1.アポロ
作詞:ハルイチ
作曲:AK.HOMMA
僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
みんながチェック入れてる 限定の君の腕時計はデジタル仕様
それって僕のよりはやく進むって本当かい? ただ壊れてる
空を覆う巨大な広告塔には
ビジンが意味ありげなビショウ
赤い赤い口紅でさぁ
僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
僕らはこの街がまだジャングルだった頃から
変わらない愛のかたち探してる
大統領の名前なんてさ 覚えてなくてもね いいけれど
せめて自分の信じてた夢ぐらいは どうにか覚えていて
地下を巡る情報に振りまわされるのは
ビジョンが曖昧なんデショウ
頭ん中バグっちゃってさぁ
僕らの生まれてくるもっともっと前にはもう
アポロ計画はスタートしていたんだろ?
本気で月に行こうって考えたんだろうね
なんだか愛の理想みたいだね
このままのスピードで世界がまわったら
アポロ100号はどこまで行けるんだろ?
離ればなれになった悲しい恋人たちの
ラヴ・E・メール・フロム・ビーナスなんて素敵ね
僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
僕らはこの街がまだジャングルだった頃から
変わらない愛のかたち探してる
2.ヒトリノ夜
作詞:ハルイチ
作曲:AK.HOMMA
100万人のために唄われたラブソングなんかに
僕はカンタンに想いを重ねたりはしない
「恋セヨ」と責める この街の基本構造は
イージーラブ! イージーカム! イージーゴー!
想像していたよりもずっと未来は現実的だね
車もしばらく空を走る予定もなさそうさ
そして今日も地下鉄に乗り
無口な他人と街に置き去りね…
だから
ロンリ・ロンリー 切なくて壊れそうな夜にさえ
ロンリ・ロンリー 君だけはオリジナルラブを貫いて
あの人だけ心の性感帯
忘れたいね…
Love me Love me ツヨクヨワイ心
Kiss me Kiss me アセルヒトリノ夜
まあ! なんてクリアな音でお話できる
ケータイなんでしょう
君はそれで充分かい? 電波はどこまででも届くけど
そして今日もタイミングだけ外さないように 笑顔つくってる
だから
ロンリ・ロンリー 甘い甘いメロディーに酔わされて
ロンリ・ロンリー 口ずさむ痛みのない 洒落たストーリー
ロンリ・ロンリー 精一杯 強がってる君のこと
あっけなく無視をして涙は頬に流れてた
思い出だけ心の性感帯
感じちゃうね…
Love me Love me ツヨクヨワイ心
Kiss me Kiss me アセルヒトリノ夜
だから
ロンリ・ロンリー 切なくて壊れそうな夜にさえ
ロンリ・ロンリー 君だけはオリジナルラブを貫いて
ロンリ・ロンリー 逢いたくて凍えそうな毎日に
言葉にできないことは無理にしないことにした
あの人だけ心の性感帯
忘れたいね…
Love me Love me ツヨクヨワイ心
Kiss me Kiss me アセルヒトリノ夜
3.ミュージック・アワー
作詞:ハルイチ
作曲:AK.HOMMA
この番組では みんなのリクエストをお待ちしています
素敵な恋のエピソードといっしょにダイヤルをして
ここでおハガキを一通 R.N「恋するウサギ」ちゃん
“なぜ人を好きになると こんなにも苦しいのでしょう?”
それは心が君のこと 急かして蹴飛ばしているからで
シンプルな頭で聞けばいいのさ Let's get to your love!
キミが胸を焦がすから 夏が熱を帯びてく
そして僕は渚へと 誘うナンバーを届けてあげる
淡い恋の端っこを決して離さなければ
この夏は例年より騒々しい日が続くはずさ
少しは参考になったかな?R.N“恋するウサギ”ちゃん
そして世界中で叶わぬ恋にお悩みの方
たぶん心は迷っていて 壊れかけたピンボールみたいで
ルールがいつまでも曖昧なまま Is game over?
キミが夢を願うから 今も夢は夢のまま
大好きだから踏み出せない 大好きだから臆病になる
淡い恋の真ん中を泳ぎきってみせてよ
可愛すぎるハートを見守ってるミュージック・アワー
強い人にはなれそうにもない 揺れてる君でいいよ
Let's get to your love!
キミが夢を願うから ミュージシャンも張り切って
また今年も渚には 新しいナンバー溢れていくよ
淡い恋の端っこを決して離さなければ
この夏は例年より騒々しい日が続くはずさ
Thank you for your letter.Loving rabbit
4.サウダージ
作詞:ハルイチ
作曲:AK.HOMMA
私は私と はぐれる訳にはいかないから
いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ
嘘をつくぐらいなら 何も話してくれなくていい
あなたは去っていくの それだけはわかっているから
見つめあった私は 可愛い女じゃなかったね
せめて最後は笑顔で飾らせて
涙が悲しみを溶かして 溢れるものだとしたら
その滴も もう一度飲みほしてしまいたい
凛とした痛み胸に 留まり続ける限り
あなたを忘れずにいられるでしょう
許してね恋心よ 甘い夢は波にさらわれたの
いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ
時を重ねるごとに ひとつずつあなたを知っていって
さらに時を重ねて ひとつずつわからなくなって
愛が消えていくのを 夕日に例えてみたりして
そこに確かに残るサウダージ
想いを紡いだ言葉まで 影を背負わすのならば
海の底で物言わぬ貝になりたい
誰にも邪魔をされずに 海に帰れたらいいのに
あなたをひっそりと思い出させて
諦めて恋心よ 青い期待は私を切り裂くだけ
あの人に伝えて…寂しい…大丈夫…寂しい
繰り返される よくある話
出逢いと別れ 泣くも笑うも好きも嫌いも
許してね恋心よ 甘い夢は波にさらわれたの
いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ
あなたのそばでは 永遠を確かに感じたから
夜空を焦がして 私は生きたわ恋心と
5.サボテン
作詞:ハルイチ
作曲:シラタマ
何処に行くの? こんな雨の中
どんな言葉待ってるの?
今の僕じゃ追いかけられない
瞳を見つめる自信がなくて
呼びあうように出逢ったのに
雨のにおい 冷たい風 不機嫌な雲
窓際の小さなサボテン
こんな日にでも君ときたら水をあげてる
溢れるくらい水をあげてる
恋人という響きに すべて委ねて
顧ることもなくて
君が側にいてくれることも
惜しみない愛にも慣れていたんだね
何処に行くの? こんな雨の中
どんな言葉待ってるの?
