暫存

ザ・ハート 暫存歌詞
1.アーバン・カウボーイ

作詞:井口一彦
作曲:井口一彦

おまえが見ていたこの海も
おまえが見ていたこの空も
低く 狭く 形変えて行く

おまえが見て来たこの街も
おまえが見て来たこの国も
今日も 真っ直ぐ傾いている

その目で見て来て理解るだろう
ひとつ近道 憶える度
戻れる道を見失っている

おまえの胸のその怒りも
おまえの作るその笑顔も
時に おまえ追い詰めるけど

おまえを遠ざけた昨日も
おまえが見つめてる明日も
そっと 受け止めればいいのさ

時は過去しか作れずに
おまえはその上歩いてる
きっと道は開かれると信じ

Dear my boy 胸を張れ
手をかざせ いつだって
Dear my boy 駆け抜けろ
自分だけ 強く持ち
アーバン・カウボーイ

おまえにそそがれてた愛も
おまえの為だけの涙も
いつも おまえを見つめている

おまえはためらうこともなく
おまえをさらけ出せばいい
いつか 天使が舞い降りるさ

上手く行かない事もある
膝を抱えて眠る夜
おまえの心に何が映る?

Dear my boy これだけは
忘れるな いつだって
Dear my boy 踏み出した
その足が すべてだと
Dear my boy 胸を張れ
手をかざせ いつだって
Dear my boy 駆け抜けろ
自分だけ 強く持ち
アーバン・カウボーイ……


2.SO LONG

作詞:井口一彦
作曲:藤尾領

照りつける陽射し 相変わらずの朝
お調子者のラジオがラッパを吹く

砂漠にオアシス求めちゃいけないさ
聖なる戦いに理由は後回し
So Long……

ここに来てすぐに知り合ったジミーは
脱水症状 今じゃベッドの上

ニュースで見るほど楽なもんじゃないね
救護テントのベッドはもう札止めさ

ロックンロールは 西の空の上
パパもママも元気にしてるかい? 僕は…

So Long
瓦礫の山を抜け 今日も銃を担いでは
灼熱の砂 地図にもない道 歩かされて
So Long
疲れた兵士を横目に
僕達よりも大切らしい タンカーが沖を走る
So Long……

〜銃爪を引けば 幸福になれるの?
誰に銃を構えればいいの?
ミスター・プレジデント〜

イカれた大佐は熱にうなされて
アスピリンを2粒 口に含み怒鳴ってる

So Long
命令を待つより大切な事が
僕には山積みなんだ もうすぐ彼女の誕生日
So Long
ここにいる誰もが うつむいたまま
しょうがなく歩いてるのさ
星条旗に舌を出したまま
So Long
僕の好きな空は 今日も青く澄んでるかい?
ここは地獄さ 早くベッドで眠りたい…
So Long……

