を祈る
浜の女房の あゝ 送り酒

おまえお立ちか お名残り惜しや
はやり風邪(かぜ)など ひかぬように

三月(みつき)も添えずに 離れて暮らす
新妻かもめは 切ないね
海が結んだ 契(ちぎ)りだけど
どんな魚の 大漁よりも
私しゃあんたの あゝ 無事かよい

しっかり見ておけ 故郷の山を
しっかり抱いとけ 妻(わし)の手を
空(あ)けて返せと 差す盃を
乾(ほ)せば 霧笛が 別れを告げる
浜番屋の あゝ 送り酒


8.~桃中軒雲右衛門の妻~お浜

作詞:星野哲郎
作曲:島津伸男

芸が結んだ 夫婦(めおと)のちぎり
お浜あっての 雲右衛門(くもえもん)
二つ巴(ともえ)を 幟(のぼり)に染めて
語る義士伝
草木もなびく あゝ名調子

(台詞)
不義な女と言われても
かまやしない
私の三味線で
あんたを あんたを
男にしたい

火に火を足せば 炎となって
義理も道理も 焼きつくす
お浜りりしや 世間もすてて
好いた男と
流れる雲に あゝ身をまかす

情(なさけ)の借りは 出世で払う
これが男の なにわ節
晴れの勝負は この三味線で
惚れたあんたを
日本一と あゝ言わせたい


9.望郷千里

作詞:吉田旺
作曲:弦哲也

海峡飛び立つ 海鳥よ
翼をおくれ 妾にも
望郷千里の 血の涙
幾度幾度 流して 耐えたやら

(台詞)
あゝ あれから何年過ぎたでしょう…
いくつになっても故郷が
恋しくて
懐かしくて…

戦(いくさ)の嵐に いたぶられ
縺(もつ)れて切れた 縁糸(えにしいと)
それでも生きてて よかったと
風に 風に 微笑む 紅芙蓉

(台詞)
お母さん…
せめてもう一度お母さんの
あったかい膝で泣きたかった
甘えてみたかった

昭和の倖らに 置いて来た
老女(おんな)が肩を 寄せあって
望郷千里の わらべうた
唱う 唱う 夜明けに 春よ来い


10.木曽恋い鴉

作詞:松井由利夫
作曲:弦哲也

筏(いかだ)流しが 水棹(みざお)にはぐれ
いつか身につく 三度笠
罪でござんす 仲乗り新三
可愛いあの娘と おふくろさんに
詫びる旅路に 雲が飛ぶ
木曽のナー仲乗りさん
愛し新三はナンジャラホイ
どこに行ったじゃやら アアン渡り鳥

(台詞)
あれから六年 俺らすっかり
変わっちまったが ここはちっとも
変わっちゃいねぇ
故郷っていいもんだなぁ

生まれ在所(ざいしょ)の 落合宿で
乙(おつ)な文句の はやり唄
胸に沁みるか 仲乗り新三
人情(なさけ)七坂 母恋い峠
越えりゃ懐かし 里あかり

(台詞)
それじゃこれだけお願(ねげ)えしても
逢ってやっちゃ下さらねぇのか
無理もねぇや
今夜はこのまま黙って山を下りて行きやす
だがおっ母さんこの次帰って来る時ゃ
必ず堅気になって帰(けえ)って参(めえ)りやす
どうかそれまで達者でいておくんなせぇ

板戸(いたど)一枚 おふくろさんの
顔も拝めぬ 罰あたり
錆を落として 仲乗り新三
後(おく)れ月夜に あと振り返り
今度逢うときゃ 堅気だぜ


11.夜寒酒

作詞:石本美由起
作曲:聖川湧

小雨が みぞれに 変わる夜は
抱かれた温もり 思いだす
これからどうして 生きればいいの
泣き虫 独りの 夜寒酒

昔に戻れる ものならば
もう一度 逢いたい すがりたい
叶わぬ運命を 怨んで泣けば
唇切ない 夜寒酒

あなたと一緒に 死ぬのなら
いつでも 覚悟の 恋でした
別れて この世の 無情を悟る
女のため息 夜寒酒


12.昭和残照(デュエット:前田吟)