心深く濡れてしまうだろ
窓を開けて空を仰いだ
呼びあうように出逢ったのに
雨の音は途切れず聞こえている
知らん顔で黙ったサボテン
僕の事をザァザァと邪魔をしてる
君の居場所 かき消して
会いたいからって 口実に誘った映画を
はしゃいでいた日々を
どうして忘れていたんだろう
馴れあいの関係にウンザリするはずさ
僕が触れた指先にそっと
やわらかいトゲが刺さる
君が見せたささやかなサイン
見落としてしまっていたよ
今ごろ…痛い
何処に居るの? こんな雨の中
僕の気持ち見つかった
僕らきっとうまくやれるはず
ほら、薄日も射してきた
小さな花を咲かそう
6.アゲハ蝶
作詞:ハルイチ
作曲:ak.homma
ヒラリヒラリと舞い遊ぶように
姿見せたアゲハ蝶
夏の夜の真ん中 月の下
喜びとしてのイエロー 憂いを帯びたブルーに
世の果てに似ている漆黒の羽
旅人に尋ねてみた どこまで行くのかと いつになれば終えるのかと
旅人は答えた 終わりなどはないさ 終わらせることはできるけど
そう…じゃあ お気をつけてと見送ったのはずっと前で
ここに未だ還らない
彼が僕自身だと気づいたのは
今更になってだった
あなたに逢えた それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた
世の果てでは空と海が交じる
詩人がたったひとひらの言の葉に込めた 意味をついに知ることはない
そう それは友に できるならあなたに届けばいいと思う
もしこれが戯曲なら なんてひどいストーリーだろう
進むことも戻ることもできずに
ただひとり舞台に立っているだけなのだから
あなたが望むのなら この身など
いつでも差し出していい
降り注ぐ火の粉の盾になろう
ただそこに一握り残った僕の想いを
すくい上げて心の隅において
あなたに逢えた それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた
世の果てでは空と海が交じる
荒野に咲いたアゲハ蝶
揺らぐその景色の向こう
近づくことはできないオアシス
冷たい水をください
できたら愛してください
僕の肩で羽を休めておくれ
7.ヴォイス
作詞:新藤晴一
作曲:本間昭光
僕の名前を呼ぶのは誰?
遠いようで近いようで
耳の奥から聞こえたようで
空からのようで
僕の事を知っているのかい?
そうだとしたら教えて
誰かをずっと探しているそんな気がするのだけれど
きっと誰かに逢いたくて逢いたくて逢いたくて
僕は此処にいるんだ ねぇそうだろ?
何処かで待つ人よ 出逢うべき人よ
君は確かにいる 感じる
僕の頬に触れたのは何?
空からこぼれる粉雪
天使の羽は多分これより白くて綺麗なんだろう
元はひとつであるはずの心は離れて
平気なはずがないのさ ねぇそうだろ?
君に触れる以上 大切な事を
思いつかない だから行くのさ
星を数えるよりは容易く
雲の行方を知るより困難で
僕がそれを信じれるかどうかだ
左胸の声を聞け
そうさ誰かに逢いたくて逢いたくて逢いたくて
僕は此処に来たんだ なぁそうだろ?
過去がくれたのはヴォイス 明日に導くヴォイス
君が近くにいる 届くよ
8.幸せについて本気出して考えてみた
作詞:新藤晴一
作曲:Tama
僕がかつて小僧の頃 イメージした壮大な
人生プランからは多少見劣りはする
案外普通だし 常識的な これまでだ
それはそれなりに そう悪くはないのさ
そのプランなら 今頃じゃ マイケル的生活で
世界をまたにかけて いたはずなんだけれど
現実はすまし顔で クルクル時計を回す
そっちがその気ならと好きな事してきたし
それとなく流れていく日々のそこかしこに
君がいて 次々と溢れる気持ちを胸に
幸せについて本気出して考えてみたら
いつでも同じ所に行きつくのさ
君も幸せについて考えてみてよ
後で答え合わせしよう 少しはあってるかなぁ?
つまんない事 嬉しい事 繰り返して結局
トータルで半分になるってよく聞くじゃない?
そんな淋しい事 言うなよって感じだ どうにか
勝ち越してみたい 密かに全勝狙い
誰だってそれなりに人生を頑張ってる
時々はその「それなり」さえも誉めてほしい
幸せについて本気出して考えてみたら
意外になくはないんだと気が付いた
僕は幸せに対して失礼だったみたい
もう一度丁寧に感じて 拾って集めてみよう
がっかりしたかい 小僧の僕 マイケルにはなれなかった
ただ僕は大好きな幸せの種を手に入れた
幸せについて本気出して考えてみたら
いつでも同じ所に行きつくのさ
君も幸せについて考えてみてよ
僕の姿は浮かんでる?いつまでも消えないように
9.Mugen
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
僕が暗闇を恐れてるのは
いつか そのまま溶けていきそうだから
ほんの小さな灯りでもいいさ
僕は輪郭を取り戻す
冷えた指先を温めようと
自分の両手を合わせてみても
僕の悲しみが行き交うだけで
それは祈りの姿に似ていた
幻想とじゃれ合って 時に傷つくのを
あなたは無駄だと笑いますか?
元より この世こそが夢幻だとしたら
空架ける虹を行こう
僕が「永遠」を好まないのは
今日の次にある明日を求めるから
過ぎた時間を重ねた上に乗って
やっと届く明日がいい
一人きりで生きられないほどは
弱くもないのは確かだけれど
誰かの瞳の中 映る僕はどうだ
影を抱いてはいないかなぁ?
現実がじゃれて来て いたずらにため息
小さな灯りを吹き消そうと
僕は駆け出していた 惜しみなく輝く
太陽の光のもとへ
幻想とじゃれ合って 時に傷つくのを
あなたは無駄だと笑いますか?
元より この世こそが夢幻だとしたら
空架ける虹を行こう
むせかえるほど熱を帯びて吹く風は
あなたの髪も揺らしてますか?
限り無くは無限 夢幻が無限
遙かなる想いを吼える
10.渦
作詞:新藤晴一
作曲:Tama
凍えたよ 空の下
裸のまま追い出して
聞いててよ 頭ん中
軋んだガラクタの音
待っててよ 暮れるまで
ひとりきりにしないで
洗ってよ からだじゅう
息止めとくからさぁ
溢れそうな水が排水溝へ
小さな渦をつくって流れていく
ぶつかって廻りながら消えてゆくの
覗き込めばそのまま引きずりこまれていく
あなたを想うあまり 夜ごと僕を誘う甘い刹那
人は儚いものに なぜかこんな惹かれ続けてしまう
話してよ 深い底
エンディングは眠りで
触っててよ その下を
後ろから裏側から
どこか繋がるはずの排水溝を
長い髪が絡んで塞いでいく
そして行く先を無くしたのが
ここにあるたったひとつまぎれもない真実
合わせた指先から かすか僕に届く甘い鼓動
塞いだ唇から 不意にこぼれ落ちる甘い吐息
あなたを憎むほどに 揺れて乱れ叫ぶ僕がいる
人は儚いものに なぜかこんな惹かれ続けてしまう
11.音のない森
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
月の明かり頼りに歩き出した おぼつかぬ足取り
白い冬も青い夏もそっと踏み出した
いつの間にか迷い込んだ深い森は
暗く湿ったまま止まった
苦しくて叫ぶ声 届かない 何を待つ?