照りつける陽射し 相変わらずの朝
温かいチキンも“Coke”も遠い空


3.赤い旗の下で

作詞:藤尾領
作曲:井口一彦

赤い旗の下に
おまえは生まれ育ち
耐える事 尽くす事を
教え込まれて来た

遠い国のニュースは
おまえを熱くさせた
自由を勝ち取った 若者たちの姿

明日のパンより
目の前の愛より
あの旗を降ろす事だけが
おまえの正義になった

戦えと叫んでる 遠い昔の血が
立ち上がれ 焼き尽くせ
赤い旗の下で

勝ち目はなかったけど
負ける気もしなかった
同じ目をした仲間達と
肩を叩き合った

愛したこの町が 燃え始めた夜
熱い鉄の雨の中に
おまえは飛び込んで行った

声にならない
おまえの最期の雄叫びは
何も変えられないまま
闇に消えて行った

多くの血と涙を
吸い込んだその旗は
なお赤く なお高く
風になびいている

そして人々は
全てを忘れてしまったように
今日もうつむき歩いている
赤い旗の下で…


4.失意の果て

作詞:KAZUHIKO IGUCHI
作曲:KAZUHIKO IGUCHI

街外れ古い廃屋の壁にもたれ
届きそうな星の光に俺は手を伸ばしていた
何もかもがうつろに消え入りそうな夜
街灯の下 沈んだ心 全てが嘘に見えた

ちっぽけなHeartをこの手で握りしめて
抱え込んじまった物を
吐き出せないままで
ぶざまに転げ回る俺の影が笑ってた

ある朝 俺は片道分のチケットと
バックに包めたすり切れたジーンズ
タバコとギターを持って
見知らぬ街へと向かう列車に乗り込み
溺れそうな誰かの愛に俺はそっと蓋をした

傷だらけのHeartをこの手でかき鳴らし
しがみつけないと知った
「夢と希望だけじゃこの橋は渡れない」
誰かがそう呟いた

転げ落ちてしまう前に
俺は俺だと言ってしまいたかった
誰かの肩にもたれてしまうのは嫌だった
昨日からは少しだけ違う
俺の顔が映る窓を見つめ
走り出した夜に俺は深く息を吐き出した

東の空がぼんやり赤く燃えだした
何かが変わり
何かが少し歯車が噛み合い始めた
俺が飛び乗った西へと向う夜汽車は
駅に着く度誰かを降ろし
そして誰もいなくなった

逃げ出す事だって 振り切る事だって
今の俺にはできるはず
出口はひとつさ
右でも 左でも 結局は同じ事さ

共に産み出す物は
ガラクタとモザイクに隠れた嘘ばかり
走り抜ける事も
行き着くあてもない
ため息と絶望の中で見つけ出した
真実のことだけは
失さない様に胸にしまい込んで

いつも死に物狂いで
風の中を俺は走り続けて来た
振り切る事もやりとげる事もなく
道端に無造作に置き去りにされた
全ての俺の過去を 両手でかき集め
胸のポケットに押し込む 失意の果て


5.THE HARD DAYS

作詞:KAZZ and RYO
作曲:KAZZ and RYO

Hard Days 誰よりも強くなりたい

中途半端な気持ちのままじゃ
誰も愛せやしない
傷つく事を恐れていたら
逃げ場もなくなっちまう
痛み抱えた背中を丸め
生きて来たけれど
愛した女の一人ぐらい
この手で守れるさ

強くなりたい 真っ直ぐに生きたい
こんな気持ち 馬鹿げているかい?

Hard Days 誰よりも強くなりたい
Hard Days 心の底 叫び続ける
声 枯れるまで I'm in the Hard Days

急ぎ足の人の流れに 背中を押されて
行く先も分からないバスに
乗りたくはないから

泣くだけ泣いたら 笑顔を整え
体が固くひからびちまう前に

Hard Days この想いを受け止めてくれる
Hard Days その場所を捜し続ける
ちっぽけな俺さ I'm in the Hard Days

やがて街の灯りが 夜を奏で始める
臆病な心たちも 温もり捜して家路を急ぐ

Hard Days 誰よりも強くなりたい
Hard Days 誰よりも速く 高く
Hard Days 誰よりも意地を張り続け
Hard Days 心の底 叫び続ける
声 枯れるまで I'm in the Hard Days


6.ムーンライト

作詞:KAZZ and RYO
作曲:KAZZ and RYO

Moon Light 窓辺に映る 君の横顔を
Moon Light 青く照らして 息を密めてる

時間はいつだって流れて行くもの
人の心さえも判らないけど

もう誰にも 君を汚させはしない
守ってあげるよ この腕の中で

Moon Light うつむかないで 君はここにいる
Moon Light 怖がらないで 僕がここにいる

こんな瞬間の ちっぽけな幸せを
時の過ぎ行くまま 感じていたい

この瞳に映る 全てのものを
信じていればいい 君を見てるから

もう誰にも 君を汚させはしない
そっと眠りなよ この腕の中で