1.レミングス
作詞:ジン
作曲:ジン
流れ。光り。言動。円。
モスグリーン。道草。桃源郷へ。
愛。愛を知ること。あの時。
道。歩みを止めることなく。
あの、直線道路。
風の声。豊かな表情。地球の唄。
大地の記憶。大群の行進。
辿り着くは大海原。
その先にあるはずの、
確かなる夢の大地。
自らの直感を愛し、
その道のりを駆け抜ける。
我らは、「 」。
またの名を、
レミングス。
2.四季彩彩
作詞:ジン
作曲:ジン
一重二重 重ね手合わせ、
ポタリ 雫 溶け行き流れ。
息づく命の間に、合わせ、
さざめく白の道は通り過ぎ果て。
眠りから目覚め
高みに昇り
駆け行く若樹は空に咲き
祈りに芽吹いた四季彩彩が
この地を撫でては風が吹く。
終わり終えた殻は地に還り
茶色の夢、黒土に埋もる。
爪は叫び、牙は晒され
枯れゆく葉々は積もり、包み込むように。
夢に身を浸し
春に焦がれて
眠り行く日々は流れ行く
冷えた風さえ追い風になり
目覚めたその日は春がある。
今 伝えよう。語り行こう。
全ての恵みに生かされて…
止まない大地に組まれた我は
永遠無き命に、四季彩彩。
3.26
作詞:ジン
作曲:ジン
海は消えた
跡形もなく。
代わりに、山へ迷い込む。
迷路のような
道無き道を
ただただ、永遠に。
水が無い。食べ物が無い。
気力が無い。造れない。
いつもなら、ホラ。こんな風に、
何もかもが煌めいて。
分別されたこの世界で
コダマするのは、2:6の比率。
”たずね人、探してます。”
随分、歩いて来たみたい。
この道に果ては無いのか?
でも、歩かなきゃ、何処にも行けない。
そうやって、ずっと、ずっと。ずっと…
いつもなら、ホラ。こんな風に、
何もかもが煌めいて。
分別されたこの世界で
コダマするのは…
たずね人。いないはずの影。
空はいつの間にか晴れて。
分別されたこの世界の
居心地もそんなに、悪く無いかな?
”たずね人、探してます、”
”たずね人…探してます…”
4.トーン・ジギ
作詞:ジン
作曲:ジン
ぐるぐると舞い、堕ちる。
あの、羽根のキレイな、鳥の娘が宙を描く。
僕は銃片手に
目を瞑り、耳塞いで、上の空で指を弾く。
欠落 渇望 殺伐
すべては僕の中。
歌、唄えば「ラリラリラリ、ロリロリロー」。
二目と見られぬ横顔、傷跡。様変わり。
それでも、あぁ。
世界は今日も明日を迎える。
ぐるぐる這い進む。
あの、鬼の流し目、受け止めて宙を見やる。
僕は銃片手に
こめかみに狙いすまして、上の空で指を弾く。
あなたが時折り教える100億の夢 など
下らなくて。
「ラリラリラリ、ロリロリロー」。
一度は失くした横顔。愛憎。様変わり。
それでも、あぁ。
世界は今日も今を踏み抜く。
あーあああ あーうああー
トリ・リミット・トマレ・レール・ルール・ルビイ・イヌ・ヌクモリ
リカイ・イイアラソイ・イラナイ・イットウチ・チキュウ・ウロオボエ
エスオーエス・スキマ・マチガイ・イサカイ・イラダチ・チッポケ
ケモノ・ノイズ・ズルイ・イイガリ・リセイ・イミ…ミ…ミ…
―――身動きが取れない。―――
欠けた月の下。不完全なカタチ。
定まらぬ足跡。淡いその色合い。
あぁ、今なら、まだ間に合うだろうか?
壊れた時計の針を読み。
閉じかけたドアを
こじあけるために
今。
始まりの火蓋を切る。
切る。
生きる。
5.√135
作詞:ジン
作曲:ジン
切り取られた星空の下、「聞こえる?」
続く道の夜の匂いに、ふるえる
足下に影を落とす、外灯もないのに。
こんな、小さな、人の影。
じゃり道をクツの底でこすり合わせて、
まるでその影を消すかのように、
目を瞑り。耳を澄ませて。
その声に気付いて、彼の空、見上げる。
この手に抱える全てのものは
夜空には当たり前で、
知りながら、光る。
抜き取られた言葉でも全部、伝わるの?
音も無く届く光は、これで全部なの?