蜘蛛の糸? 青い鳥? 救いを求め天を仰ぐ
ここには先を印す地図は無い そして気付いた事
旅は「未来」という名の終わり無いものだった
見渡せばそこにいくつもの足跡
誰もが通り行く場所なんだろう
身を屈め 泣いていた 音も無いこの深い森に怯えて
耳を塞ぐと 確かな鼓動だけ聞こえた
過ぎて行く時間にも 景色にも変わらないもの
僕たちはここに居る 呼吸を止めずここに居る
そしてまた歩き出そう 先はまだ果てなく永い
僕たちはまだ森の中 抜け出そう 陽のあたる場所へ
12.メリッサ
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
君の手で切り裂いて 遠い日の記憶を
悲しみの息の根を止めてくれよ
さあ 愛に焦がれた胸を貫け
明日が来るはずの空を見て 迷うばかりの心持てあましている
傍らの鳥がはばたいた どこか光を見つけられたのかな
なあ お前の背に俺も乗せてくれないか
そして一番高い所で置き去りにして優しさから遠ざけて
君の手で切り裂いて 遠い日の記憶を
悲しみの息の根を止めてくれよ
さあ 愛に焦がれた胸を貫け
鳥を夕闇に見送った 地を這うばかりの俺を風がなぜる
羽が欲しいとは言わないさ せめて宙に舞うメリッサの葉になりたい
もう ずいぶんと立ち尽くしてみたけど
たぶん答えはないのだろう この風にも行くあてなどないように
君の手で鍵をかけて ためらいなどないだろ
間違っても 二度と開くことのないように
さあ 錠の落ちる音で終わらせて
救いのない魂は流されて消えゆく
消えていく瞬間にわずか光る
今 月が満ちる夜を生み出すのさ
13.愛が呼ぶほうへ
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
償う人の背に降り続く雨
綺麗な水をあげよう 望むまま
戸惑う人の目に吹きつける風
見えぬなら閉じればいい 手をとってあげよう
僕を知っているだろうか いつも傍にいるのだけど
My name is love ほら何度でも僕たちは出逢っているでしょう?
そう 遠くから近くから君のこと見ている
幼い恋の瀬に一緒に泣いてくれた
友の隣で微笑んでいた
旅立つ君をただ黙って送った
父の背中の涙を受けとめていた
君は知っているだろうか 悲しみも喜びも
My name is love 僕が持つたくさんの名前のひとつだから
そう 永遠で一瞬で君にとってのすべてだ
花が空に伸びゆくように 海を越える旅人のように
いつも導かれているのでしょう 愛が呼ぶほうへ
僕を知っているだろうか いつも傍にいるのだけど
My name is love ほら何度でも僕たちは出逢っているでしょう?
そう 永遠で一瞬で君にとってのすべてだ
遠くから近くから君のこと見ている
14.ラック
作詞:新藤晴一
作曲:Tama
路地裏にひそんでる凶暴 青くさい粗暴
欠乏し放題の展望 少年の絶叫
つまりそのナイフは少年 君なんでしょうね
残された最後のマネー 投げつけていこうぜ
星空さえも 引きずり落として
這いつくばせた 街を見ろよ
今やそのせいで 空はからっぽ
会いたい人の姿もおぼろげ
凍っちゃうや 欠落感 欠落感
のどの乾きにも似てて何かが足りない
顕著にも 欠落感 欠落感
僕に押しつけられた世界のひどさには
殴り倒したいのは誰 涙など枯れ
切実な愛撫をくれ 弱さを憎め
ミントの消え去ったチューインガム指先に絡む
逃げ込んでみようにもスラム 出口を阻む
ずるい現代の 悪臭にだって
なんとか耐えきって みせたけど
前時代のまま センチメンタル
頭ん中の深くにきくのさ
圧倒する 閉塞感 閉塞感
ほこりっぽい地下で見張られているような
殺到する 閉塞感 閉塞感
ここ以外には世界がなくなってしまったような
しくじった 欠落感 欠落感
欠落したものをリアルに感じる苦しみよ
なんという 欠落感 欠落感
ネジを失くして崩れたガラクタみたいだ
15.シスター
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
東の海に舟を浮かべて誰より早く朝を迎えに
風が便りを運ぶと言うなら 僕に宛てた風は吹いていない
あなたのために祈る事なら今の僕にも許されるでしょう
流れ流れて漂う先で懐かしい日々を思い出してる
悲しみが友の様に語りかけてくる
永遠に寄りそって僕らは生きていく
数えきれない人の涙で夜明け前の海は今日も蒼い
あなたの欠けた世界は今や無秩序にただ組み立てられて
ギリリギリリと軋みながらもそれでもまた再び動きだす
この季節咲き誇る白い花を摘んで
波の間にあずけようあなたに届けばいい
いつもの様に赤い日傘を差したあなたが拾ってくれたら
鐘の音が岬を臨む教会から響く
美しいシスターの祈りを乗せ人の心にも
時間の移りを優しく告げていく
悲しみが友の様に語りかけてくる
永遠に寄りそって僕らは生きていく
西の海まで舟は流れてたそがれと一緒に沈めばいい
明日になったら会えるのかな
16.黄昏ロマンス
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
君の前では何故こうも ただの男になるんだろうね
優しいウソも繕えず言葉になる
足りないなら問いつめてよ いらないなら捨ててよ
もとから見当違いなら承知さ
はしゃぎすぎた季節から黄昏に変わってゆく
僕は上手に乗れてはいないけれど
何一つ終ってやしないのに まだ生きるとして
僕らには始まりや始まってないものばかりさ ねぇ気付いてる?
いつの日か年老いて終わりを感じながら
公園のベンチで思い返してみる
君にとっての幸せがいったいどこにあったのか
ひとつくらいは増やせてあげられたかな
君のすべてわかってあげたい ひとつも残さず
いつの日か君が話す全部に頷けるようにね そっと Close to your life
何一つ終ってやしないのに まだ生きるとして
僕らには始まりや始まってないものばかりさ ねぇ気付いてる?