13.大器晩成

作詞:石本美由起
作曲:聖川湧

花を咲かすが 人生ならば
花が実になる 夢を追え
出番待て待て やきもきするな
大器晩成 吹雪に耐えて
暫しごろ寝の がまん酒

登り坂やら 下りの坂は
一歩間違や 命とり
決めた道なら 大事に歩け
大器晩成 心の中にゃ
燃えて終った 恋もある

冬の寒さは この世の試練
弱音吐くよじゃ 意地がない
苦労してこそ 大きくなれる
大器晩成 努力の花で
春を飾ろう 華やかに


14.愛歌集


15.鴛鴦東海道


16.お吉三味線

作詞:石本美由起
作曲:岡千秋

無理やりに
弱い女の運命(さだめ)を変えて
憎や下田の 風が吹く
お吉三味線
こころの絃(いと)を こころの絃を
かたく結んだ 鶴松(つるまつ)さんは
たった一人の 好きな人

爪弾(つまび)きの
絃にしみじみ この世の愚痴を
唄う涙の 玉泉寺(ぎょくせんじ)
お吉三味線
新内しぐれ 新内しぐれ
二世を契った 鶴松さんに
今じゃ会わせる 顔もない

伊豆育ち
幼馴染みの 想いが叶い
妻と呼ばれた 日が恋し
お吉三味線
手酌の酒に 手酌の酒に
酔うて詫びたや 鶴松さんに
死んで添いたい あの世でも


17.小春王将

作詞:石本美由起
作曲:聖川湧

勝つか負けるか 勝負の読みは
駒に聞いても わかるまい
ひとりはあんたは 夜汽車にゆられ
水の浪花を 後にする
うしろ姿に 手を合わす

俥ひく手に 握った駒は
盤を睨(にら)んで 鬼になる
そんなあんたに 心底惚れて
つくす私は 世話女房
どんな苦労も いとわない

一世一代 東京の舞台
見せてあげなよ 名勝負
いつもあんたは 小春の王将
たとえ負けても 悔いはない
坂田三吉 名は残る


18.函館青柳町

作詞:石本美由起
作曲:伊藤雪彦

恋知りそめし こころ花
育てて咲かせ 妻となる
知らぬ他国も あなたとならば
なんで運命が 辛かろう
ここは ここは函館 青柳町

渋民村の 山や川
捨てても悔いは ありません
夢も薄れる 幸せだけど
今日がいい日で あればよい
北の 北の函館 情け宿

別れて逢うて また別れ
やすらぐ土地は どこにある
明日は小樽へ 旅立つあなた
秋が泣かせる 節子草
ここは ここは函館 青柳町


19.屋台ばなし

作詞:星野哲郎
作曲:岡千秋

夫婦屋台(めおとやたい)に 身ぐるみのせて
捨てた昔に みれんはないが
もう一度 咲かそうよ
なあ おまえ ねえ あんた
前と後ろで 声かけあって
花を夢みる 裏町ぐらし

荒れた両手を 見せ合いながら
残りご飯で すませる朝も
グチなんて 言わないさ
なあ おまえ ねえ あんた
夫婦屋台の 赤ちょうちんの
しわの数ほど 苦労がしたい

屋台なかせの 宵街しぐれ
濡れて駆けこむ 馴染みもできた
うれしいわ 縁(えにし)だね
なあ おまえ ねえ あんた
味も未熟な 小料理だけど
真心(まこと)添えれば 笑顔がかえる