生きていくその途中で、何もかもが
全て敵に見える時がある。
自分では望めないもの、欲しがってしまったり
無いものねだりの引き算が、体中をむしばんで
聞こえてきたその声に呼ばれて、
彼の空、見上げる。
この目にたたえる光の意味を
この手は知らずに、涙を拭う。
星の粒が降り落ちる。思考の回路が斜断する。
オリオン・シリウス・プレアデス
カペラ・ポルックス・ペテルギウス・アルゴ
プロキオン。アルデバラン。
地球の地軸が 回って 夜が白む。
星の瞬きは 次第に 薄れ、やがて…
この手に抱える全てのものは
夜空にはあたり前で、
知りながら…
この目に広がる全ての闇は
星空にはあたり前で、
知りながら、尚、光る。
6.みこと
作詞:ジン
作曲:ジン
ぼうや、いいかい、よく聞きなさい。
とても大事なことだからね。
お前はこれから世の中に出て
たくさんの事を知るだろう。
ぼうや、いいかい、人間はね
とても弱い生き物だから
時にはお前を傷つけたり
だましたりすることもあるのさ。
けど、
それでもね
人の弱さを省り見れば
その全て、それは、自分の弱さでもある。
仕返すことはぜずに、受け止めなさい。
ぼうや、いいかい、よくききなさい。
お前もいつかは知ることだよ。
お前はとても優しい子だから
困っている人を助けるだろう。
ぼうや、いいかい、そこにはね
どうにもならぬこともあるよ。
だけれど、運命を見守る強さが
いつか 必ず誰かを救う。
ここではね
いつも、命が咲き乱れてて
同じだけ、いつも
命が枯れてゆくのさ。
それは哀しいことじゃない、
掟なのさ。
氷は溶けて 緑は消えて
生きるべきもの死んでゆく様。
地上の空が濁り続けても
変わらずこの地を歩き続けて。
いつの日か
私が、死んで星になるころ、
この言葉の意味、解る日が来るだろう。
吹き荒れる風が
お前に吹きつけても
強く生きろ、私のぼうや。
生きていくんだよ
その心で。
7.解読不能
作詞:ジン
作曲:ジン
夢見てた、夢
果て無き遠く
乾いた日々の 空色・手の中
等間隔 音の中で試行錯誤
時間・間隔の無い空間
等身大 音をたてて
僕の顔、造って行く
キレイに、片方だけ。
この手に落ちた、
腐りかけのリンゴ
鏡に映る、僕らの裏側まで。
等間隔 音の中で試行錯誤
時間・間隔の無い空間
等身大 音をたてて
僕の顔、造って行く
キレイに、今も…
遠感覚 人の中で試行錯誤
時間・感覚の無い空間
頭身台 爪をたてて
僕の顔、削って行く
キレイに、片方だけ。
―遠感覚。
―等身大。
8.マラカイト
作詞:ジン
作曲:ジン
鮮やかな若草色辿る、一面の草原に
ただ一人 たたずむ影の奥
夢見事の戯れ。
ラララ、ラ…
水滴が 優しく足裏を撫でて行く、
その心地。
冷えて行く表面に煩い
温かな地に体、捨てて。
「白無垢・一色(ひといろ)・種よ、育て。」
巡り巡り行く命を繋ぐ不可思議さ
やがて朽ちゆく運命(さだめ)も、
景色のように
「輝け」。
うずくまり 呼吸を確かめる、
後ろ姿を見つけ
宙を見る背の高い彼等は、
モノクロを身に纏(まと)い、歩く。
「重なる・二色(ふたいろ)・種が、育つ。」
見霽(みはる)かす色に染まり行く世界の果てで
回れ、風よ、さあ回れ。
草原よ、なびけ。人よ、ただ唄え。
ル・ル・ル…ル…
ル・ル・ル…ル…ラララ
ラララ…ラ、ラララ…ラララ…
ラララ…ラ、ラララ、ラララ…
立ち止まり
命を確かめる、
私の唄を、聴いて。
輝きの中で色増す「人」の不可思議さ
故に、草原は続き、風はただ、回り、
人はただ、唄い…
ラララ
ランランラ、ラ…ラララ…
ランランラ、ラ…ラララ…
9.メイ
作詞:ジン
作曲:ジン
百億光年の光の中では
繰り返し交互に 生き死に見え隠れ
哲学者達は答えを見つけたがる、
”何かは何処かで生まれたはずだ”。
あぁ。広がる大地よ、海よ、大樹よ、光よ
巡りゆく人の世に 風よ、吹け。
空飛ぶことも 時残すことも「許された」。
最初から許されているのに
地に住む民は叫び続けている、
「罪深き我ら、許したまえよ」。
何万年も前から人は人の歴史を持つ。
いつの間にか知恵は高き天(そら)の雲を越え
オゾンを抜け、月を越えて…
祈り拝ぐその姿 憂いを その身に深く沈めて
答え無き 答えを天にたずねては
語らない 広き空に目をうばわれるまま。
何故、何も言わないのですか
――道を示して――
何故、そんなに美しいのですか
何故、何故…?