17.ネオメロドラマティック
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
行こうか逃げようか 君が望むままに
幸か不幸か ネオメロドラマティック
咲こうが摘まれる 君の絶望こそ
こんな時代か ネオメロドラマティック
自分の純情を スプーンにひとすくい
街に喰わせるたび 貰えるキャンディを
舌で転がしながら 記号化した言葉に
「助けて」というWordは 無いようだ
いつも感じている 寒く深い闇の
この場所がもう既に 街の胃袋の中
幸せすぎるのが 不幸なこの頭が
切れない剃刀を探している
君はボイルした 時計の皮むきに
ただ夢中になっている どこから聞こえる情熱の歌が
泣こうとしている 君へと寄り添う
過去か未来か 確かにあったなら
ここにだって みつけられるのかも
群集に紛れて 息を殺しているうち
枯れてしまいそうになる 希望というアイデンティティ
空気を奪いあう 地下鉄のホームで
生暖かい風を浴びている
君は砕かれ コンクリートになった
岩のために祈った 最後まで付きあおう
僕が果てるまで 最高のエンドに
辿り着けるから
格好つけて 言うわけじゃないけれど
ここには僕らしかいないみたい
行こうか逃げようか 君が望むままに
幸か不幸か ネオメロドラマティック
咲こうが摘まれる 君の絶望こそ
こんな時代か ネオメロドラマティック
君の「愛して」が 僕に「助けて」と
確かに聞こえた
どこから聞こえる情熱の歌が
泣こうとしている 君へと寄り添う
過去か未来か 確かにあったなら
ここにだって みつけられるのかも
行こうか逃げようか 君が望むままに
幸か不幸か ネオメロドラマティック
咲こうと もがいてる 君の力こそ
こんな時代の ネオメロドラマティック
18.ROLL
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
めぐりめぐる君を辿る 僕の探す すべてになった
剥がれ落ちる心が知ってた 愛してる
この空の下でふたり ゆらりゆらり
また風に吹かれ身を寄せ合ってゆく
大きな時の流れの中で僕は何を手にしたんだろう
芽を摘み集め咲かせたものをすぐに枯らせてしまう
雲は風に流され何処かで消える
あるがままで生きようとするあまりそれさえも見えない
めぐりめぐる君を辿る 僕の探す すべてになった
剥がれ落ちる心が知ってた 愛してる
この空の下でふたり ゆらりゆらり
また風に吹かれ身を寄せ合ってゆく
独りよがりの愛情は君に届かずに彷徨った
分かり合えるはずの君が遠くて
強くうねる行き場のないこの苛立ちだけ投げた
めぐりめぐる僕は迷う 君にとって足りないもの
剥がれ落ちる心に染みて痛みだした
締めつける空の色と頬をつたう君の涙だけ 脳裏に焼き付く
君に触れ 君を抱き ぬくもりや呼吸を感じ
二人の愛 答え知り 手にしたと信じていた
だけど今 君の中 苦しみや悲しみに
触れてしまった 気付いてしまった 僕はそれを恐れてたんだ
めぐりめぐる君を辿る 僕がすべて抱いてあげる
そしてここにふたりで集め咲かせよう
名も知らぬ花でもいい 枯れぬように
優しく包んでずっと咲かせる
19.NaNaNa サマーガール
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
夏の校庭に紛れ込んだ 野良を「まゆ毛犬」にして
男子がバカ騒ぎしてる間も 女子は女を磨いていた
老いも若きも男以外は
太陽のもとでは サマーガール
あー変わらない俺たちの前を過ぎるグラマラス
砂に埋まった俺のGカップが波に崩れてく
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
ビキニと下着の違いがまだ解決してないけど
海パンでたむろってる場合じゃない
太陽の恋人 サマーガール
さあ監視塔を奪い取って見逃さないグラマラス
ボディ&ソウル 欲しがってくれ ひと夏分のエピソード
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
ブラの秘密も はみ出さぬ恥じらいも
綺麗の努力 俺なら全部気付いてやる
さあ何もかも夏のせいにして 打ちあがれ
Get It Up 海岸は君らのステージだ 眩しくて Good
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
NaNaNa… サマーガール NaNaNa… サーファーガール
20.ジョバイロ
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
人は誰も哀れな星 瞬いては流れてゆく
燃え尽きると知りながらも誰かに気付いて欲しかった
胸に挿した一輪の薔薇が赤い蜥蜴に変わる夜
冷たく濡れた舌に探りあてられた孤独に慣れた心
舞台の真ん中に躍り出るほどの
役どころじゃないと自分がわかっている
あなたが気付かせた恋が あなたなしで育っていく
悲しい花つける前に 小さな芽を摘んでほしい
闇に浮かんだ篝火に照らされたら ジョバイロ ジョバイロ
それでも夜が優しいのは見て見ぬ振りしてくれるから
銀の髪飾り 落としていったのは
この胸貫く刃の代わりか
折れかけのペンで 物語を少し
変えようとしたら歪な喜劇になった
宇宙の広さを記すとき人は何で測るのだろう?
この想いを伝えるとき僕はどんな言葉にしよう?
あなたの隣にいる自分をうまく思い描けない
はぐれないよう 絡めていたのは指じゃなく不安だった
あなたが気付かせた恋が あなたなしで育っていく
悲しい花つける前に 小さな芽を摘んでほしい
闇に浮かんだ篝火に照らされたら ジョバイロ ジョバイロ
それでも夜が優しいのは見て見ぬ振りしてくれるから
21.DON'T CALL ME CRAZY
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
悪い夢で目を覚ましたら
ベッドの下に隠れてた
もう次のヤツかい?軋むスプリング
そっと彼女の部屋を出て
ブーツの中のコイン探す
表がデビルで裏がドクロじゃねぇ…
I BELIEVE IT 待っているんだ
稲妻に打たれるような啓示を
まだ息を殺して 今に見てろ
DON'T CALL ME CRAZY(STANDING IN MY WAY)
DON'T CALL ME CRAZY
小さくマエナラエの状態で
せめて他人と距離をとる
割り込むんじゃねぇよ ルールは守れよ
LOOKING FOR IT 止んじゃいないんだ
飛べるほど鳥肌を立てる情熱を
ただこれほどまでに 塞がってる
DON'T TELL ME WHY(STANDING IN MY WAY)
DON'T TELL ME WHY
不穏に響くはこの町中 捨てられた無名の夢の喘ぎ
からすに羽奪われたまま 泣いている天使には PISTOLSを
I BELIEVE IT 待っているんだ
稲妻に打たれるような啓示を
まだ息を殺して 今に見てろ
DON'T CALL ME CRAZY(STANDING IN MY WAY)
DON'T CALL ME CRAZY
22.ハネウマライダー
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
新たな旅立ちにMotorbike、オンボロに見えるかい?