20.優子の平成音頭

作詞:石坂まさを
作曲:三笠優子

気持ち新たに 朝日を拝みゃ
過ぎた昭和がなつかしい
花が咲いたら 実のなる番よ
平成 平成 おめでとう
日本国中に 夢が湧く

きっと明日はリニアの時代
通勤地獄も さようなら
家は郊外 田園ぐらし
平成 平成 おめでとう
心に緑の 風が吹く

家族揃って 週休二日
ちょっと気が向きゃ外国へ
羽を伸ばして 自由に飛ぼう
平成 平成 おめでとう
希望と云う名の船が出る

歌いましょうよ 歓喜の歌
明日の扉を 開くため
みんな仲良く手を取り合って
平成 平成 おめでとう
世界が見てるよ この国を


21.浪花の夢

作詞:石坂まさを
作曲:石坂まさを

銭が仇の 世の中だろと
俺は浪花の 夢を売る
なめたらあかんでぇ 男のいのち
暗い御時勢 愚痴など云わず
芸に笑って 芸に泣け

徳利一本 めざしが二匹
ごめんなさいと 云うお前
あんじょうしようや 夫婦のきずな
辛い時代を 連れ添ってこそ
味が出るのさ 人間の

月が浮かべば 枯れ葉が沈む
浮世流転の 涙川
きばらなあかんでぇ 芸道魂
生きて流れて この手につかむ
明日と云う日が 勝負だぜ


22.女の一生

作詞:鳥井実
作曲:伊藤雪彦

男と女が 命を重ね
結んだ縁(えにし)が絆です
娘から あゝ妻へ 妻から母へ
苦労幸せ 幸せ苦労
女の一生 夢航路(ゆめこうろ)

流れる涙を ふたりで拭いて
分け合う痛みも 絆です
春風(はるあらし) あゝそして 枯れ葉の秋を
耐えてしのんで しのんで耐えて
女の一生 夢航路

誰にもわからぬ 明日の行方
それでもふたりは 絆です
浮世川 あゝ今日も 小舟のように
ゆれて流れて 流れてゆれて
女の一生 夢航路


23.母ごころ

作詞:松井由利夫
作曲:花笠薫

わが子が愛(いと)しい ただそれだけで
母はおんなの 命をけずる
白さが目立つ 束ね髪
逢うたび小さくなる その背中
なさけの灯火(ともしび) 母ごころ

いくつになっても 母娘(おやこ)は母娘
通う気持ちは 海山千里(うみやませんり)
囲炉裏(いろり)の火より あたたかい
届いた手紙の ひらがな文字に
しみじみ泣けます 母ごころ

