この道をゆけば

オフコース この道をゆけば歌詞
1.プロローグ


2.すきま風

作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博

君に聞こえますか 風の通りすぎる声が
今 君にあげた 優しさと同じものは
もう二度と運ぶことは出来ないと
いつもそんなふうにそよぐのです

君は風の中を 追いかけて道を走ると
きっと思い出すよ 過ぎた時のなつかしさを
でも今はすきま風が二人に
もう一度 あの優しさを
でも今はすきま風が二人に
もう一度あの優しさを
そよぐよ 優しさは風にそよぐよ
そよぐよ 優しさは風にそよぐよ
………


3.はたちの頃

作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博・重実博

君とは よく話したな
アパートの狭い部屋で
お互い認めあえずに
夜更けまで話した
今の君に僕の悩みを
聞いて欲しい今すぐにも
古い友達の言葉は
またこの胸にひびくだろうか

古びた手紙の文字は
懐かしい言葉ばかり
大人へと芽ばえ始めた
はたちの頃の君
二人語った 未来物語
希望に燃えていたあの頃
誰にもうそのないあの頃
手紙のひとつも書いて欲しい

希望に燃えていたあの頃
誰にもうそのないあの頃
手紙のひとつも書いて欲しい


4.日曜日のたいくつ

作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博

日曜日の夕暮
ラジオの声切ると
静けさに耐えきれず
ひとりごと

たいくつしのぎはもうあきあき
古いレコードももうあきあき

あなたは今 二人の間の
たいくつさに 気がついているのかい

たそがれのわびしさを
忘れさせる朝も
日曜日はあなたとはいま
会えない

悲しいわけじゃない
ことばのすれ違い
気まぐれがふたりにそうさせた
だけさ

日曜日あなたは何をしてる
たいくつしのぎはもうあきあき

あなたはいまふたりの間の
たいくつさに気がついているのかい
気がついているのかい
気がついているのかい


5.別れの情景(1)

作詞:小田和正
作曲:小田和正

少し離れたほうがいいみたい
こんなに疲れるなんて
ふたりだけでいる時間は短かいのに
ほんの小さな思いやりも
たがいに忘れてしまった
もういちど初めからできるなら
季節はめぐり色あせた日々よ

あなたにあったころが嘘みたい
さよなら 安らぎが欲しい
あなたの好きなあの歌が思い出せない
季節はめぐり色あせた日々よ
季節はめぐり色あせた日々よ


6.別れの情景(2)~もう歌は作れない

作詞:小田和正
作曲:小田和正

僕にとってほんのささいな言葉のやりとりも
いつも先のことばかり考えていたから
あなたにしてみれば離れて行くように見えたの
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない

一枚の絵の中の老人のように木立の中で
あなたの編んだセーターを着て午後の光を浴びながら
今、僕はあなたのことを思い出しています
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない

今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない


7.新しい門出

作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博

気ばらしに家のまわりを
散策する
子供のころから見なれた
家並みが続く
今住む世界は歩きなれた坂道を
登っているだけ

ひざしは少し強くはなったが
コートを脱ぐには
冷たい風がまだ身にしみる
だいぶ歩いた
いつもと違う道を遠まわりしてみたけれど
歩き足りなくて

今日こそ思い切って行ってみよう
見はらしのいいあの丘の上まで

帰り道 こころよい疲れに想いを秘める
あの坂を下りるともうすぐ家の前
この広い世界にまだ自分でも思いも
よらない何かが

今度こそ思い切って家を出よう
もうそれができるとし頃


8.あの角をまがれば

作詞:小田和正
作曲:小田和正

あの角をまがれば
どこか別の世界へ
いけそうな気がする
古い橋を渡って
白い壁の続く道を
歩いてゆけば
何かもっといいことが
あるような
この道を通りながら
いつもそう思うのに
何故かまがれない

あの角をまがれば
いつも誰か自分を
待っているような
そんな気がするから
今の道をすべて投げ出し
今日こそゆこう
朝の草をふみわけ
いってみたい

※この道を通りながら
いつもそう思うのに
何故かまがれない※

でもこのままもう少し
いつものような足どりで
この道をゆけば

(※くり返し)


9.若すぎて

作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博

公園の道 ふたり手をつなぐ
それだけでもう恋のすべて知ったつもり
いつの間にかはたちも過ぎて
君との若い恋の思い出に
やすらぎさえも 感じる今日この頃
悲しみの中で

恋の終りにのこるさみしさを
消してくれるほど時は流れない
ただ僕には若すぎたから
ほんの少しの言葉と優しさが
君のためにさがせなかっただけさ
悲しみのなかに
君の笑顔忘れよう
悲しみのなかに
君の笑顔忘れよう


10.のがすなチャンスを

作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博

今 あなたにとっていちばん
大切なものはなんですか
水色の恋をすること
気のおけない話せる
友達 それよりも
お金が大切ですか

人には それぞれ待ち望む
ことがあるのです それで
毎日の 変りばえのない
ささやかな暮しの
中にも何かしら
はりあいをもっていられる

のがすなチャンスを
今この時がその時かも知れない
いちばん大切なのは
その日 その時

そして思い出の中で あなたは
ひとつひとつわかってゆく
心 あたためてくれる
愛の言葉 友達の
言葉の大切さを
かみしめながら

のがすなチャンスを
今この時がその時かも知れない
いちばん大切なのは
その日 その時


11.首輪のない犬

作詞:小田和正
作曲:小田和正

もの憂げな町が
たそがれ色に染まれば
今日も黒いコートに
身をつつみ
流されるように
人ごみの中をうごいてゆく
頼りげないほほえみの中に
嘘をついている自分を見つける
なんの生がいもない
なんの生がいもない
わかっているくせに

愛することも自分さえ信じられない
早く目をさませ 目をさませ
生きているんだから
かけがえのない
今日だから雨上がりの
夕暮れの中に
首輪のない犬を見つける
今なら まだ間にあう
今なら まだ間にあう
涙が 流れている


12.わが友よ

作詞:小田和正
作曲:小田和正

わが友よ もういちど生れるとしても
今の自分に 僕は生れたい
生きてゆくことに 疲れはてても
今の自分に 僕は生れたい
わが友よ もういちど生れるとしても
君は僕の友達
君は僕の友達