Handleはないけれど、曲がるつもりもない。
Brakeが軋むなら、止まるのを諦めて。
Bikeと呼べなけりゃ、名前はどうでもいい。
心は、空を裂く号令を聞いた跳ね馬のように乱暴だけど、
それでも遠くまで運んでくれる。
ただ必死にしがみついてたら、君が目の前に現われた。
Hey you!このBig Machineに乗っていけよ。
Mirror取り付け、見つめた後ろに寄添う人。
海が見たい、と言われたからHandle切って。
大切なものを乗せて走りたいなら、
生まれ変わっていかなければねえ。
錆びついたBody塗り直して、太陽に映えるMetal Blue。
Gorgeousな風に行き先任せ。
Days of the sentimentalを駆け抜けたい。いっそ自ら巻き込まれて。
明日の忘れ物は今日にある。
僕たちは、自分の時間を動かす歯車を持っていて、
それは一人でいるなら勝手な速度で廻る。
他の誰かと、例えば君と、触れ合った瞬間に、
歯車が噛みあって時間を刻む。
僕が跨がった風は、いつも跳ね馬のように乱暴だけど、
ここに留まることを許しはしない。
ただ後ろでしがみついてた、君がとばせと煽るのなら、
Hey you!途中じゃ降してやらないぜ。
23.Winding Road
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
長く永い旅路に僕は君に恋した
季節めぐり時雨月 心をそっと濡らす
時が何か変えるならどうかどうかそっとして
君と歩く今だけ 静かに止まっていて
水辺のほとりに続いたWinding Road
こんな二人にはお似合いなんだろう
一つの傘が悲しい
まだ君が好きだから 素直に受け止められずに
この雨に流されてすべてが嘘だと
もう一度微笑んで
深く深く束ねた指をそっと離して
最後に見せた強がり 本当は離したくない
ずっとこれからも忘れはしないだろう
君が恋しても僕が恋しても
確かに感じた永遠を
ただ君が好きだった 気持ちに嘘はないのに
どこかで掛け違えたボタンを外せないままになった
もうすぐ冬がやってくる この指かじかむ前に
やっと今外せて良かった 冷たい風には負けそうだから
温もり残ったままなら終われそうで
24.リンク
作詞:Akihito Okano
作曲:Akihito Okano
例えば僕は君を抱きしめているのに
こんなにも激しく求め合っているのに
それでも嘘だの まがいものだのって
手探りを繰り返すことに意味があるのか?
身体も心も知っているんだ
「愛」という名の心に刻まれたしるしを
僕らは今 指先でなぞるように確かめ合う
真実はこんなにも「ぬくもり」を持っていて
君と僕の繋がりを重ねた手で通わせてる
僕らは誰かに試されているのだろうか?
リアルとフェイクを塗り重ねるこの世界
流した涙も偽物とされてしまう
乾いた心の人間(ひと)ばかりだって言うけど
枯れ果てた砂漠にも花は咲いてんだ
もう僕らは騙されることはないって信じてる
悲しみも醜さもたくさん知って許してきたんだ
真実には「キレイゴト」だけじゃなく「イタミ」もある
それはきっと光への架け橋だって気がするんだ
真夜中に一人 目を閉じて呟く
「僕はここだよ。早くみつけてよ。」
僕は自分で自分は僕だってわかってるのに怖くなった
まだ君も君のこと 探しているんだ
「愛」という名の心に刻まれたしるしは
この世界を動かせるただ一つの道しるべだ
さあ僕らの新しい明日を迎えに行こう
光にかざした手を強く握って離さないで
25.あなたがここにいたら
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
冬の公園 夜のバス停 校庭 帰り道
あの流行語 残った花火 海岸 回り道
町の景色も移る季節も あなたの背景だったのに
僕の真ん中にあなた
あなたを巡って回ってた日々
日々に終わりなどあるとは知らずにいたよ
それは吹き抜けた疾風
旅立ちの朝 新たな暮らし 出逢い 戸惑い
電車のホーム 大人びた友 変わる 変わらない
今もあなたがここにいたらと 不甲斐ない僕を責めるかい?
さよならばかりが人生
言い聞かせたって胸は痛んで
それならばいっそ粉々に砕け散ってほしい
強い弱い想い一人揺れる
揺れてるばかりの記憶のあなた
町 花 空 人 どこかにあなたを探す
かげろう 疾風がさらう夢
26.痛い立ち位置
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
ねえ 純情をコインに換えて賭けさせといて ルーレットが回り始めない
期待させられた分は取り返したい あなたが全部悪いんだよ 会いたい
ねえ 怒ってるの? 着信は残ってるはず 三度目は直留守だし
ねえ 理由を教えて欲しいよ もっと叱って
何だっていいから声が聞きたい
ネイル拭い取ったこの手で触れさせて 遊び慣れた女を演じきれない
この立ち位置が痛いよ 言えずにいた想いが
今 私を責める 「このままじゃ哀しいでしょ?」
特別な存在になりたい
疲れた肌を眠らせて メイクを落として
独り寝の夜に慣れたわけじゃない
なあ どうしたんだい 街はウィークエンド
お前のこと その真ん中にいるんだろ?
そう いつだって 電話の向こうはパーティノイズ
誰彼となく誘って誘われて
ネイル拭い取った時だけしおらしく 明日には夜の光を泳ぐ
思わせぶりが手口 鋭さを増す切り口
隠せない傷口 本当は泣いてるの?
ここが迷路の入り口
タバコの灰が落ちるまで話は聞くけど
疲れたダンシングドール 独りは嫌いかい?
隠す バレる 透ける 逃す 惑う 焦る 赤? 黒?
この立ち位置が痛いよ 心がずっと痛いよ
今 あなたに聞くわ このままじゃ哀しいでしょ?