苦労の涙や おんなの愚痴(ぐち)は
ただの一度も こぼさず見せず
あなたが生きて きたように
歩いて行きます この人生を
強くてやさしい 母ごころ


24.人生船

作詞:鳥井実
作曲:花笠薫

長い旅路に 疲れたからと
くじけちゃ駄目だよ なあお前
俺が舵とる 人生船は
苦労と云う名の 海峡越えて
たどり着きたい 幸せ港

からだひとつで 積荷はないが
それでもいいだろ なあお前
俺が舵とる 人生船は
涙と云う名の 海峡越えて
たどり着きたい 幸せ港

浮世 荒波 まともにうけて
船酔いするなよ なあお前
俺が舵とる 人生船は
嵐と云う名の 海峡越えて
たどり着きたい 幸せ港


25.ふたり坂

作詞:鳥井実
作曲:花笠薫

こんな男と 一緒では
淋しいだろうと いうけれど
私はあなたの 女房です
苦労坂道 転げる夜道
あなたが選んだ 道ならば
ついて行きます ふたり坂

握りこぶしを 一度だけ
どこへでも捨て場が ないのなら
私に下さい 女房です
同じ痛みを 分けあいながら
あなたの背中の 影になり
ついて行きます ふたり坂

いつか幸せ 来る日まで
手鍋を下げても 悔いはない
私はあなたの 女房です
苦労坂道 転げる夜道
この手をしっかり 握りしめ
ついて行きます ふたり坂


26.椿散る宿

作詞:あいたかし
作曲:あいたかし

瀬音さみしい 湯の宿に
みれんと云う名の 荷物をひとつ
捨てに来たのと 涙ぐむ
やせた女の ほつれ髪(げ)に
椿散る 散る 湯の宿かなし

そっとつぎたす お酒にも
おもい切れない 面影浮ぶ
せめて酔せて あの人を
忘れさせてと むせび泣く
椿散る 散る 湯の宿かなし

どこかわびしい 三味(じゃみ)の音(ね)が
あれた心を いやしてくれる
水流れる 花でさえ
別れ惜しんで 浮きしずみ
椿散る 散る 湯の宿かなし


27.冬から春へ

作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎

おまえの流した 涙の数の
同じ数だけ しあわせを さがそうよ
そんなあなたの 言葉を胸に
生きて来ました ひたすらに
つめたい冬は まだ続くけど

一度つまずき 二度つまずいて
泣いてばかりの 暗い過去 忘れたい
ここでくじけちゃ おしまいだよと
いつもあなたに はげまされ
世間の目にも 耐えられました

私ようやく わかってきたの
どんな時にも あきらめちゃいけないと
きっと前みて 歩いて行くわ
あなた信じて 生きてゆく
花咲く春が 来るその日まで


28.人生

作詞:荒川利夫
作曲:岡千秋

咲く花 散る花 この世のままに
いつか流れる 月日の数よ
あの日いのちを 捨てたなら
この倖せは きっとない
生きてよかった 生きてゆく
人生を

つまずくことしか なかった道で
泣いてさがした女の夢よ
愛しあっても ままならず
別れた人は 時の波
忘れたくない 忘れない
おもいでを

この目に見えるわ 私の春が
過去に別れの この手を振れる
遠いふるさと 思うたび
叱ってくれた この空よ
生きてよかった 生きてゆく
人生を


29.夫婦橋

作詞:あいたかし
作曲:あいたかし

苦労という字を 幸福(しあわせ)と読み
いつも笑顔で ついて来る
おまえが愛しいよ
雨降れば 雨に唱(うた)って
風吹けば 肩を寄せ
きっと二人で きっと二人で
架けよう 夫婦橋

年齢(とし)のはなれた おまえと二人
冷たい噂を 背にうけて
涙もながしたな
あれた手を そっとさしのべ
明日に向かって 歩こうよ
いつか二人で いつか二人で
架けよう 夫婦橋

必ず花咲く その日が来ると
蔭に日向(ひなた)に この俺を
はげます嬉しさよ
他人(ひと)に言えない 苦労話を
笑って話せる 時が来る
きっと二人で きっと二人で
架けよう 夫婦橋


30.夫婦川

作詞:荒川利夫
作曲:聖川湧

波の数ほど ア…… 苦労の数が
寄せてもこの手を つなぎあう
この世がどんなに 変わろうと
この人を 命と決めた
流されようと……
いたわりあいたい 夫婦川

いつか男に ア…… なる人なのよ
私の支えが いる人よ
咲かせてあげたい 夢ひとつ
人生の 浮雲みたく
流されようと……
明日を信じる 夫婦川

母の手紙が ア…… 涙に濡れる
つらくはないかの その文字に
心で詫びます 親不孝
この人を 命と決めた
流されようと……
幸せ求めて 夫婦川


31.夫婦舟

作詞:荒川利夫
作曲:聖川湧

この川がどこへ流れてゆこうとも
岸を離れた夫婦舟
愛しあう……
ふたりに嵐が吹こうとも
一緒に生きてく あなたがいるわ

浮草に似てもいいのよかまわない
夢が積荷の夫婦舟
ふるさとに……
戻れるその日がなくっても
涙をふき合う あなたがいるわ

幸せをつなぐどこかに橋がある
そこへ着きたい夫婦舟
この人の……
明日に私の明日がある
一緒に生きてく あなたがいるわ


32.洞海湾の竜

作詞:塩原洸
作曲:鈴江文人

(台詞)
洞海湾の若松港は裸一貫男の生命
玉井金五郎一命かけて守ります

手かぎ片手にしぶきに濡れて
「どんとこいよ」と仁王立ち
海の仲間を見殺すような
野暮な仁義は俺にゃない
玉井金五郎 体はったぜ若松港

(台詞)
玉井金五郎は男でございます
いくら口説かれても
裏切者にゃなりません
サアサアお帰り下さい

隙間風吹くあばら家暮らし
人の値打ちは心意気
やる気か来てみろ押しても引かぬ
意地と人情のこの垣根
玉井金五郎 生命燃やすぜ夜明け前

(台詞)
背中にほった入れ墨は
女房が牡丹俺は竜
正義に生きる夫婦星 人呼んで
花と竜と申します

汗と涙の洞海湾は
海の男の生きる道
きれいな血を吸う虫けら共に
負けてたまるか生命がけ
玉井金五郎 暴れまわるぜ花と竜