答えを見失う先、生きよ生きよとこの身が鳴く、
鳴いた、鳴いた。――泣いた。
全てを示す道が今、広大な大地に続いている。
見渡せば、どこまでもゆける。
山の樹にたずねて 海に教えられて
小さな身の丈に合う詩(うた)を唄う。
我ら人の子 我ら迷いの子
我ら切り開く道、青く、青く、
深く息をして。
息をして。
10.雷音(らいおん)
作詞:ジン
作曲:ジン
最高速度の生命體エネルギ一
乾ばつ 迴避 循環 構成 回路
低體溫!! 低體溫!!
飛べ、さあ!!
クラッシャ一 in the sky
浸透、真理、謎殘し、掃ろう
何が昨日のままで
淚 污されたのか
最後に跳んでいったカケラを
焦がしてく、焦がす!!
飛べ、さあ!!!
クラッシャ一 in the sky
浸透、真理、謎殘し、掃ろう
何かが枯れて
誰かが笑う
あぁ
瞬發性·直線的·眼光·雷音
突發性·真向的·言動·ライオン
この世界に永遠なんて
「問題外!!」
一つだってあるはずがないよ、
そうだろ?
何度も救い上げても
勝手に滅んでゆくよ
最初に見たまんまのイデア
走ってく、止まる!!
飛べ、さあ!!!
クラッシャ一 in the sky
浸透、真理、謎殘し、掃ろう
何かが枯れて
誰かが笑う
あぁ
瞬發性·直線的·眼光·雷音
突發性·真向的·言動·ライオン
この世界に永遠なんて
「問題外!!」
一つだってあるはずがないよ、
そうだろ?
11.Someday
作詞:ジン
作曲:ジン
地を這う娘。
キレイな華は見つかったのかい?
訳も無く、自分を
見失うわけがないだろうよ。
Someday…
いつか、太陽が君を照らすだろう。
今、この場所を花園に変えよう。
海知る少年。
夢の小石は流されたのかい?
意味も無く、声枯れ
叫ぶはずもあるまい。
Someday…
いつか、太陽が君を照らすだろう。
今、この場所を花園に変えよう。
一つ、二つ。
言の葉 舞い降りて
私は、今。
私は、、、。
12.片瞑り
作詞:ジン
作曲:ジン
自由も不自由も無いこの場所で
街は、人々の息で蒸し返してる
色褪せて、雨ざらしになってった夢
いつしか、馴染んでた。
所在無く羽降ろしたアゲハ蝶
切り落とした腕探す、カマキリの唄
笑わないで、笑ってみて。
触らないで、笑ってたいよ。
片目瞑って 笑っても
ビルの風に吹き消され
右巻き目のカタツムリ
夕暮れ空、滲んでく瞬いてく。
哀しい目をした人がたたずんでた
小さく、何かの唄を口ずさみつつ
僕は、素知らぬフリで通り過ぎる
心が、また染まる…。
誰かの帰り待つカゲロウ
足元でうずくまる、老いたカブトムシ
いつかきっと、そのうちきっと、
僕じゃなくて、誰かきっと…
ぬるい雫 頬伝い
オレンジ空 落ちていく
右巻き目のカタツムリ
やがて夜が来るだろう。
ランランラララン…
片目塞いで唄っては
心照らし、喉枯らし
殻を捨てたカタツムリ
夕日の街、溶けて行く瞬いてく。
13.薄夕湖
作詞:ジン
作曲:ジン
湖面をたゆたう薄夕の風は
石混じりの砂へ透明な波を送る
それは、この目で見る限りは、
一分の狂いも無く。
「Re: Re: Re: Re:」「Re: Re: Re: Re:」
この涙が幾度、流れようと、
海に変わることもなく。
裸の足で砂地から水へ
首まで浸って そのまま遠くへ
強いのは誰?
弱いのは、誰?
やがては風もここに留まり。
「Re: Re: Re: Re:」「Re: Re: Re: Re:」
恒間見たこの瞬間の景色が、
鮮やかで…心、解ける。
「Re: Re: Re: Re:」「Re: Re: Re: Re:」
この体が幾度、旅立とうと、
砂に成り風になる。
朱色に染まるあの太陽が
真正面、言葉を投げかけるように
泣きぬれた、体を射す。
この世の全てを許す光
この世の全てを包む光
君に太陽の祝福を
目を細めて君が笑う姿を
今までとこれからを通り過ぎ
その、最後の日まで。
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