二人の距離が微妙 曝け出さない窮状
踏み込んで来た以上 このままじゃ帰せない
危うい恋が炎上
27.ギフト
作詞:新藤晴一
作曲:岡野昭仁
生まれながらの才能のことを神様からのギフトと人は
呼ぶらしいけれど僕のはちっちゃい箱だな
リボンもなくて色だって地味で みすぼらしいその箱が
なんか恥ずかしく後ろ手に隠していた
最初に空を飛んだ鳥は翼を広げた格好で
どのくらい助走をつけて地面を蹴ったんだろう
自問自答きっとそこには答えがないことを
意外と前に気付いてたかも 悩んでる自分に酔っていた
明日に架かる橋はもろくも崩れそうで
今行かなくちゃ 駆け抜けなくちゃ 心さえ軽やかに行けたら
どこかで僕を悪く言う声 耳を塞いでやりすごしてた
それでも聞こえる なんだ自分の声じゃないか
夢に重さはないんだけれど言い訳ばかりなすりつけて
やっかいなものを背負っている気になってる
鳴り止まぬ歓声を浴びる人は遠い世界さ どうせ
どうせ自分なんかって思う その度にギフトが
少しは自分にも期待してみたらどう?って
意外にうまく跳びだせるかも 想像よりもやれるかも
信じてみることが甘いかどうかなんてさ
自分の舌で舐めてみなけりゃ がっつり噛みつかなきゃ分かんない
月夜に浮かぶ街のシルエット 真っ黒な壁のようにそびえ
呑み込まれないうちにそっと人知れず 抜け出してみせる
威風堂々ぎゅっと胸にギフトを抱いたままで
箱の中身が飛び出す時を 今や遅しと待っている
明日に架かる橋はもろくも崩れそう
今行かなくちゃ 駆け抜けなくちゃ 心さえ軽やかに行けたら
28.Love,too Death,too
作詞:新藤晴一
作曲:ak.homma
Love,too Death,too そこに美しい終わりがあるから
流した涙で人は思い出 繋ぎ止められる
まどろみの中で見た幸せな夢は
温もりだけを残し すぐに消えてゆく
そんな風にただ静かに去って行きたい
白々と惨めに覚めていくより
Love,too Death,too そこに美しい終わりがあるから
流した涙で人は思い出 繋ぎ止めてる
Love,too Death,too 小さく紙に落としたピリオドから
愛した人よ そこに残した想いを見つけて
一輪として名も無い花などなくて
色とりどりの名前に誇らしく咲く
星だって鳥だって たとえ僕が知らなくても
恋だって そう あなたが気付かなくても
Life,too Day,too 続く時間の意味こそ知りたいのに
自分のキャンバスに色をつけるのさえ躊躇って
Life,too Day,too まるで意気地のない僕を笑うかい?
愛した心 それまでも無駄なんて言わないで
あなたが幸せならばそれで良いと言いたい
砂のように指の間を落ちてく
何もかも知るには儚き人の命
Love,too Death,too そこに美しい終わりがあるから
流した涙で人は思い出 繋ぎ止めてる
Love,too Death,too 小さく紙に落としたピリオドから
愛した人よ そこに残した想いを見つけて
29.今宵、月が見えずとも
作詞:新藤晴一
作曲:岡野昭仁
今宵、月はどこを照らすの?厚い雲に覆われた空
今宵、君は誰に抱かれているのか 雨に一人 泣こうか
すべてを分かりあえると思い 期待などした自分を恥じれば
太宰を手に屋上に上がり この世などはと憂いてみせる
空にツバを吐いたら自分にかかった
旅人気取りでいたいくせに 迷い道回り道が嫌いで
雨風凌げる屋根の下で グーグル検索で世界を見る
君に届かず 愛の言葉
今宵、月はどこを照らすの?厚い雲に覆われた空
今宵、君は誰に抱かれているのか 雨に一人 泣こうか
こびりついた虚勢と見栄とが 恋愛事にまで顔覗かせ
離れゆく手を掴むことさえ ひどく難しいことにさせた
会えなくなるとは知ってたのに
今宵、月がみえないならば 雲の切れ間ひたすら待とう
今宵、君が見上げた空には月が見えているのだろうか
目指すなら荒野がいい 無垢な光が見たい
いやにもなるさ 自分自身 その正体
くだらないと嘯いてきて 何もかもを知った顔して
何もできない自分隠して 本当を失した
見えないものを見ようとすれば まぶた閉じるそれだけでいい
君がここにいないとしても 今宵、月が見えずとも
30.この胸を、愛を射よ
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
言葉になど出来ない涙だってあるさ
そんな日は何も聞かず 君のそばにいる
悲しみの静寂に 君が消えぬように
光がどこかにあること すぐに思い出してくれるように
雷がまさに君を貫こうと唸ってるなら
切り立ったビルに僕が登って その的になろう
輝く明日が君に訪れるまで
白と黒の世界に 時のない過去に
手足を掴まれたまま 動けないでいる
君の名を何度も 呼んでいるから
どんな時も僕の声がする方へ歩いてくればいい
狼の群れが君の眠りを狙ってるなら
この身を差し出しても 安らかな夢を君に
新たな朝日が君を揺り起こすまで
本当は君のために出来ることなどなくても
他の誰より強く思っているのは本当
ほんの少し勇気が必要な時には
いつだって君のほんの少しになろう
31.アニマロッサ
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
風を切るツバメのように 一瞬で目指す碧い海へ行けるなら
こんなに泥と埃にまみれた 棘の道を行かず済んだのに
背中には翼は生えず この足はもつれ つまずき 先はまだ長い
それでも男達はひたむきに歩き続ける
君がここに居ることで僕はこの旅の先を知るだろう
足元を照らしてくれる光のように輝いてる
君とここに居ることを僕はそれを愛と呼んでいいのかい?
この肉体(からだ) この心 君をずっと守りたい
そばにいる 終わりまで
粉雪の結晶のように 美しい形のものなんて望まない
ましてや 締まりの悪い馴れ合うばかりのものなら もう無くていい
キリキリと張り詰めているピアノ線のように繋がることを望んでる
決して目を逸らさずまっすぐに見つめ続ける
運命の鐘が鳴る それは何色の「明日」を呼ぶんだろう?
喜びも悲しみも僕達には選べない
ならば 君の涙にも微笑みにも花を添えよう
その気持ちきっと忘れない 僕とともに焼き付けよう
離さない 終わりまで
君がここに居ることで僕は僕で居る意味を知るんだ
ほとばしる真っ赤な愛情 僕の命を燃やしてる
君の為に僕は居るから
この肉体(からだ) この心 君をずっと守りたい
そばにいる 終わりまで 離さない
32.瞳の奥をのぞかせて
作詞:新藤晴一
作曲:岡野昭仁
空のワイングラスの横で 私の目覚めを待っているのは
千切られた紙切れに列んだ 青いインクで書かれた美しい文字
ふたりで夜に漕ぎ出しても 夜明けの頃にはひとり置き去り
愛してはならぬと拒んでも 抱かれてはならぬと解いても
いけない時間は甘噛みのように 淡い赤色 消えない痕を残して
こんなにもあなたのことを想ってるのに
時々どうしようもないほど憎くなる
あなたは瞳の奥をのぞかせない
そのくせ私の心は何もかも見透かされてる
ピアノのように磨きあげた あの黒い車はどのあたり?
この「さよなら」はひと時のため? それとも永久の別れなのか
失い続けるばかりの時間 無垢な笑顔ではしゃいでたのは遠い日
いつからか恥じらうことさえ忘れてた
無理矢理剥ぎ取ってしまったのはあなた
はだけた自分の素顔を見つめると
ユラユラ淫らな欲望の炎を灯していたの
開けはなったままの天窓に 煌めいてる星々は決して
ひとつとこの手に落ちない それならばそっと窓を閉めましょうか
秘め事はいつも秘め事のまま 誰も知らない 暗い闇へと 消えてく
こんなにもあなたのことを想ってるのに
一秒針が進むごと強くなる
あなたの瞳の奥がのぞけたなら…
ひとつでも本当の気持ちを探せたら…
それだけでいい
33.君は100%
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
ベッドに倒れ込んでため息一つ
バイトで疲れ果て身体は重い
想像した将来は近づいて来ない
シーツに顔うずめて「なんでだ?」って呟いた真夜中
Ah Ah Ah Ah Oh God bless you 願いは届かないのか
100%うまくいくという人生ってどうなんだろう?
完璧なストーリー 最高だと思っちゃうけど
失敗の次にある成功が何よりも勝って
素敵なものになる 君自身で証明をしてみるんだ
夢は壮大 バイタリティは特大
力まかせ我が道を行けば辿り着くと信じてた
Ah Ah Ah Ah Oh Life goes on 迷える子羊よ どこへ?
100%自信に満ちて固まった決意が
ボロボロと少しずつ削られてく
だけど最後に残ったものはよく磨き込まれて
キラリと輝ける君にとって宝物になるんだ
大きな帆を立て航海に出よう ガイアの果て
東西南北を夢中で駆け回り自分だけ知る楽園へと
誰もが一度は彷徨い通る道だから
孤独を感じなくてもいい 怖くはない 一人じゃない
「明日」っていつも真新しくて真っ白なキャンバス
思いのまま自由に描いていい
初めは綺麗じゃなくてもまた次の「明日」に
何度も飽きもせず色とりどりの君の未来を描け
34.EXIT
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一・ak.homma
途切れない地下鉄に 吸い込まれ 吐き出され
他人ばかり
揺れるたび入り乱れる ひとの場所 僕らの場所
ぼやける境界線
今 手を放せば 君は他人たちの海へ
消えてしまうこと 知っているつもり
狭い出口に言葉たちが殺到していて
もどかしく立ち往生する やるせのない日々
地下鉄のホームに残り 乗るはずの電車を今日も
黙って見送るだけ
地上では強い雨 降り出してきたんだろう
濡れた車体
「これ以上この場所に 留まってはいけない」と
トイレの落書き
涙をうかべて「自分勝手」と責めるかい?
どうしようもないことだってあるんだ
僕は上手に笑えてたかい? 泣けていたかい?
どんな時も 君が望んでる 僕でいたかった
どんな時も 強い姿で 君の前に立っていたかった
上手くはいかなかった
暗い足元こんなにも頼りなくて
信じるものが今ひとつ フワフワと掴めない
取り戻せたなら ただとりとめのない話に
柔らかな相づち 穏やかな午後
狭い出口に言葉たちが殺到していて
もどかしく立ち往生する やるせのない日々
闇雲に強い力で押さないで 何が大切?
探しているところだ
35.ワンモアタイム
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
LaLaLaLaLaLa I believe, one more time
LaLaLaLaLaLa Do you really want?
次から次へと 果てしなく繰り返される
明日の行方を遮る現実達
無力を嘆いて 黙っても
悲しみに怯え 逃げても
あなたを守れなければ終わり ならばどうする?
One more time 僕らの中にある あまねく無限の力を感じて
Be with you 大切な人の 手を離さず駆け抜けて行くだけ
LaLaLaLaLaLa I believe, one more time
LaLaLaLaLaLa Do you really want?
優しさにぬくもりに 救われて歩き始めた
誰かへ 同じように返したい 忘れたくない
こぼれた涙を拾って
未来の種へと注いで
あなたと花が咲くのを待とう どんな色だろう?
Day by day 微笑みの花よ 平和の花よ 真実の花よ
Way of life 願いを込めよう 少しでも遠くまで届くように
僕らは繕うものは無くなった
だからこそ夢があるって思い出す
遠くに一つ輝く星の
果てなき時間(とき)と比べてみれば
傍に 傍に あるよ
One more time 僕らは信じてる 心と心が繁がった時に
きっと新しい明日の風が吹き背中を押してくれる
LaLaLaLaLaLa I believe, one more time
LaLaLaLaLaLa Do you really want?
LaLaLaLaLaLa I believe, one more time
LaLaLaLaLaLa 未来のため
36.ゆきのいろ
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
暗い部屋の壁に掛かる一枚の絵
泣いたり笑うたび塗り重ねてきた
綺麗な色ばかりじゃない僕の絵に
雪のような君の姿 どう描こうか
僕は指先を汚したまま突っ立ってる
こんな手で触れたら消えてしまわないかな?
殴り書きのままだった僕の未来までも
とても意味があるような気持ちになる
今 君がいるだけで 全部がうまくいきそうで
進んでゆける
誰かにひどい言葉 投げつけられ
破り捨てそうになった時もあったけれど
大切なものは確かで そんな簡単に
穢されはしないとどっかで感じていた
愛でるでもなく 飾るでもなく
何気なく過ぎる日をありのままに写して
降り注ぐ光の中で どんな君に会えて
あとどれだけの表情を 見つけられる?
温めた掌で 新しい色を乗せるよ
交わるレイヤー
雪の色は何色だろう?ただの白じゃ冷たくて
この街を覆う雪はどこか暖かく見える
自分ではどうしようもない 縺れあった昨日を
丁寧な手順でそっと解いてくれた
迫る夕闇の底 沈んでしまわないように
殴り書きのままだった僕の未来までも
とても意味があるような気持ちになる
今 君がいるだけで 全部がうまくいきそうで
進んでゆける
37.2012Spark
作詞:新藤晴一
作曲:岡野昭仁
修羅場を演じる時代劇の ど真ん中に立ってるみたいだ
襲ってくる刀を避けて 「2012」の街に生きる
愛しさ募れば 弱気にもなって
その弱気突かれりゃ 愛しい人も守れない
闇夜の空に火花散ったなら
一歩たりと退けはしない戦いの合図だ
あぁ優しくなりたければ強くあれ
咲き乱れ花となる 俺達のLITTLE SPARK
LEDが光る信号機 危険察して点滅している
それでも俺達の場所は 「2012」の街にしかない
気楽なアプリが 画面を埋め尽くして
視界まで遮る 愛しい人の姿さえ
あなたに見せる顔が笑ってりゃ
涙など人知れず背中で流せばいい
あぁそんな男になれやしないかなぁ
古くさい時代から放たれるLITTLE SPARK
熱い鍔迫り合い 肚に決めてる決意 (我が Sparking Men)
狙う振り向き様 勝負はいつも水心
闇夜の空に火花散ったなら
一歩たりと退けはしない戦いの合図だ
あぁ優しくなりたければ強くあれ
咲き乱れ花となり散りゆけば
それがこの時代だとか言われたら なんとなく頷いてしまいそうにもなる
では誰のための時代か? 問うたなら
そんなもん 俺達の為なんだと
得意げな顔をして言い切ろう
立ち回り入り乱れ食らいつくLITTLE SPARK
38.カゲボウシ
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
ひとひらの夢 夢に焦がれ
まっすぐで 強がったキミが居る
物語る背中 美しすぎて
危うげで 少し心配
時には陽の射さぬ 道を歩いていても
決してうつむかないよう 顔を上げて
会いたくなったら 思い出して 僕はずっとキミのカゲボウシ
駆け抜けて 心のままに どこまでも寄り添うから
嬉しくなったよ キミが居るから 僕の未来も微笑みばかり
ありがとう この胸の中 優しさでいっぱいだよ
長い道だから 忘れないで
越えたとき 見えるその景色を
一つずつ ちゃんと 心へ刻む
それこそが 生きる証
例えば間違って後戻りをしても
決して無駄にはならない 自信を持って
泣きたくなったら ここへおいで 僕が全てを受け止めるから
張り詰めてる 心の糸を 少し緩ませたらいい
会いたくなったら 思い出して 僕はずっとキミのカゲボウシ
駆け抜けて 心のままに どこまでも寄り添うから
嬉しくなったよ キミが居るから 僕の未来も微笑みばかり
ありがとう ここは僕らの 世界で一つだけの場所
さあ行こう 扉 開いて待ってる
夢はもう すぐそこだよ
39.瞬く星の下で
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
見渡す限りの荒野に ひとり立っているんだ そりゃ身震いもするだろう
幼い少女が 夢に見ている 白馬の王子みたいなもの
僕らもどっかで 知らないうちに 期待してしまっていたのかも
不完全なこの世界を 誰かが
描き足してくれるなんてない
信じるという言葉を 君は子供っぽいと笑うかい?
見渡す限りの荒野で 行く先を示すもの
胸に抱いて歩いてこう 世界がわずかに輝く
僕の手にある「運命」という名の分厚い本を眺めている
なぜだろう 今は開く時じゃない そこに何が書かれていても
ろくでもない未来などは知りたくない
それをいつか 愛す事も
人は真実か嘘かをことさら知ろうとするけど
それは長い時の中 何度も入れ替わる
今日の涙は明日の笑顔になったらいいけど
白馬には自分が乗るほうがいい
大切な君の手をとりずっと高くまで行こう
この場所がどこだろうと見上げれば瞬く星
その下で君を思えば 悪くない夜になる
不安を数えた指に温もりが灯る
信じるという言葉を 君は子供っぽいと笑うかい?
見渡す限りの荒野で 行く先を示すもの
胸に抱いて歩いてこう 世界がわずかに輝く
40.青春花道
作詞:新藤晴一
作曲:新藤晴一
放課後の渡り廊下 君の肩は震えてた
“ありがとう”は間抜けな僕の最後の本音
あの頃の僕たちは流れる時の前に ひどく無防備だったね
青春に咲く花の散り様 散り様こそ花の命
日陰に咲いたこと嘆くな 格好つかない日々こそ我らの花道
Gimme Gimme Gimme Gimme 燃える
Make it Make it Make it Make it 愛の
Gimme Gimme Gimme Gimme 二度と戻らぬDAYS
友達に背中押され 君と越えたあの夜は
二人から無邪気な笑みを奪っていった
旧校舎で二人聞いた 彼方に響く 雷鳴“怖いね”と言った瞳
拳を握ってはみたけれど 振り上げてはみたけれど
何を殴ればよかっただろう? 上げた腕の重さに堪えかねていた Keep on
Gimme Gimme Gimme Gimme 心
Make it Make it Make it Make it 体
Gimme Gimme Gimme Gimme 頭絡まるDAYS
あの頃の僕たちはがむしゃらだった そしてきっと馬鹿だったかも
青春に咲く花の散り様 散り様こそ花の命
日陰に咲いたこと嘆くな 格好つかない日々こそ我らの花道
Gimme Gimme Gimme Gimme Gimme now
Make it Make it Make it Make it Make it now
Gimme Gimme Gimme Gimme Gimme now
Make it Make it Make it Make it Make it now
Gimme Gimme Gimme Gimme Gimme now
Make it Make it Make it Make it Make it now
Gimme Gimme Gimme Gimme Gimme now 遥か遠き日々の夢
41.東京デスティニー
作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁
カクテルに浮かぶ冴えない顔は誰?
明日へと立ち上がるが足取り重い
交差点に群れる若者のエネルギーを
羨んだ俺は何処へ行くのだろう?
迸るほどの青春の残骸を探せど
見つけられない 俺だけど 歯を食いしばり生きてる
男って愚かにもちっぽけなプライドを
捨てられず雁字搦め そんな俺を見つめるあなた
哀れみはいらないよ やるせのない風が吹く
這ってでも転んでも出口を見つけよう
I need you I want you
あなたに出会えたからそう言える
オレンジのタワーのライト消えた瞬間(とき)
二人きりすべてを忘れ確かめ合った
潤んでる瞳 それが答えだったの?
こんな俺を必要としてくれている
始まりは名前も知らぬ赤の他人だった
それが今 運命(さだめ)なのか 魂で呼び合ってる
男なら何度でも惚れた女(ひと) 守り抜く
身を呈し雨風も躙り寄った時代(とき)の炎も
あれほどに愛しかった 我が身すら惜しくない
人知れぬ獣でも変わらぬ生き様
男って懲りもせず ちっぽけなプライドで
打って出る負け戦 だけど胸は熱くなるんだ
曖昧でボヤけてる景色など見たくない
敗れても笑ってよう あなたがいるなら
I need you I want you
俺にはあなたこそがすべてさ
I love you I love you
もっともっとあなたを愛していたい
42.ひとひら
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